自分の行動に確信を持つためには、とにかく考えればいい

自分の行動に自信が持てないという人は多いかと思います。
何か行動を起こしていても、
「本当にこれでいいのか」
「もっといい方法があるのではないか」
このように迷ってしまうのです。

自信を持てないというのは、様々なデメリットがあります。
自信のない人で人生上手く行った人がいるでしょうか。
もしくは、そのような人が人生で成功している姿をイメージできるでしょうか。

自信というのは何をするにも必要なことです。
では、なぜ私たちは自分の行動に自信を持てないのでしょうか。
一体どうすれば自信を持って行動することができるようになるのでしょうか。
今回はそのことについて見ていきます。

自由

自信を持てないデメリット

まずは自信を持てないことによるデメリットを見てみましょう。
自信を持てないと人生で成果を出すことができなくなります
なぜ自信がないと成果を出せないのでしょうか。
それは、自信がないと行動できなくなるからです。

確かに最初のうちは自信がなくても行動できるかもしれません。
しかし、確信を持てていないので、どこか煮え切らなかったり、思い切った行動ができません。
それに自信がないので、成果が出ないと、すぐに諦めてしまったりします。
このような状態ではなかなか成果を出すのは難しいです。
さらにそうした状態が続くと、そもそも行動を起こすことが嫌になります
何をしても失敗してしまうので、行動を起こす前に、「どうせやっても無駄なんだ・・・」と思ってしまうのです。

行動が起こせないと、人は成果を出すことはできなくなります。
単純に1回挑戦する人と100回挑戦する人では、どちらが成功すると思いますか。
当然100回挑戦した人ですよね。
このように成果というのは、行動量によって決まるのです。

自信がないと行動ができなくなります。
行動ができないと成果を上げることができなくなります。
だから、自分の行動に確信を持つことが大事なのです。

なぜ自分の行動に確信が持てないのか

では、なぜ自分の行動に確信を持てないのでしょうか。
それは、そのことに対して考えが足りていないからです。

たとえば、仕事を例に考えてみましょう。
一般的には仕事を一生懸命するのはいいことだと思われています。
夜遅くまで残って、休日返上で働くのが美徳だとされています。

しかし、自分は本当はそんなに頑張って仕事をしたくないと思っているとしましょう。
もしそうであれば、自分が良いと思っていることと、本当に自分がしたいことの間に乖離が生じます。
やるべきと思っていることと、実際の行動が違うから引け目を感じてしまうのです。

そして、こうした乖離が起こるのは、そのことについてよく考えていないからです。
もし、
・やった方が良いと思っていることに何の合理性もないこと
・自分の行動が理に適っていること
をしっかり自分に説明できれば、引け目を感じることはなくなります。

上の例で言えば、「一生懸命仕事をしても給料が上がるわけではないし、そもそも自分は一生懸命仕事をしたくない」という風に確信できていれば、悩むこともなくなります。
ぼんやりと考えているから、なんとなくやった方が良いとか、なんとなくこれはダメだと思ってしまいます。
そして、なんとなくだと結局確信が持てないので、「ほんとうにこれでいいのか」という迷いが生まれるのです。
それが、自信を持てなくなる理由です。

しっかりとした根拠があれば、その行動に対して迷うことはなくなるはずです。
成果が出なくても、他人から後ろ指指されても、「自分にとっては大事なのだから関係ない」という態度を取ることができます。
これが、すなわち自信なのです。

考え抜くコツ

自分の行動について考え抜けば絶対に揺らがない自信を持つことができます。
では、どうすればそのように自分の行動について考え抜くことができるのでしょうか。

そのための近道はありません。
とにかく、ひたすらに自分の行動に対して「なぜ?」を問いかけるしかありません
「なんとなくやったほうがいい」
「人に勧められた」
このような場合も、なぜを考えていくのです。
そうすることで、それが果たして本当に正しいのかということに対し、確信を持った答えを出せます。
そしてその答えにもとづいて、自信を持って行動することができるのです。

たとえば、仕事をすることはいいことと思われています。
普通の人はみんな働いているので、自分も当然働くべきものだと思っています。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
なぜ、働く必要があるのでしょうか?
お金を稼ぐためだったら、何か別の手段があるかもしれません。
そうした手段を検討せずに、無条件に働くのは果たして正しいことなのでしょうか。
そもそも、本当にお金を稼ぐために働いているのでしょうか。
もしかしたら社会的なつながりがほしいからかもしれません。
だとしたら、それを満たす手段は仕事以外にはないのでしょうか。

このように考えていくことで、自分の考えが明確になっていきます。
それによって、働くか働かないかはわかりませんが、いずれにしても確信を持って行動できるはずです。

ですから、まずはしっかりと自分の行動について考えましょう。
どうしてそうしているのか、自分はどうしたいのか、本当にこれでいいのか。
そうしたことを考え抜くことで、自分の中で「こうすればいい」という確信めいたものが生まれるのです。

生き辛いのは自己評価が低いことが原因かもしれない

何が原因かはわからないが、生きにくさを感じる。
そういう思いを抱いている人もいるかと思います。

それは、もしかしたら自己評価が低いからかもしれません。
自分という人間に存在価値を感じられない。
だからなんとなく生きにくさを感じるのです。

では、どうすれば自己評価を高めることができるのでしょうか。
今回はその方法について考えていきます。

自己評価が低い

自己評価が低いことによる弊害

自己評価を高める方法を考えていく前に、なぜ自己評価が低いと生きづらさを感じるかのかを考えてみましょう。
自己評価が低いというのは、自分に自信が持てないということです。

何をするにも自信が持てないのです。
何か新しいことに挑戦する時。
誰かに話しかける時。
人生で大きな決断をする時。
挙げていけばキリがないですが、こうした人生の様々なポイントで、自信がもてないのです。

何をするにも、
「本当に自分がこんなことをしていいのか?」
「こんなことをしたら誰かに迷惑がかかるのではないか?」
という風に考えてしまうのです。

そのように自信がないと、周りの目を気にしてしまいます。
他人の迷惑にならないように。
他人に変と思われないように。
他人の邪魔にならないように。
そこに、自分がどうしたいのかという観点がないのです。

自分が本心からやりたいことをできない。
それはとても辛いことです。
私たちは、他人の目を気にするために生きているわけではありません。
自分がしたいと思ったことをするために生きているのです。
そして、そのように生きていけないときにどうしようもない生きづらさを感じるのです。

自己評価を高める方法

生きづらさを感じるのは、自分が思うとおりに生きることができないからです。
そして、自分が思うとおりに生きることができないのは、自己評価が低いからでした。
何をするにも自信が持てない。
だから、自分の心に自信を持って従うことができないのです。

逆に言えば、自己評価を高めることができれば、そうした生きづらさを解消することができます。
そうすれば、自分に自信が持て、自分が思うとおりの行動ができるようになります。
では、いったいどうすれば自己評価を高めることができるのでしょうか。

そのために大事なのが、自分の長所を強く認識することです。
自分の長所をしっかりと認識し、それを何度も自分に言い聞かせます。
そうすることで、自分の長所が潜在意識に刻み込まれます。
つまり、心の底から、それが自分の長所だと信じることができるのです。

ですから、まずは自分の長所をしっかり把握しましょう。
そしてそれを都度都度思い返しましょう。
そうすることによって、自分の長所を強く認識することができます。
自分の長所を強く認識することができれば、自然と自信を持つことができます。
それによって、自己評価も高くなるのです。

自分の長所は過去の事実から考える

自分の長所を認識し、それを繰り返し自分に言い聞かせる。
そうすることによって、自己評価が高まります。

しかし、自分の長所を言い聞かせるといっても、その長所を意識することが難しいです。
試しに、自分の長所を3つ挙げてみてください、と言われてぱっと思いつくでしょうか。
なかなか難しいという人が多いのではないでしょうか。
逆に自分の欠点をあげて下さい、と言われれば、ぽんぽん出てくるのではないでしょうか。

このように私たちは、自分の長所を探すのが苦手です。
無理やり挙げることもできなくはないですが、そうしたものには納得感が持てません。
自分は消極的だと思っているのに、「積極的なところが長所だ」と思いこんでも納得感は持てないでしょう。
長所を意識するといっても、その長所を探すのが難しいのです。

では、いったいどうすれば納得感のある自分の長所を探すことができるのでしょうか。
そのために有効な方法が、過去の行動や成功体験から探してみる、というものです。
この方法のいいところは、過去の事実が根拠となるため、納得感を持てることです。

納得感を持てれば、それを言い聞かせたときも信じることができます。
たとえば、過去を振り返ってみると、自分はいつも大きな決断は自分でしてきた、という事実があったとします。
そうすれば、自分に対して「決断力がある」と言っても、そこに納得感を持てるでしょう。
納得感があれば、それだけ自己評価を高めるのに役立ってくれるということです。

過去から自分の長所を導く時のコツは、過去の事実をたくさん集めることです。
たくさん集めた事実から共通する部分を抽出すれば、それは自分の長所となります。
たとえば、
・小さいころからずっと同じ趣味を続けていた
・部活は小学校からずっと同じことをしていた
・マラソンがかれこれ3年くらい続いている
などの事実があれば、その共通項として「継続力がある」ということがいえます。
すべての事実が一つのことを長く続けるということを示していますからね。

このようにすれば、納得感のある自分の長所を見つけることができるのです。

自己評価は低いよりは高い方がいい

ここまで自己評価を高める方法についてみていきました。
納得感のある自分の長所を見つけ、それを意識する。
それを続けることで、自分に自信が持てるようになります。
そうすることによって、自己評価が高くなるのです。

自己評価が高ければ、自分が思うように生きることができる可能性が高くなります。
可能性が高くなるといったのは、自己評価だけでは必ずしもそうはならないということです。
どんなに自分に自信があって、やりたいことをやれるといっても、物理的な障壁があることは不可能です。
お金の問題、能力の問題、時間の問題…

たとえば、どんなにレベルの高い環境で働きたいと思っても、それに見合うだけの能力がなければ話になりません。
働きたいと思うだけではかなわないのです。
そのためには、自分を磨く必要があるからです。

このように、自己評価が高いからと言って、思いどおりに生きていけるわけではありません。
しかし、自己評価は低いよりは高い方がいいです。
なぜなら、自己評価が低ければ、どんなに高い能力があったとしても、それを発揮することができないからです。
どんなに高い能力を持っていたとしても、その能力を信じることができなければ、それを発揮できるようなレベルの高い環境にはいけませんからね。

ですから、まずは自己評価を高めることが大事です。
それがないことには、どれだけ能力を磨いても意味がないからです。
まずは、自分自身に自信を持ちましょう。
能力を磨くのは、それからでも遅くはないはずです。

自信をつける簡単な方法。「毎日の小さな成功体験を記録する」!

自信をつける方法

何かを実現するために一番必要なことは何でしょうか。
それは、自信です。
自信はそこに向かっていくための原動力となります。

「できるわけがない…」と思いながらの努力は続きません。
辛くても大変でも続けていくためには、絶対にそこに到達できるという強い自信が必要なのです。

自信とは何か

自信が目標達成のために必要なものだということがわかりました。
では、そもそも自信とは一体何なのでしょうか。
ひとことで言えば、「自分の考えは絶対に正しいという強い確信」です。

絶対に達成できると思うから、そこに向かうことができる。
絶対にいい商品だと思うから、妥協せずに売り込める。
絶対にいい作品だと思うから、発表し続けることができる。
だから、何かをするためには、自信が必要なのです。

自信を身につけるために。日々の小さな成功体験を記録しよう!

自信とは、絶対にできるという確信だということがわかりました。
では、どうすればその確信を得ることができるのでしょうか。

自信とは絶対にできるという確信。
確信とは、何かを強く信じることです。
では、人が何かを信じる時に必要なのは何でしょうか。
それは、根拠です。
つまり、自信を得るためには、そのための根拠が必要なのです。

では、その根拠はどのようにしたら得ることができるのでしょうか。
そのためには、小さな成功体験が必要です。

たとえば、目標に到達するには100個の項目をクリアしないといけないとします。
その時、最初の1をクリアする。
それが、小さな成功体験です。
たしかに、全体から見れば取るに足らない成果です。
しかし、小さな1であっても、結局はそれの積み重ねが成功につながります。
ですから、その小さな1は紛れもなく、成功の一部なのです。
そう考えれば、立派な成功体験になります。

ですから、自信をつけるためには、日々の小さな成功体験を意識する必要があります
そのために有効なのが、毎日の成功体験を記録することです。
そうすれば、書くたびに成功体験を意識できます。
また、見直すことで成功体験の積み重ねを振り返ることができます。
記録を取ることで、自信がつくのです。

何をするにも、自信は欠かせないものです。
そのためにも、日々の小さな積み重ねを記録すること、それを都度見返すことを意識していきましょう。

不安や緊張で押しつぶされないために。考えるべきことを常に複数ストックしておこう。

生きていれば何かしら不安や緊張はあります。
それは仕方のないことです。
しかし、それらと面と向かって生きていては、すぐに消耗してしまいます。
何とか工夫して、それらを受け流す術が必要です。

不安、緊張

そのために有効なのが、思考で頭の中を満たすことです。
もし、緊張や不安と別のことを集中して考えていれば、それらにとらわれることはありません。
つまり、緊張や不安が頭の中に入ってこないように、別のもので満たしてしますのです。

そのためには、常に考えるべきことを何個か用意しておくといいです。
不安や緊張に襲われた時に、すぐに頭を切り替えるためです。

そして、それらはなるべく具体的な答えが出せるようなものがいいです。
あまりにも漠然としたり、大きすぎるテーマだと、答えがでなかったり、思考が堂々巡りしてしまうこともあります。
そうするとなかなか思考に集中できません。
たとえば、どう生きれば幸せになれるかというのは、なんとなくの指針は見つかるかもしれませんが、いくら考えたところで、具体的な答えは出てきません。

なので、それらの質問をより具体的な単位に分割してみましょう。
たとえば、人生そのものについて考えるのではなくて、1年後のことについて考えてみる。
そのために今月できること、今週できること、今できることを考えてみるのです。
このようにブレークダウンしていけば、より具体的な答えが出せます。

緊張や不安に押しつぶされないためには、それらを頭の中から除外するのが一番です。
そして、そのためにいいのが思考で頭を満たしてしまうこと。
不安や緊張が入る余地をなくしてしまうのです。
思考で頭を満たすには、集中できるようなテーマの選定が大事です。
そのために具体的な答えが出せるような、考えるべき質問を何個かストックしておくといいでしょう。

君がオヤジになる前に

緊張を抑える方法。失敗してどうなるのかを真剣に考えよう。

慣れないことをするとき、どうしても緊張してしまいます。
そして緊張はミスを産み出します。
ですから、緊張はできるだけ抑えたいものです。

緊張

しかし、抑えようと思ってもなかなか抑えられないのが、緊張です。
抑えようとすればするほど、逆に緊張は高まってしまうなんてこともあります。
それでは一体どうすればいいのでしょうか。

そのために重要なのが、緊張の原因を知ることです。
緊張の原因は、恐怖です。
例えば、人前で話すのが緊張するのは、失敗することを恐れているからです。
ですから、自分が何を恐れているのかを考えましょう。

そして、大事なのが本当にそれが恐れるに足るものなのかということです。
つまり、その恐れが現実になったとき、どれだけの被害があるのかを考えるのです。
仮に人前で失敗したとして、どうなるでしょうか。
一時の気まずさはあるかもしれませんが、逆に言えばそれだけです。
またやり直せばいいだけです。
人はそこまで気にはしません。

このように考えれば、自分がいかにとるに足らないことを恐れていたかがわかります。
つまり、緊張の原因が大したものでないと気付くことができるのです。

本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法

先のことを考えると不安になる。考える暇があったら情報収集するために動こう!

不安にかられると、物事が手につかなくなります。
では、なぜ不安にかられるのか?
それは、考えてもわからない先のことを考えるからです。
先のことは誰にもわかりません。
そして、人間はわからないことを考えると不安になります。
将来の生活、今の会社に勤め続けることができるのか、老後の資金…
このように、わからないことを考えると、私たちは不安になるのです。

不安

では、先のことを考えなければいいのかというと、それも違います。
何も考えずに生きて行けるほど、世の中は甘くありません。

ではどうすればいいのか?
不安を和らげるには、とにかく情報を集めるといいでしょう。
情報があれば、そうでないときに比べ、先の見通しがたてやすくなります。
それは、情報量によって不確実性が小さくなるからです。
また、情報を集めるために行動することで、無駄な思考が押さえられます。それによって無駄な不安に襲われることもなくなります。
行動する前は怖かったけれど、いざ行動に起こしてみたら、恐怖を感じる暇もなかった。
そのような感覚と同じです。

もし、何かを不安に感じるなら、まずはその事について徹底的に調べましょう。
わかることが増えることで、不安は和らいでいくのです。
わからないことを頭の中でこねくり回すのではなく、知るために行動しましょう。

感情の整理術 不安のスパイラルから脱して「きもち」がらくになる

マイナス思考は弱点ではない。不安要素を洗い出す能力が優れているということ。

世間一般的に、マイナス思考は悪いものという考えがあります。
しかし、それは間違いで、マイナス思考は使い方次第で強みになります。

マイナス思考

マイナス思考が、悪いものだと言われる原因は、不安に駆られやすいからです。
不安に駆られてしまい、身動きが取れなくなる。
だから、マイナス思考はよくないというロジックです。

しかし、これは考え方を考えると、マイナス思考は不安要素を洗い出す能力に優れているということが言えます。
たしかに、不安要素を洗い出すだけでは、いたずらに不安を煽るだけです。
しかし、それらをひとつずつ潰していけば、ものごとの成功率は上がります。
つまり、不安に駆られることなく、不安要素と冷静に向き合うことができれば、マイナス思考は強力な武器となるのです。

では、どうすれば不安に駆られることなく、不安要素と冷静に立ち向かうことができるのでしょうか。
そのためには、まず考えつく不安要素を全て書き出してみるのがいいです。
マイナス思考の人は、不安要素をたくさん思いつく能力が高いです。
しかし、それゆえに不安要素の量に圧倒されてしまいます。
圧倒的な量を前に、混乱してしまい、どうしていいのかわからなくなってしまいます。
だから、もうだめだと考えてしまうのです。

しかし、一度書き出すことで、冷静になれます。
全量がみえ、客観視することができます。
冷静になれば、次にどうすればいいのかを考えることができます。
それぞれの不安要素に対して、どう行動すればいいのかを考えればいいのです。
このように、マイナス思考も使い方次第で、強力な武器となるのです。

自分がマイナス思考だと思う人は、まず不安を全て書き出してみるといいです。
そうすれば、自分がやるべきことが見えてきます。
そうすれば、マイナス思考は決して弱点ではないということが理解できるはずです。

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終わらない不安や無気力は、世界に対する恐怖のせいかもしれない

先行きの見えない時代。
変化は激しく、今の仕事もいつまであるかわからない。
これからも今と同じような生活が続かはわからない。
数年先、もしかしたら働いてお金を稼ぐことが困難になるかもしれない。

現代はこのように不安だらけです。
少し考えただけで、不安を煽るような要素がそこら中に転がっています。
たしかに、これからの時代は大変な時代になるでしょう。

不安、恐怖

しかし、まだ来ていない過酷を憂いて、今消耗してしまうのは、無意味なことです。
自分の中で作り出した不安で、自分をつぶしてしまう。
これほど愚かなことがあるでしょうか。

このようになってしまう原因は、世界に対する恐れです。
今は会社や家庭に守られているが、それがなくなったとき、果たして自分は生きていけるのか?
このような世界に対する恐れが、不安の根本にあります。

これは、結局幼少期に刷り込まれてきた価値観が原因です。
産まれてからずっと、景気が悪い、不況だと言われ、
就職を逃したら、まるでそこで人生が終わってしまうかのように脅しつける。
そんな世界は楽しいはずありません。
恐ろしすぎます。

このような間違った思い込みによって、私たちは世界を過度に恐れてしまっています。
今の会社や家から離れたら、きっと生きていけない。
実際にはそんなことはないのに、そう思い込んでしまっているのです。
それも深層心理の奥深いところから。

そういった恐れは、私たちを消耗させ、行動する力や自由な発想を奪います。
それらがなくなってしまえば、人生はただの作業に成り下がります。
やがて、なんで生きているのかわからなくなり、鬱に陥ってしまう。
最悪、自ら命を絶ってしまうなんてこともあり得ます。

では、どうすれば世界に対する恐怖を柔らげることができるのでしょうか?
そのためには、逐一自分に言い聞かせるしかありません。
「世界は自分が思っているほど、恐ろしい場所ではない」という事を。
世界に対する恐怖は、所詮刷り込みにすぎません。
そうであれば、同じように自分に何度も言い聞かせれば、上書きすることも可能です。

世界に対する恐怖がなくなれば、自分の思い通りに行動することができます。
自分の好きなように生きることができるのです。
生きることは、本来楽しいことのはずです。
わざわざ辛く、苦しく、しんどいものにする必要はないのです。

そのためにも、世界に対する根拠のない恐怖を克服しないといけないのです。

不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学 (PHP文庫)

相手に尽くしてもメリットはない。好きなように行動しよう。

私たちは、自分の好きなようにしたいという欲求があります。
しかし、実際にその通り行動できる人は少ないです。
では、なぜ自分の思い通りに行動することができないのでしょうか?

他人につくす

そこには、他人に気に入られたいという気持ちがあるからです。
他人に気に入りたいから、他人が望むように行動する。
だから、自分の思うように動くことができないのです。

さらに悪いことに、他人が望むように行動したからといって、他人に気に入られるとは限りません。
なぜなら、その他人の望みは、自分が勝手に作ったものだからです。
「あの人はきっとこう考えているに違いない」
「こうしたら喜んでくれるはずだ」
このような思い込みに過ぎません!
だから、それが合っている場合もあれば、間違っている場合もあります。
間違っている場合は、他人は別に喜ばないでしょう。

ですから、他人の望むように行動したところで、それがいい結果を生むとは限りません。
むしろ、空回りしてしまうこともあり得るのです。

自分のしたいことをしたら嫌われる、というのも想像に過ぎません。
そもそも、相手はあなたのことをそこまで気にしていないかもしれません。

だとしたら、わざわざ自分の気持ちを押さえてまで、他人に尽くす必要はありません。
好きなように行動しても、相手の望むようにしても、別に気に入られるわけではない。
だったら、自分を押さえて不要なストレスを溜めるよりも、思った通りに行動すればいいのではないでしょうか。

不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学 (PHP文庫)

あなたのストレスが絶えないのは、自己中心的思考が原因かもしれない

人は自分の要求が通らない時にストレスを感じてしまいます。
逆に言えば、ストレスの多い人というのは要求が通らないことが多いとも言えます。
しかし、人間というのは生きている以上、欲求が生じるもの。
では、同じように要求が通らないのであれば、なぜストレスの多い人とそうでない人がいるのでしょうか?

ストレス、自己中心

それは、要求が多いかどうかが原因です。
ストレスの多い人は要求が多く、そうでない人は少ないのです。
では、なぜ要求の多少が生じるのでしょうか?
それは、その人の考え方に問題があります。

要求が多い人というのは、自己中心的な考えの人です。
自己中心的だから、要求が多くなる。
そして、自己中心だから、要求が通って当然のものだと錯覚してしまう。
通って当然のものが通らない。
だからそれがストレスとなってしまうのです。

言い方を変えれば、要求が多い人というのは、要求のハードルが高いとも言えます。
普通に考えれば通るはずのない要求を通そうと考えてしまうのです。

ですから、ストレスが多い人がそのストレスから逃れるためには、まず考え方を変えなければなりません。
自分の要求は通らなくて当たり前だということを理解しないといけません。

この世には様々な人が様々な思惑を持って生きています。
そのような中で自分だけの希望が通るわけはないのです。
どうしてもそれを通したいのであれば、相応の努力が必要となります。
何もしないで思っているだけで希望が通るわけがないのです。

ストレスが絶えない人は、そこのバランスが崩れているのです。
普通に考えて通らないような要求が通ると思ったり、
要求を通すのに必要な努力の量の見積もりが甘かったり。
これらの認識を改める必要があります。

自分の思い通りにならないのは当たり前。
そのことを理解するだけで、ストレスはだいぶ軽減するのです。
まずは、自己中心な考え方をやめることから始めてみましょう。

自分のうけいれ方(愛蔵版)