仕事を楽にしたいなら、振り返りの時間を設けよう
作業の再利用性を高めることで仕事は楽になる
仕事をただこなすだけではいつまでたっても楽にはならない。
それでは毎回毎回一から仕事をすることになる。
では、どうすればいいのか。
そのためには、仕事の成果の再利用性を高めることが重要になってくる。
そうすることで、次回以降の作業の時間を短縮できる。
そして浮いた時間はより価値のある活動に使うことができるようになる。
再利用性を高めるということ
仕事を楽にするには、再利用性を高めることが重要である。
では、再利用性を高めるとはどういうことか。
それは、作業の成果を汎用的にする、つまりその成果を他の仕事に転用可能な形にすることである。
これだけだといまいちイメージが付かないと思うので、具体的な例を考えてみよう。
例えば、ただ仕事をこなすだけでは、それは転用可能とは言えない。
あるプロジェクトを遂行したとしても、それだけではその時だけのものになる。
しかし、そのプロジェクトの進め方や反省点をまとめておけば、それは次回取り組む際に流用可能となる。
他にもプログラミングであれば、機能を独立させることで、それを他のシステムに転用することが可能となる。
これを突き詰めていくと、自分の仕事の成果が商品となり、それ自体が価値を生み出してくれる。
そうすれば自らが働かなくても、商品が勝手にお金を生み出してくれることになる。
例えば、プログラミングで言えば、究極まで汎用化されたものがパッケージ製品となる。
仕事のノウハウで言えば、コンサルティングやセミナー、書籍などにつながる。
これが仕事の汎用化の最終形である。
再利用性を高めるために整理を定期的に行う
仕事をしていく上では、その成果を再利用可能な形にしていくことが重要であることが分かった。
では、どうすれば再利用性を高めることができるのか。
そのために大事なのが「整理」である。
知識や経験を体系化することで、それは質の高いノウハウ集となる。
プログラムを整理することで、独立性が高まり、他に転用可能となる。
このように、仕事をやりっぱなしにするのではなく、整理、体系化していくことが必要になってくる。
では、どうすれば整理することができるか。
そのために重要なのが、振り返りである。
一つの仕事が終わったら、そこから得た知見を振り返って棚卸しする。
棚卸することで、自分のやってきたことが整理される。
整理されると他人に伝達しやすくなる。
つまり、転用可能なノウハウとなるのである。
会社などでスキルの棚卸の重要性が叫ばれているのは、こういった理由からである。
こうしたノウハウを会社で共有できれば、効率は格段に上がっていく。
他にも個人的な学びを書籍やweb上にまとめておくこともいいだろう。
それを続けて、よきタイミングで整理していけば、十分に価値のある情報となる。
日々の作業に加え、それを振り返る時間を作る。
それを続けることで、仕事がやりっぱなしではなく、価値のある資産になっていく。