ムダな努力をやめるために「見えない前提」に気を配ろう

ムダな努力をやめる方法, 無理の構造

一生懸命頑張っているのに、全く成果が出ない。
もし、現在そのような状態に陥っているのであれば、それは「見えない前提」に気付いていないからかもしれません。
では、どうすればムダな努力をしないで済むのか?
今回は、無理の構造から無駄な努力をやめるために「見えない前提」について気を配ることが重要であることについて見ていきます。

まとめ

無理の構造 - まとめ画像

要旨

人がムダな努力をしてしまうのは、世の中に存在する「見えない前提」を認識していないから。

例えば、下から上に上がるのは、重力という目に見えない力に逆らって進むため難しい。
重力の場合は、まだ目に見えたり実感したりすることができるので、認識することは難しくない。

しかし、世の中には認識することが難しい前提も多々存在する。
例えば、
・言葉の曖昧性によってコミュニケーションは常に齟齬が発生する
・物理的なもの以外も時間の経過とともに劣化していく
・人間は生まれつき平等ではない
など。

こうした前提を無視することによって、我々はムダな努力をしてしまう。
ムダな努力を回避するためには、こうした「見えない前提」を認識する必要がある。

本書では、日常生活でよくみられる「見えない前提」をいくつか紹介していく。

ただし、これは一例に過ぎない。
本当に大事なのは、自分が「見えない前提」を無視して行動していないかを常に疑ってかかることである。

世の中にはびこる「見えない前提」

具体よりも抽象の方が強い

個別の事象である具体よりも、広範なものに応用が利く抽象の方が価値があり、強力である。

例えば、
「この土地はたくさん農作物が取れる」よりも
「日照時間が長く温暖な土地は農作物がたくさん取れる」の方が情報としての価値は高い。

前者の情報は、その土地が良い土地であるという情報にすぎない。
しかし、後者の情報であれば、その条件を満たす土地を探すことができれば、良い土地を確保できる可能性が無限にあることになる。

このように情報においては、圧倒的に抽象の方が強力である。

物質的なものにおいてもこの法則はある程度通用する。

例えば、具体的な商品よりも抽象的なお金の方が価値が高い。
なぜならお金の方が交換可能性が高いからである。
だから、常に売り手よりも買い手の方が強い立場となる。

しかし、これは現在の飽和社会においてのみ通用する。
例えば、物資が圧倒的に足りていない社会の場合は、お金よりも具体的なものの方が価値が高い。
それは、広範な応用性よりも、今目の前の空腹を満たすことの方が重要だからである。

言葉の曖昧性

言葉の定義は人によって異なる。
例えば「面白い」という言葉を一つ取っても、どういう風に面白いのかは千差万別である。
「笑える」のか「興味深い」のか、はたまた「感情が揺さぶられる」のか。
もっと言えば、この「笑える」というのも人によって定義は異なる。

このように、言葉の定義と言うのは人によって異なる。
そうであれば、その言葉を前提としたコミュニケーションには当然行き違いが発生する。

「なぜこれだけ言ったのに伝わらないのか?」
と憤ることもあるかもしれない。
しかし、それはコミュニケーションの特性上仕方がないことである。

伝わらないことを嘆くのではなく、伝わらなくて当然という風に態度を変えることでムダな努力を回避することができる。
伝わらないことを前提に、どうすればいいのかを考えるようになるからである。

不可逆性

ある状態へ行くのは簡単だが、戻るのは難しい。

例えば、
上から下に降りていくのと、下から上に上っていくのでは、明らかに必要なエネルギー量に差がある。
知らない状態から知っている状態に移ることはできるが、一度知ってしまうとそれを忘れることは難しい。

「ダメだったら戻せばいい」
という考え方がある。
しかし、世の中には戻せないものも存在する。
そのことを認識することでムダな努力を回避することができる。

組織の不可逆性

組織は時間の経過とともに劣化していく運命にある。

例えば、会社で考えてみる。
創業間もないベンチャー企業は個性的な人材がそろい、革新的である。
一方、成長して大企業になると人材は没個性化され、保守的になっていく。

これは、社内の制度が整うことによって創意工夫の余地が無くなっていくためである。
そのため、決まったオペレーションに従って業務を遂行できる人間が重用される。
それによって、没個性化、保守化が進んでいく

政治にも同じことが言える。
体制が立ち上がった頃は少数による独裁制がとられる。
そのため革新的な意見が通ることも多い。

しかし、民主化が進むと少数派の意見は通らなくなる。
最大公約数的なマイルドな政策がとられることになる。
結果として大胆な変化を起こすことはできなくなる

このように、組織は劣化していく運命にあり、その劣化にさらうことは難しい。

また、大胆な変革が起こせないと、周りの環境についていく事ができなくなる。
例えば、グローバル化についていけない大企業や少子高齢化に対して有効な対策を打ち出せていない政府など。
それが進み、時代の要請に耐えられなくなった時、新しい体制が誕生する。
そして、その体制も時間とともに劣化していく。

ストックの単調増加性

物理的なもの、概念的なものに関わらず、一度増やしたものを減らすのは難しい
なぜなら、減らすことにリスクや抵抗が存在するため。

例えば、知識、ルール、部屋の掃除、システムの機能etc…

知識を忘れることは難しい。
ルールを減らすことは、人々の不安を煽り、それが抵抗となる。
部屋のものを捨てるのは心理的な抵抗が存在する。
システムの機能を削除する際は、それが他に影響を及ぼすのではないかという不安が抵抗となる。

このように、あらゆるものに対して、ストックの単調増加性の法則は適用できる。

人は公平ではない

人は生まれつき公平ではない。
身体的な特徴、知能の差、家柄、生まれた国…
そうしたあらゆる不平等を前提に生きていかないといけない。

普通に生きているだけでも美しい人は人から良くされる。
容姿のすぐれない人間は何もしていないのに、嫌われる。

能力の高い人間は、それほど努力しなくても、高い成果を上げることができる。
そうでないものは、人の倍以上努力しないといけない。

このように、人は平等ではない。
そのため、ある行動をしたからと言って、ある結果が得られるわけではない。
なぜならスタート地点が異なるからである。

これを理解していれば、そのスタート地点をそろえようとしたり、
そもそもその土俵で勝負をすることに可能性が無いことを理解し、別の方面で努力しようなどと考えることができる。
ムダな努力を避けることができるのである。

経験則はそれが通用した「前提」の方が重要

経験則と言うのは、ある前提(状況)においてのみ有効なものであり、本当に重要なのはその「前提」部分である。

例えば、以下の相反する二つのアドバイスがあるとする。
・諦めなかったから成功できた。
・素早く見切りをつけて、方向転換したから上手くいった。

これは、どちらも正しい。
しかし、どちらもある状況においてのみ正しいと言える。

努力が芽を出す可能性がある場合は、諦めないで続けることが重要かもしれない。
全く見込みがないのであれば、見切りをつけることが大事かもしれない。

このように重要なのは、アドバイスそのものではなく、なぜ上手くいったのか、その前提となる条件の方である。
そのため、何も考えずにアドバイスに従っても上手くいくとは限らない。

人の意識を変えることはできない

人に外部的に知識を与えることは簡単だが、意識を変えることは難しい
例えば、いくら勉強の重要性を強調しても、実際に勉強をしようとする人間は一握り。

勉強の重要性という知識を与えることはできるが、勉強をしようと思わせることは難しい。
自分で勉強をしようと思わなければ、行動を起こすことはない。

それと同じで、意識を変えるためには、本人自ら変わろうと思わない限り変わらない
だから、意識を変えさせたいならば、頭ごなしに押し付けるのではなく、その気にさせてやることが必要。
(例:「北風と太陽」の童話)

この記事の概要

・上手くいかないと感じたら、「見えない前提」や「見えない構造」を無理していないかを疑ってみることが大事。
・「見えない前提」や「見えない構造」を見つけたらメモしておく。

何かをしたかったら、まずはそれについて毎日5分調べよう

何か新しいことをはじめたいけど、
「そんな難しいことできっこない」とか
「その域まで上達するのを待てない」とか
「やることが多すぎて嫌になる」なんて人におすすめの対処法。

まずは5分調べる

大きな目標は気持ちを萎えさせる

最初から壮大な目標を立ててしまうと、気力が続かない。
例えば、給料を上げたいという目標があったとする。
そのためには、転職しないといけないことがわかった。

でも、転職というのは、なかなかハードルの高い行動である。
とりあえず、転職サイトに登録すれば上手くいくというわけではない。
自分の経歴を伝わりやすくまとめないといけない。
そもそも、伝えるためにスキルや経験が必要。
などと考えていくと、
「本当に自分に転職なんてできるのか?」
なんて考えてしまい、やる気が萎えてしまう。

大きすぎる目標を立ててしまうと、気持ちが先に折れてしまう
結局その目標は達成されない。
だから、大きな目標は立ててはいけない

小さい目標を立てよう

小さい目標であれば、気持ちが萎えることはない。
いきなり転職するのはハードルが高いので、まずは小さい目標を立てよう

しかし、ただ小さい目標を立てればいいというわけではない。
その小さい目標は、大きな目標につながっていないといけない。
例えば、転職したいのに1日30回腕立てしても意味が無い。

大きな目標につながる小さな目標を立てるためには、大きな目標を分解すればいい。
その目標を達成するためには、どんな要素が必要なのか?
わからなければ、まずはそれについて調べることを小さな目標にしよう

何も考えず、ただこなす

小さな目標が決まったら、あとはそれを毎日続けよう

とにかく続けることが大事
1日5分でいい。なんなら1分でもいい。
毎日やっていれば、「1分だけやって意味があるのか?」と思い始め、結局30分とかそれなりの時間やるようになる。
これは、勝手にそうなるので心配する必要はない。
そうなれば、どんどん目標に近づいていく。
気がつけば転職して給料があがっている。

だから、とにかく小さな目標を無心に毎日続けよう。
5分でいい
毎日5分間、転職するには何が必要なのかを調べよう。

次第に目標はレベルアップしていく

「毎日5分転職について調べるだけで、本当に転職できるのか?」
そう思うかもしれない。
しかし、それで転職はできる。

まず、毎日やっていれば、その行動に対する思いが強くなっていく。
転職が自分の心の中を占めるウェイトが大きくなっていく。
そうすると、「なんとなく転職したいなぁ」が「どうすれば転職できるか?」という発想に変わってくる。
前者は、できたらしたいなレベルの意識。
後者は、それをするのは前提で、そのためにどうすればいいのかという意識。

後者の意識になると、それに伴って行動もレベルアップしてくる。
さすがに転職について調べるだけで転職できないことがわかってきたので、他の行動を起こす。
転職した人の話を聞くとか、業界について調べるとか、スキルアップのために勉強するとか。
勝手にそのようなレベルの高い行動をしはじめるようになる。

ただ、最初からそういう難しいことを考え始めるとやる気がなくなる。
最初からあれをやって、これをやって、次にこうして…、とか考え始めると、やることが多すぎて嫌になる。
だから、最初は考えなくていい

まずは、5分間転職について調べよう。
考えるのはそれだけでいい。

「本当にこれで大丈夫なのか?」
「自分の進んでいる道は合っているのか?」
そういう難しいことは考えない。
後のことは未来の自分が考えてくれます

裏切らない努力をするための5つの方法

努力をすることは大事なことです。
人が何かを達成するためには、努力が絶対に必要です。
仕事で成功するにも、自分の夢を実現するにもです。
生きることは努力することといっても過言ではありません。

では、努力と言うのはただすればいいものなのか。
それは、違います。
努力と言うのは、考えてやらないと成果がでません。
ただ言われたことを何の考えなしに続けていても一向に成果は出ないのです。
そのようなやり方をしていると、努力は私たちを簡単に裏切ります。

では、どのように努力をすれば、私たちは努力に裏切られずに済むのでしょうか。
今回は、裏切らない努力をするための保々について考えていきます。

裏切らない努力

努力に裏切られるとはどういうことか

裏切られない努力の方法を見る前に、まずは努力に裏切られるというのがどういうことかを少し考えてみましょう。
努力に裏切られるとはどういうことでしょうか。
端的に言えば、かけた時間に対して成果が上がっていない状態と言えるのではないでしょうか。

何年も頑張ってきたけれど、プロになれなかった。
たくさん勉強したけれど、合格できなかった。
こういった時に、私たちは努力に裏切られたと感じるのではないでしょうか。

裏切られない努力をする方法

かけた時間に対して成果が上がらない時、私たちは努力に裏切られたと感じてしまいます。
しかし、それは裏を返せば、かけた時間、積み上げた努力が効果的でなかったとも言えます。
つまり、あまり効果のある努力ができていなかったということです。

なぜ、そうした状況が起こってしまうのでしょうか。
それは、努力の仕方が間違っているからです。
だから、時間を費やしたにも関わらず、成果が出ない。
努力に裏切られてしまうという状況になってしまうのです。

では、努力に裏切られないためにはどうすればいいのでしょうか。
努力に裏切られてしまう原因と一緒に考えていきます。

①方法が間違っている

努力に裏切られてしまう一つ目の原因。
それは、努力の方法が間違っていることが原因です。

では、なぜ間違った方法を取ってしまうのか。
それにはいろいろな原因がありますが、最も大きなものとして目的を考えていないということが挙げられるでしょう。
自分は何を達成するために、その努力をしているのか。
その設定が曖昧なために、見当違いの方向に努力をしてしまうのです。

例えば、楽器を上達させたいとします。
では、上達するとはどういうことなのか。
それは、いい曲を奏でるということです。
つまり、楽器を上達させるためには、いい曲を奏でられるようになる必要があるのです。

この大きな目的から逸れて、難しいフレーズを弾くことに注力したり、目立つ音の出し方を練習しては意味がありません。
その練習自体に意味が無いわけではありませんが、目的を忘れ、それに固執してしまっては意味がありません。
それらはいい曲を奏でるための手段でしかありません。
それにも関わらず、その練習を優先してしまうと、手段と目的が逆転してしまいます。
すると、曲ありきではなく、そうしたテクニックありきで曲を演奏してしまいます。
それでは曲の良さは活かせず、いい曲も奏でることができないでしょう。
結果として、いい曲を奏でるという大きな目的も達成できない、つまり楽器はいつまでたっても上達しないのです。

こうならないためには、繰り返しになりますが上手くなるとはどういうことかをよく考える必要があります。
そして、自分の練習はその目的に沿っているのかを考えることも大事です。
これらをしっかりと考えることで、見当違いの努力をすることもなくなります。
努力の方向さえあっていれば努力に裏切られることもなくなります。

②量が足りていない

量が足りていない場合も、努力で成果を出すのは難しいです。
ここの難しいところは、時間ではなく、量が足りていないということです。
自分が努力していると思っている時間と実際に努力している時間と言うのは違います。

わかりやすい例としては、机に向かっている時間=実際に勉強している時間、ではないということです。
これと同じことで、努力をしていると思っても、実際は別のことに気を取られていたり、集中していなかったりします。
だから、費やした時間全てが努力にかかっているわけではないのです。

しかし、それは仕方のないことです。
全ての時間を完全に集中することなど不可能です。
ですが、これがあまりに度を過ぎると問題になってきます。
やっているつもりでも、実際にやっているのはその時間の1割にも満たない。
そんな異常な状態であれば、当然成果など出ません。
そして、それは意外と自分では気がつかなかったりします。
ぼーっとしたり、別のことに気を取られている時間と言うのは、無自覚ですからね。

では、こうした状態にならないためには、どうすればいいでしょうか。
そのためには、時間でなく実際にこなした量を基準とすることが重要です。
例えば、「今日は○○時間取り組んだ」ではく「今日は○○ページ進めた」というような感じです。
こうすれば時間にとらわれずに、取り組んだ量に注目することができます。
量に注目することができれば、時間のわりにして量が足りないという状況を避けることができます。

③集中していない

努力をしていても、その間に集中できなければ、その効果は半減してしまいます。
集中していないとは、どういう状態でしょうか。
それは、練習のポイントを意識しながら努力していないということです。

努力には、かならずポイントがあります。
そのポイントは目的につながっているものです。
例えば、何かスポーツをしていて、そのために筋トレをする場合を考えてみましょう。
その筋トレは、スポーツで成果を出すことを目的としているもののはずです。
例えば、ディフェンスを鍛えるのであれば、足腰の持続力や腰をしっかり落とすことなどが考えられます。
そうした実戦を意識しながら練習することが重要です。
そうすることで、練習に意味が出てきます。

逆にそうしたポイントを意識せずに練習しても効果はあまり出ません。
そうした練習は、練習のための練習になってしまいます。
これを何時間続けても、試合で勝てるようにはなれません。

では、ポイントを押さえた努力をするためにはどうすればいいでしょうか。
そのためにはやはり目的を意識することが大事です。
そして、目的のために何を意識すればいいかを考えることが大事です。
さらに、それは計画時に考えるだけでは不十分です。
練習をするたび、もっと言えば練習の1回1回で常に意識に上るようにする必要があります。
そうすれば、1回1回の時にしっかりとポイントを意識することができます。
それによって、練習の成果も上がってくるのです。

毎回意識に上るようにするためには、とにかく確認が重要です。
練習をする前に気をつけるポイントをしっかり頭の中に入れておきましょう。
そして、練習が長時間に及ぶ場合は、途中で定期的に確認するようにしましょう。
例えば、ポイントを書いた紙を目につくところに置いておく、練習計画時にポイント見直しの時間を設けるなどです。
このようにポイントをしっかりと意識できるように工夫することが大事です。

④同じことしかしていない

成果が出ていないにも関わらず、同じ練習を続けるのも、効果がでない努力の特徴です。
努力と言うのはなかなか成果が出ないものです。
ですから、しばらくは成果のでない期間を耐えないといけません。
とは言え、あまりにも長期間芽が出ないのであれば、その努力は間違っている可能性が高いです。
努力が成果を出していないにも関わらず、その手法を見直して改善していない場合、成果はついてきません。

しかし、改善をすると言っても、はじめは何をどうすればいいかわからないかと思います。
そのためのポイントは練習も目的を具体的にすることです。

例えば、絵を上達させたいという目的があったとします。
しかし、この目的は曖昧です。
絵を上達させると言っても色々な要素があります。
それは人物画なのか風景画なのか、それともイラストなのか。
さらにその中でもいろいろな要素があります。
例えば、題材の選定、デッサン、線画、色塗り…。
練習をする際は、これらのうちのどの要素を伸ばすのかを考えるのです。

絵を上達させたいという曖昧な目標だと、練習も散漫なものとなります。
絵を上達させるには、とりあえず絵を描くという練習になります。
絵を描きながらポイントを意識するのは難しいです。
なぜなら要素が多すぎて、意識するポイントが多すぎるからです。
それら全てを意識しながら練習するのは、相当な技能を持っていないといけません。
結果的に技能の無い人それをしてしまうと、ポイントをしぼって上達することができず、効率的な練習ができないのです。

ですから、目的を絞って練習をしましょう。
そのために、上達させたい対象を細かい要素に分解し、その中からポイントを絞りましょう。
そうすることで、効果的な練習をすることができるのです。

⑤そもそも向いていない

努力をすることで自分の能力や技能を伸ばすことができます。
しかし、中にはどうしても向いていないことというのがあります。
そうした向いていないことを努力しても、あまり成果は上がりません。
向いていないことに時間を使うことは、あまり効率的とは言えません。
そうした場合は、無理に全部自分でやろうとしないことが大事です。

例えば、小説を書きたいという場合を考えてみましょう。
しかし、どうしてもストーリーをまとめるのが上手くできません。
そうであれば、ストーリーの構成は他の人に任せればいいのです。
自分は、エピソードを練ったり、魅力的なキャラクターを生み出すことに注力すればいいのです。
無理に苦手な分野を伸ばそうとするよりも、得意な部分を伸ばした方が効率的です。

なので、向いていないと思ったら、早めに手を引きましょう。
それを諦めたとしても、意外と別の手段はあるものです。
無理に非効率な道を行かずに、自分に合った方法を取った方が良いです。

裏切らない努力をするためには考えることが重要

ここまで裏切らない努力をするための5つの方法を紹介しました。
それぞれは独立しているように思いますが、共通する点はしっかりと考えることです。
自分の努力について、定期的に立ち止まり考えることが重要なのです。

そうすることで、
「なぜ成果が出ないのか」
「より効果的な方法はないか」
「目的を達成するためにこの方法で合っているのか」
といったより良い努力のための方法を考えることができるのです。

ですから、努力に裏切られないためにも、しっかりと考える時間を設けましょう。
努力の計画を立てる時に、振り返りの時間をあらかじめ組み込んでいくのもいいでしょう。
とにかく、自分の努力としっかりと向き合うことを意識していく事が大事です。


努力が勝手に続いてしまう。—偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術

隙間時間を有効活用するには作業を細分化すればいい

努力を続けるためには、何といっても時間の確保が重要です。
しかし、現代人は何かと忙しい。
仕事に家事にとやることは山積みで、時間はいつだって足りません。

そうした状況を打開するための方法のひとつとして、隙間時間を有効活用するというものがあります。
これは、通勤時間や休み時間などのちょっとした空き時間を利用して、作業をすすめるというものです。

隙間時間を有効に使うためには、作業のパッケージ化が必要です。
パッケージ化とは、独立性を保ち、かつ短時間で完了するようなタスクにすることです。
そのためには、なるべく作業を小さい単位で分割することが必要です。
例えば、文章を書くという作業であれば、以下のように作業を細分化することができます。

・主題を決める
・文章を書く
・構成を整える
・推敲

文章を書くだと、作業単位が大きく、隙間時間で終わらせることが難しいです。
しかし、このように細分化されれば、「空いた時間で推敲しよう」などと言ったことが可能になります。

また、パッケージ化ではどこでも中断できて、かつどこでも再開できることが大事です。
例えば、文章を書くという作業中に中断が発生した場合を考えてみます。
また再開する場合は、どのような文章を書こうとしていたか思い出すところからはじめないといけません。
これでは、再開と中断が気軽に行えません。

しかし、作業を細分化すれば、中断と再開できるポイントが増えます。
例えば、主題を決めたらやめるとか、構成を整えたらやめるとかができます。
そうすれば短い隙間時間でも作業を進めることができます。

ただし、細かい作業単位にすると、今度は管理が大変になってきます。
どの作業がどこまで進んでいるのかをどこかで管理しておかないといけません。
作業を細分化すればするほど、その管理の手間は増えていきます。

作業を細分化すれば、隙間時間を有効に使えます。
しかし、管理に手間がかかるので、トータルの工数は増えてしまいます。
そこの塩梅を上手い具合に調整して、もっとも効率よく進めるようにしていく必要があります。

時間が足りない時に考えるべきこと

何か目標に向かっていると、絶対に「時間がたりない」という悩みに行きつきます。
では、どうすればこの悩みを解消することができるのかを考えていきます。

時間は増えない

当たり前のことですが、時間は増えません。
1日は24時間で、それはどれだけ頑張っても増やすことはできません。

そうであれば、考えるべきことは、「いかにしていらない作業を減らすか」と「効率化して作業時間を短縮する」という2つです。
それ以外にこの悩みを解消する手段はありません。

いらない作業を減らす

まずはいらない作業を減らす方法を考えてみましょう。

優先度の低い作業は諦める

人間にはやれる量に限りがあります。
いくらやりたいことがたくさんあっても、実際にできるものには限りがあります。
そうであれば、優先度を決めて、優先度の低いものは諦めるしかありません。

そのためには、自分が何を一番重要と感じているのかをよく考える必要があります。

もしくは、あとに回してもいいものは後に回すのです。
これを考えるためには、人生プランを考える必要があります。
そうすることで、どの時点でどうなっていたいのか、そのためにはいつまでに何をしないといけないのかが明確になります。

目的に沿わない作業はしない

いらない作業とは目的につながらない作業です。
例えば、作業場の整理は直接的には結果に繋がらない作業です。
作業場が散らかっていても、いいアウトプットを出せるのであれば、別にそれをする必要はありません。
これは別にやらなくてもいい作業なので、切り捨てましょう。

やった方がいいレベルの作業も同じです。
例えば資料を見やすくするなどは、その典型です。
もちろん、資料は見やすい方がいいに決まっています。
しかし、目的としては読めれば別にいいのです。
それ以上に整理しても、それは目的に寄与しません。
あくまでプラスアルファの作業に過ぎません。
こうしたやった方がいいレベルの作業も切り捨ててしまいましょう。
目的を起点に、その作業は必要なのかを考えることが重要です。

自分でやらない

どうしてもやらなければいけない作業である場合、次に考えるべきは自分でやらずに済ますことです。
例えば、自動化したり、人にやらせたりすることが考えられます。
しかし、これらの方法の難しいところは、ルール化しないといけないということです。
コンピュータにやらせるにしても、人にやらせるにしても、明確なルール、手順が必要です。
それが無ければ、思うような成果物は出てこないでしょう。

これは逆に手順化できないような作業は他人に任せることができないのです。
そういった作業は自分でやるしかありません。

効率化する

なるべくいらない作業を切り捨てていくと、最後に残るのは絶対にやらなくてはいけない作業です。
そうした作業は効率化してやっていくしかありません。
効率化に近道はありません。
地道な改善をただ繰り返していくしかありません。

毎回作業の記録をとり、時間がかかっている箇所を明らかにする。
そして、なぜ時間がかかっているのかを突き止め、改善していく。
こうした地道な作業を繰り返していくしかありません。

一番重要なのは作業を減らすこと

しかし、効率化といっても限界があります。
ですから、まずは不要な作業をなくしてしまうことが第一です。
それができない場合のみ効率化を考えていくのです。

そのためには自分の最終目的を決める必要があります。
それだけは絶対にはずせないもの、もっとも優先度の高いもの。
それ以外のことは切り捨てるくらいの勢いで臨まないと時間がいくらあっても足りないのです。

「努力できない」を改善するための3つの方法

何かを達成するためには、努力が必要です。
目標に向かって少しずつでもいいから進んでいく。
そうした地道な努力を続けることによって、大きな目標を達成することができます。

しかし、これは口で言うのは簡単ですが、いざ行動に移そうとするとなかなか難しいものです。
やる気がでなかったり、時間が無かったりと、いろいろな問題を前になかなか思うように進まないのです。
しかし、そういった問題を乗り越えて努力を積み重ねていかなければ、いつまでたっても目標を達成することはできません。

そこで、今回はどうすればそのような努力ができない状況を打破することができるかを考えていきます。

努力できない

なぜ努力ができないのか?努力を阻む3つの原因

まずは、私たちがなぜ努力できないのかを考えていきましょう。
細かく見ればいろいろな原因があると思います。
しかし、おおざっぱに分ければ、だいたい以下の3つに集約できるのではないでしょうか。

・成果が出ない
・めんどくさい
・時間が無い

成果が出ないと、自分のやっていることに意味を感じません。
例えば、一生懸命仕事をしても、給料をもらえなかったらやる気がでませんよね。
努力もそれと同じことで、頑張っても成果が出ないと、だんだんやる気がなくなってしまいます。
あまりにもそれが続きすぎてしまうと、努力をしなくなってしまうのです。

めんどくさい、というのも努力ができない大きな原因のひとつです。
やらないといけないのはわかっているのに、どうしてもとりかかる気にならない。
「明日でいいや」を繰り返すうちに、全くやらなくなってしまう。
そんな経験は誰しもあるかと思います。

時間が無いというのも、よくある悩みのひとつです。
現代人はとにかくやることが多いです。
仕事もそうですし、帰ってきたら家事もしないといけません。
そして余った時間を利用して、仕事の勉強をし、スキルアップをしていかないと生き残れません。
それだけ慌ただしい生活をしていれば、当然時間はありません。

努力ができない理由と言うのは、大別すればこの3つが原因です。
ですから、この3つの原因への対策を考えていけば、おのずと努力は続くようになります。
では、どうすればこれらの原因を解消することができるのかを考えてみましょう。

努力できない原因への対策

努力ができない原因は大別すると、以下の3つに集約できます。
・成果が出ない
・めんどくさい
・時間が無い

では、どうすればこれらの原因を解消できるのかを考えていきましょう。

自分の努力を記録することで、成果を実感できる

まずは、成果がでないという問題です。
成果が出ないと、自分のやっていることに意味を感じません。
「自分のやっていることは間違っているのではないか?」
「このまま続けても成果が出ないのではないか?」
このような疑問が頭に浮かんでくると、努力に対するモチベーションが一気に下がってしまいます。
やっても効果があるのかどうかわからないことを頑張るのは難しいですよね。

しかし、成果が出ないというのは、努力をする上では避けては通れないものなのです。
なぜなら、努力と言うのはすぐに成果が出ないものだからです。
例えば、自転車に乗る練習をしていた時を思い出してみてください。
最初は全然乗れなくて、何回も転んでいたはずです。
しかし、それを何回か繰り返しているうちに、ふと急に上手く乗れる瞬間が来るのです。
努力もそれと同じことで、成果がでなくてもとにかくやり続けることで、急に上手くできるようになる瞬間が来るのです。
ですから、成果が出ないことは当たり前という意識を持つことで、成果が出ない期間を乗り越えることができます。

また、別の手段として、記録をつけるという方法もあります。
成果が出ないことの弊害は、自分のやっていることに意味を感じないことです。
仮に、成果がでなかったとしても、何らかの達成感があれば努力は続くようになります。
では、どうすれば達成感を得ることができるのか。
その方法が記録をつけることなのです。

例えば、今日1時間頑張ったなら、その時間を記録しておくのです。
それをずっと続けていきます。
そうすると、ふとその記録を見返した時に、自分はこれだけ頑張ったのだということを知ることができます。
「なんとなくたくさん頑張った」よりも「○○時間頑張った」という方が達成感があります。
成果と言うのはいつ出るかわかりませんが、かけた時間というのは常に積みあがっていきます。
時間をよりどころにすれば、モチベーションも安定するのです。
別に時間でなくても構いません。
大事なのは、自分がやってきたことを具体的な形で実感することです。

一回まとめておきましょう。
成果が出ないという問題に対しては、以下の二つの対策があります。
・成果が出ない時期があること、それはずっと続くわけでないことを理解する。
・記録をつけて、その積み重ねをモチベーションのよりどころとする。
これらを意識することによって、成果の出ない期間でも努力を続けることができるようになるのです。

小さなことからはじめて、めんどくささを軽減しよう

次はめんどくさいという問題について考えていきます。
私たちは、なぜめんどくさいと感じてしまうのでしょうか。
それは、人間と言うものがそういう生き物だからです。
人間と言うのは、何か行動を起こすことをめんどくさいと感じてしまう生き物なのです。

特に、何かに取り掛かり始める時に人間はめんどくさいと感じます。
布団から出る時、勉強を始める時、ランニングを始める時、出かけようとする時…
ある状態からある状態に移る時に、強くめんどくさいと感じるのです。

これは、重いものを動かすのと同じです。
重いものを動かす時と言うのは、動かし始めに最も大きなエネルギーを要します。
そして、一回動かしてしまえば、あとはそこまで大きな力を必要とはしません。

努力にもこれと同じことが言えます。
つまり、一回動き始めてしまえば、あとはそれほど大きなエネルギーを必要としないのです。
重要なのは、いかにして取り掛かりをスムーズにするかということです。

とりかかりはじめをスムーズにするためには、なるべく小さなことから始めることがポイントです。
小さなことであれば、実行するのにそこまで面倒ではありません。
例えば、勉強を始めるのであれば、いきなり勉強を始めるのではなく、まずは勉強道具の準備をするのです。
それであれば、そこまで面倒ではありません。
そして、準備をしてしまえば、だんだんとやる気がでてくるものです。
せっかく準備したのだから、ちょっとぐらいやるか、という気持ちになるのです。

小さいことから始めることで、取り掛かりのめんどくささを小さくすることができます。
そして、その際に重要なのが、先のことを考えないということです。
例えば勉強道具の準備をしている最中に、勉強をすることを考えてしまうと途端にめんどくさくなってしまいます。
今日はどのページからはじめて何問解くか…、などと考え始めると途端にめんどうになってしまいますよね。
ですから、小さなことからはじめる際は、そのことだけを考え、先のことを考えないようにすることが、めんどくさくなってしまわないためのコツです。

小さなことからはじめる。
そして、その際はそのこと以外を考えないようにする
そうすることによって、取り掛かりのめんどくささ軽減し、努力ができない状態を脱することができるのです。

隙間時間を上手く利用する

では、最後に時間がないという問題について考えていきましょう。
私達現代人はとにかく忙しいです。
やることは年々多くなっていきますが、1日24時間と言うのは変わりません。
ですから、どう頑張ったところで時間が足りないというのは解消できないのです。

しかし、そうはいってもうまいこと時間を見つけ努力を重ねていかないと、いつまでたっても目標を達成することはできません。
では、どうすれば上手く時間を使うことができるのでしょうか。
そのためのポイントは隙間時間を上手く利用することです。
私たちは忙しい日々を送っていますが、常にずっと忙しいというわけではありません。
中には、すこしだけ手が空く、隙間時間と言うものが存在しています。
例えば、電車に乗っている時間や、休み時間、業務中のちょっとした待ち時間などです。
こうした時間は5分、10分と言った小さな時間です。
しかし、そうした小さな時間でも積み重なれば、十分まとまった時間になります
ですから、この隙間時間を上手く利用できれば、努力を積み重ねていく事も可能なのです。
では、どうすればこの隙間時間を上手く利用することができるのでしょうか。

そのためには2つのポイントがあります。
・どこでもできるようにする
・中断、再開を容易にする
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

まずは、どこでもできるようにすることについて見ていきましょう。
どこでもできるというのは、文字通り、いつでもどこでもすぐにできるということです。
道具を広げるスペースも必要なく、そもそも準備する時間すらも不要。
そのような状態を目指します。
そうすれば、例えば電車の中や待ち時間などでもすぐに取り掛かることができますよね。

では、そうするためには何を気にすればいいか。
そのためには作業を小さく切り出すことが必要です。
例えば、英単語を覚えるという作業の場合を考えてみましょう。
満員電車の中などでは、参考書を開くのが難しいかもしれません。
そういう時は、例えばスマホの中に今日覚える分の単語を入れておくのです。
そうすれば、満員電車でもすぐに作業に取り掛かれます。
他にも音声データにして聴くという方法もあります。
こちらもスペースを必要とせず、かつすぐに取り掛かることができます。

次に、中断、再開を容易にするについて見ていきましょう。
隙間時間を利用するということは、逆に言えばまとまった作業時間を作れないということです。
そうなると、当然作業の途中で中断したり、半端な状態から再開したりということが頻発します。
そのたびに作業の状況を思い出していては、時間がもったいないです。

そうならないためには、作業の状況を逐一記録しておくといいです。
今作業がどういう状態なのか、何を気にして始めればいいのか。
それが一目で分かるように簡潔にまとめておくのです。
そうすれば、作業を再開するときは、それを見るだけでよくなります。

また、そもそもそういった思い出す作業を省くというのも有効です。
そのためには、作業を工程ごとに細分化することが必要です。
例えば、文章を書く場合であれば、
・テーマ決め
・要素を書き出す
・構成を考える
・文章にする
・推敲する
といった工程に分けられます。
これを行うことで、作業の独立性が保たれ、前後を意識しなくて済みます。
例えば、先にテーマを決めてしまえば、後からそれが変更になることはありません。
先に要素を洗い出してしまえば、以降に要素が増えたり、大幅に変更することはなくなります。
攻勢を考える際は、今出ている要素を並び替えることだけを考えればいいのです。

逆に、これらを工程ごとに分けずに行ったらどうでしょうか。
例えば、テーマが決まっていないのに、とりあえず書き出すような場合です。
書いているうちにテーマがブレてきたりしますよね。
そうすると、また全体の構成を考えたりや要素の洗い出しを行わないといけません。
工程が行ったり来たりしてしまうと、それぞれの工程での事情を考慮しながら作業をしないといけません。

例えば、文章にする途中でいいアイディアが思いついたので、それを入れたい。
そのためには、テーマを変えないといけない。
テーマを変えるためには、要素をもう少し増やして章立ての順番も入れ替えた方が良い…
といったような具合です。
他の工程も気にしながら作業するためには、その工程の事情を把握しないといけません。
となると、作業を開始する前に、いろいろな情報を思い出さないといけません。
そうなると、隙間時間で作業を進めるのが難しくなります。

一方、作業が工程ごとに独立していれば、このような問題は起こりません。
文章にする際は、既に前工程で決まった構成をもとに書いていけばいいのです。
それ以外に考える必要が無いので、作業を単純化できるのです。
単純な作業であれば、すぐに中断・再開することも容易です。

長くなってしまったので、一度まとめておきましょう。
隙間時間をうまく利用するには、以下の2つのことに気をつけるといいです。
・どこでもできるようにする
・中断、再開を容易にする
そのためには、作業を小さく分割し、独立性を高めることがポイントとなります。

積み重ねることが一番大事

さて、ここまでいろいろと努力のコツについて考えてきました。
これらの方法を使えば、努力ができないという状態から脱することはできるでしょう。
ですが、忘れていけないのは、努力は続けることに意味があるということです。
そして、その続けるというのは長期間、少なくとも半年から1年、それくらい続けてはじめて成果が表れてくるものです。

いままで紹介した方法で努力を試みるのはいいですが、もしそれがつらかったり大変だと感じるのであれば、無理はしない方が良いです。
無理をしながらの努力は続きません。
続かなければ努力は芽を出しません。
途中で力尽きてしまうくらいなら、余力を残しつつもマイペースで進めていった方が良いです。
その方が、長く続きます。
確かに成果が出るまでには時間がかかるかもしれません。
しかし、トータルで見れば、無理をした時よりもずっと大きな成果を出せます。

努力で一番重要なのは、この長期間無理なく続けることができるかという部分にかかっています。
努力の量は増やした方がもちろんいいですが、そこと自分が無理なくつづけられるかというところを天秤にかける必要があります。
まずは、無理のない範囲で少しずつ進めていきましょう。
それを続けていれば、必ず成果は出てきますから。


努力が勝手に続いてしまう。—偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術

努力が続くようになったら考えるべきこと

努力が続くようになったときにおこる問題とは

努力が続くようになることは素晴らしいことです。
それによってさまざまな成果を上げることができるようになるでしょう。
しかし、努力が続くようになると、次の問題が発生します。

それは、時間が足りなくなってしまうということです。
努力が続くようになると、いろんなことに挑戦したくなります。
そうすると一つ一つにかける時間が少なくなってきます。
そうなってしまうと、何かを諦めたり、睡眠時間を削ったと、無理をしないといけなくなります。
しかし、それは有効な解決策ではありません。
時間を削れば、当然こなせる量は減りますから、成果が出るのも遅くなります。
睡眠時間を削るのはもってのほかです。

時間を区切り、効率化を図る

では、いったいどうすればいいのでしょうか。
そのために重要なのが効率を高めることです。
では、どうやって効率を高めればいいのか。
そのために有効なのが、時間を区切るという考え方です。

何か作業をするときというのは、ふつうは時間ではなく、作業単位で区切るはずです。
「今日はここまでやろう」といった風に。
この方法のいいところは、時間だけかけてただやるだけという状態を防げるところです。
しかし、この方法でやっていくと、対象が増えていったときに手が回らなくなってしまいます。

そこで、量で区切るのではなく、時間で区切るようにするのです。
例えば、ある作業は30分しかやらないと決めるなど。
そうすることによって、時間が足りなくて、他の作業ができないということは防げます。

もちろん、時間を削って量も削ってしまえば意味がありません。
時間を制限しつつも、なるべく量は減らさないようにするという姿勢が重要です。
最初からうまくはいきません。
単純に時間が減ってしまったのですから、できる量も減るでしょう。

しかし、そこで「どうやったら少ない時間で同じだけの量をこなせるか」を考えるのです。
この考えるということが大事です。
なぜなら、考えることによって、意外と解決策が出てきたりするからです。
無駄な作業を減らしたり、別に後でもいい作業は後に回したり。
そのように効率化することができます。

考えることで解決策が見つかる

ですから、まずは考えることが大事です。
時間が足りないからできない、と思考停止して諦めるのではなく、どうすればできるのかを考えましょう。
そして、そのためには自分に負荷をかける必要があります。
つまり、時間を制限してやってみるということです。
人は時間があればあるだけ使ってしまいます。
それではいつまでたっても効率は向上しません。

まず、時間に制限をかけて自分に負荷をかける。
その上で、どうしたらそれを実行できるかを考えることが大事です。

努力は必ず報われる。その理由を徹底解説!

努力を続けていると、どうしても成果がでない時と言うのがあります。
すると、「自分のやっていることに意味が無いのではないか」、「このまま続けても成果が出ないのではないか」と言った気持ちになってしまいます。

しかし、そんなことはありません。
努力と言うのは、続けてさえれば絶対に成果が出るものなのです。

なぜ、努力の必ず報われると断言できるのでしょうか。
今回は、その理由を徹底的に考えてみます。

EffortTake

なぜ「努力は必ず報われる」ことを疑ってしまうのか

努力は必ず報われます。
では、なぜそのように断言できるのでしょうか。
その理由を見てみる前に、逆になぜ努力を疑ってしまうのかを考えてみましょう。

私たちは、なぜ努力が必ず報われることを疑ってしまうのでしょうか。
それは、努力をしているのにも関わらず成果がついて来ないからです。
努力をしても成果が出ない、つまり今自分がやっていることに意味はなく、そのまま続けても成果は出ない。
このような考えに陥ってしまった時、私たちは努力を疑い始めます。

しかし、努力が報われない期間と言うのは、絶対に存在するものなのです。
なぜなら、努力というのは、成果が出るまでに時間がかかるものだからです。
だから、特に努力を始めたばかりの頃と言うのは、なかなか成果は出ないものなのです。

例えば、自転車に乗れるようになった時、スキーを滑れるようになった時などを考えてみてください。
最初は全然上手くできなかったはずです。
練習しては転んで、また起き上がって、また転んで。
ただひたすらにそれを繰り返していたはずです。
それをしている時は、全くできる気がしなかったし、上達も感じられなかったはずです。

しかし、それを続けているうちに、ある時急に上手くできる時が来ます
自分でも何が上手くいったのかはわからないけれど、上手くできている。
その感覚をつかんでしまえば、後はそれを常に再現できるようにすればいいだけです。

努力にもそれと同じことが言えるのです。
一見全く成果が出ていないようでも、目に見えないところで経験値は溜まっています。
そして、その経験値が一定まで溜まると、急に道が拓けるような瞬間がくるものです。

努力を疑ってしまうのは、成果の出ない期間があるためです。
しかし、努力をする以上、成果の出ない期間は避けては通れません。
そして、成果の出ない期間はずっと続くわけではありません。
ある程度の期間努力をし続けていれば、必ず抜け出すことができるのです。
つまり、努力を続けていれば、いつかは必ず報われるということが言えるのです。
そして、それは私たちが今までの人生で経験済みのことなのです。

一見不可能なことも努力で達成できる

「しかし、それらは簡単なことだからに過ぎない。」
「中には努力ではどうしようもないことだってある。」
このような意見もあるかと思います。
しかし、そうした難しいことであっても、全て努力によって乗り越えることができます
では、なぜそう言い切れるのかを見ていきましょう。

複雑なことと言うのも、結局は単純なものの組み合わせに過ぎません
例えば、英文読解を考えてみましょう。
英文読解のためには様々な要素が必要なように思えます。
確かに、それらは膨大かもしれませんが、分解して一つずつマスターしていけばできるようになるのです。

英文読解を要素に分解すると、以下のようになります。
・英単語
・文法
・イディオム
・英語の文章の構成に慣れる
このように分解できたら、後はそれをできるようにすればいいのです。
例えば、英単語であれば、毎日50語ずつ覚えるなどです。
同じように文法やイディオムも暗記していけばいいです。
英語の文章に慣れるためには、毎日英文に触れればいいでしょう。
短めの英文を毎日読むなどすれば十分対応可能です。

このように複雑なものも分解すれば、簡単な作業に落とし込むことができます。
暗記するだけであれば、時間さえかければ誰だってできます。
なぜなら、私たちは九九を覚えたことがあるからです。
あれは時間をかけて何回も復唱したからできるようになったのです。
そして、九九が覚えられなかった人はいないはずです。
そうであれば、英単語や英文法を覚えるのも同じようにできるのです。

難しいことは努力しても無駄、と言うのは間違った考え方です。
難しいことでも適切な粒度に分解し、一つずつ対応していけば、時間はかかるかもしれませんが、必ずできるようになるのです。
困難な課題であっても、努力を積み重ねさえすれば、必ず報われるのです。

報われる、報われないは考えかた一つ

いままで見てきたように、努力は必ず報われます。
しかし、見方によっては報われていないと感じることもあります
例えば、全く才能が無く、どれだけ頑張っても成果がでなかった場合など。
これは、一見努力が報われなかったように見えます。
しかし、見方を変えれば、自分がそれに向いていない、ということを知れたとも言えます。
それによって、よりよい方向に努力できるようになれば、それは報われたと言えるのではないでしょうか。

例えば、小説を書きたいとしましょう。
しかし、ストーリーを纏めるのがどうにも苦手で、一向に上達しません。
そうであれば、ストーリーの構成は誰か他の人に任せればいいのです。
自分はエピソードの作成や魅力的なキャラクターを考えるのに注力すればいいのです。
その方が、いい作品を生み出せます。
そうした方法を知るにも、まずは努力してみることが必要です。
努力してみて、ストーリー作成に向いていないということが分かったから、そうした方法がとれるようになるのです。

そのように考えると、まずは努力をしてみない事には何もわかりません
努力することによって、それに向いているのかどうなのかということがわかります。
それがわかった上で、本当に努力すべきかというかということも見えてきます。
向いていないから別の手段を考えるという対策が打てるのです。

そうすることによって、自分の人生をよりよい方向に進めることができます。
そのように考えると、成果の出なかった努力にも意味があったことになります。
そして、それは単純に成果を出すよりも、自分の人生をよりよい方向に進めるという大きな成果があったとも言えます。
つまり、努力は報われたと考えることができるのです。

このように大きな視点でみれば努力は必ず報われるのです。
そして、努力をしてみない事には、ものごとは一向に前に進みません。
そうであれば、努力が小さな意味で報われるかどうかを気にして足踏みをしている暇はありません。
大きな成果に向かって、一刻もはやく努力をすることが大事です。

自分の人生を良い方向に進めるという意味で、努力は必ず報われます。
だから、心おきなく目の前のことに集中すれば良いのです。

実現したいことがあるなら、そのことについて思い続けることが大事

実現したいことがあるなら、それを常に思い続けるようにしないといけない。
なぜなら、やらないといけないと心のどこかで思っていることと言うのは、必ず実現するからである。
例えば、何かの資格を取らないといけないと思っていれば、いつか勝手に勉強し始め、取得するのである。

ただし、この際重要なのは思い続けることである。
かなり昔に、「やらないといけない」と思っても、今すっかり忘れてしまってはそれは実現しない。
実行はできていないけれど、いつかやらないといけないと心の片隅で思っていることが重要なのである。

では、思い続けるためにはどうすればいいか。
そのためには、自分の目標を定期的に思い出せるような仕組みを作ればよい。
例えば目標を机の前に貼る、PCのデスクトップに設定する、携帯の待ち受けに設定する…
このように自動的、定期的に目標が意識に昇るようにすればいい。
毎日体重計に乗ると、自然と食生活を気にしはじめ、健康な体になっていく。
それと同じである。

思い続けていれば必ず実現するというのは、このように自動的に思い出す仕組みさえ作ってしまえば実現するということでもある。
毎日努力を続けるのは非常にしんどい。
しかし、「毎日やらないと…」と思うだけなら楽である。
だから、まずは毎日そのように思うことを意識しよう。
別に思うだけで実行に移さなくもよい。
不思議なことに思い続ければ、そのうち行動も変わってくるのである。

作業の中断は大きなロス。中断しないための予防策を打とう。

作業の中断は時間以上のロスがある

何か作業をする上で、「作業を中断すること」は単純な時間ロス以上の損失がある。
人間と言うのは、何かものごとにとりかかるときに最も大きなエネルギーを必要とする。
勉強を始める時、運動にとりかかる時、もっともめんどくさいと感じるのは、はじめの部分である。
一回はじめてしまえば、あとは流れで続いていくものである。

中断するというのは、このとりかかりに必要なエネルギーを無駄にすることである。
さらに、再開するのにまたエネルギーが必要になる。
だから、作業はなるべく中断せず、はじめたらその勢いでやり切ってしまうことが望ましい。

気が散ることが中断の原因

作業が中断してしまう最も大きな原因は、何かに気が散ってしまうことである。
勉強をしていて部屋の汚れが気になり、掃除を始めてしまう。
仕事をしていて、ふとメールが気になり中断してしまう。
このように、今やっていることとは関係ないことに関心が行ってしまい、それに意識をむけることで作業が中断してしまう。
では、どうすればこのような中断をなくすことができるのか。

気が散った時にその行動を起こさないようにする

そのためには、気が散るようなものを置かない、視界に入れない、気軽に使えないようにするのが良い。
例えば、
漫画→目のつくところに置かない
テレビ→電源を抜く
パソコン→ネットにつながない
メール→メーラーを開きっぱなしにしない

大事なのは、気が散った時にその行動に簡単に移れないことである。
例えば、PCで作業中にクリック一つでネットにつながってしまうと作業は中断しやすくなる。
しかし、LAN線をつないで、ブラウザを開くとなると多少面倒になる。
その面倒さが、中断を抑制してくれる。

自分が作業を中断してしまう時のパターンをよく観察し、その行動を起こしにくくするような施策を打てば、作業の中断は避けれる。