b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/09/05

現代人は形骸化した上下関係にこだわっている暇などない

流動化の高まる時代

これからの時代は、一つのところで長くやるということはどんどんなくなっていく。
会社がつぶれるかもしれないし、業界的にうまみがなくなって転職するなど事情は様々。
環境の変化が激しいので、個々人もそれに適応するために活発に行動しないといけなくなった結果である。

そうなってくると、人の上下関係というのは非常に曖昧なものになってくる。
ずっと同じ場所で過ごすのであれば、上下関係はわかりやすかった。
そのコミュニティに属した年月が長い方が先輩、短い方が後輩という単純な基準でよかった。

人の上下も流動化した

しかし、転職が当たり前になると、そう簡単にはいかなくなる。
年齢は上だけど社歴は浅い、その場合はどうなるのか
こういったケースが出てくる。
さらに、年下で社歴も浅いけど、経歴を見れば明らかに格上ということだってあるかもしれない。
そうした時に、じゃあどちらが上でどちらが下なのか、というのは簡単には決められない。
年下の上司は、果たして上なのか下なのか。

このような状況の中、もはやどちらが上とかどちらが下とかいうのは、もはやほとんど意味を持たなくなってきたように思える。
あるときは自分が上かもしれないが、何かの拍子にそれが逆転することもあり得る。
そうなった時に、いちいちどちらが上とか下とかを考えるのは無駄な気がする。

現代ではどちらが上かを考えることにあまり意味はない

そういう意味では、相手によって態度を変えるといういうのも、現代では時流にそぐわない行為のように思える。
部下だから~君と読んだり、格下だからタメ口をきいたり。
常にその状況が逆転する可能性を考えれば、リスクはあっても、メリットは一つもない。
ある日その人が転職して、商流的に自分の会社の上に位置することだって十分あり得る。

いろいろと小難しく書いたが、結局はどのような立場にあろうがその人を一個人と見なし尊重する、という当たり前の状態になったに過ぎない。
どちらが上とか下とかを気にして対応を変えるというのは、かなり限定された状況においてのみ機能するふるまい方である。
ずっと一つのコミュニティで過ごし、経験や能力に大した差がでない。
そうした状況では、単純にそこにいた年数がその人間の位を示す。
そういった明確な指標があってこそ、そうした振る舞いが機能した。
しかし、今はその前提が崩れたというだけの話である。

昔はそうした上下にこだわることに意味があった。
組織の中で自分が上であると認識させることで、いろいろと有利になるからだ。
しかし、そのような上下関係がここまで流動的になった今、そこにこだわるのはそれほど意味を持たない。
もし、感情的な理由から上下関係にこだわっているのであれば、それは時間と労力の無駄なので改めたほうがいい。

相手を一個人とみなし、尊重する。
形骸化した上下関係にこだわらない。
他人との関係性でなく、自分で自分を定義する。
そうした姿勢が求められる時代になった。

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カテゴリー: 仕事術・キャリア
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