1日は24時間。
それはどんな人でも決まっていることです。
しかし、その制約の中でも成果を出せる人とそうでない人がいます。
その違いは何でしょうか。
それは、時間を有効活用できているかどうかということです。
1日は24時間ですが、そのうち5時間を無駄にしている人とそうでない人では、毎日5時間分の差がついていきます。
その差が積もり積もって、成果の有無という形で現れてくるのです。
人生を有意義に生きていくためには、限られた時間をどうにかして有効に使っていくことが大事です。
では、どうすれば時間を有意義に使うことができるのか。
今回はそのことについて見ていきます。
目次
無駄な時間を減らす
1日の時間は24時間です。
これは全ての人が同じであり、増やすことはできせん。
そうであれば、時間を有効活用するためには、まず無駄な時間をなくすことが大事です。
まずは、無駄な時間を減らす方法を見ていきましょう。
無駄な時間をなくす二つのアプローチ
無駄な時間をなくすアプローチは、
・1日単位でなくしていく
・タスク内でなくしていく
の2つのアプローチがあります。
たとえば、1日単位で無駄な時間をなくしていく場合は、そもそも作業をしていない時間をなくすということです。
惰眠を貪っている時間、満員電車で何もできない状態、ただボーっとしている時間。
そうした何もしていない時間を減らすというアプローチです。
タスク内で無駄な時間をなくしていくというのは、作業をしてはいるけど生産性の低い時間をなくしていくというアプローチです。
たとえば、勉強をしてはいるけど、あまり集中できず頭に入ってこないなどの場合です。
こうした時間は何かをしているものの時間当たりの生産性は低くなってしいます。
場合によっては、短い時間で切り上げ、別のことをしたほうがいいという可能性も考えられます。
このような形で、自分の生活や行動を分析していって、無駄をなくしていくことが重要です。
では、それぞれのアプローチの具体的な方法を見ていきましょう。
1日単位で無駄をなくす
1日単位での無駄をなくすには、日々の活動の記録をとることが有効です。
自分の1日のスケジュールが可視化されるので、無駄な時間が一目でわかります。
自分の生活の無駄というのは、こういった客観的なデータで示されないと意外とわからないものです。
たとえば、作業をしていてふと漫画が目に入って、それを読みいってしまうということがあるかと思います。
これは確かに無駄な時間ではありますが、そのときに意識するのは難しいです。
後になって思い返して見て、「たしかにあの時間は無駄だったな…」と思えるのです。
そして、そのように思っても、1日も経てばすぐに忘れてしまいます。
ですから、それを忘れないためにも記録をとっておくことが大事です。
その記録があれば、見返したときに、「自分は漫画を読むことによって時間を無駄にしてしまったな」と反省することができます。
そう思えれば、次回は作業場所の目に付くところに漫画を置かないなどの対処ができます。
・自分の生活の無駄を可視化すること
・時間の無駄への対策に役立てること
この二つの理由から、1日の活動の記録をとることは非常に重要です。
タスク内での無駄をなくす
次にタスク内での無駄をなくすことについてです。
タスク内での無駄というのは、作業中に集中力を欠いて生産性が下がったり、作業順序の関係で無駄が発生したりといった場合です。
何かしら作業はしているのだが、生産性が低いという状態ですね。
生産性の低い状態で頑張るよりは、思い切って他のことをしたほうが全体の生産性が上がったりします。
たとえば、たくさん残業しても集中力が続かず、思ったほどの生産性を上げられないとしましょう。
だとしたら、早めに切り上げて家で体を休めたほうが、翌日に集中力も回復し、1週間、1ヶ月という長いスパンで見たときに、全体の生産性が上がるということもあります。
頑張ることは素晴らしいことです。
でも、どうせ頑張るならより多くの成果を出せたほうがいいですよね。
そのためには、やみくもに頑張るのではなく、最も生産性が高くなるようなやり方を考えないといけないのです。
しかし、これは1日の無駄を探すのと比べて、難易度が高いです。
1日の無駄を探す場合は、その日やったタスクと時間帯を列挙すればいいです。
ですが、作業内での無駄をなくすためには、作業中の状態を細かく記録する必要があります。
この時間は集中力が高く、この時間は集中力が低い・・・
といったように。
これはかなり手間ですし、そもそも集中力が高い低いというのは、そのときはなかなか判断が難しいものです。
ですから、詳細な記録をとるというのは、現実的ではありません。
現実的な対策としては、正直なところ意識するしかないかと思います。
常に自分に対して「今、自分は最も生産的といえるか?」と問いかけ続けるのです。
そうして、常に自分の集中状態や生産性を気にかけていれば、おのずと最適なスケジュールを作ることができます。
最適なタイミングで最適なタスクを実行する
ここまでで無駄な時間をなくすことができました。
しかし、いくら無駄な時間をなくしたとしても1日24時間は変わりません。
その制約の中で、より大きな成果を求めるのであれば、作業の生産性を高めるしかありません。
たとえば、1時間当たりに10の作業をこなせる人と100の作業をこなせる人がいたら、どう考えても100こなせる人の方が成果を上げられますよね。
ですから、時間当たりの作業の生産性を高めることが大事です。
では、どうすれば生産性を高めることができるのか。
その方法について見ていきます。
作業によって行うべき時間帯が存在する
作業にはいろいろ種類があります。
仕事、家事、読書、勉強、文書作成…
これらの作業は、それぞれすべきタイミングというのが存在します。
たとえば、集中を要する作業は朝の脳が疲れていない時間帯に実施するべきです。
逆にあまり頭を使わない作業であれば、夜などでもかまいません。
そこまで集中が必要ないのに、それを朝の時間に持ってきてしまったらもったいないですよね。
そして、朝実施できなかった作業を夜に無駄な時間をかけてやることにもなってしまいます。
そのような無駄をなくすためにも、最適な時間に最適なタスクを行うことが重要になります。
アウトプット作業を行うべきとき
アウトプット作業とは、何らかの生産物を伴うものです。
文書作成や何かの計画を考えるなど。
ここでは、思考力やクリエイティビティが要求されるタスク全般のことを指しています。
朝の時間は、そうした考える作業を実施するのに向いています。
1日のはじめなので、脳も疲弊していませんし、無駄な情報で散らかってもいません。
スムーズに目の前の作業に集中できるのです。
また、静かだったり、割り込み作業もなかったりするので、物理的にも集中しやすい環境で作業を実施できます。
■参考:朝の時間を有効に使うメリット
朝早く起きて作業をするのは、メリットも大きいのですが、どこで作業をするかという問題もあります。
自制できるのであれば、自宅で作業を行ってもいいと思います。
脳が疲弊していない時間を最大限に使うことができるからです。
満員電車などに乗ると、それだけで疲れてしまいますしね。
逆に、早く会社や学校などに言って作業するのにもメリットはあります。
電車がすいているので、通勤で消耗することもなくなります。
また、朝起きてすぐだと脳がおきてないけど、会社につくころにはエンジンがかかっている、ということも考えられます。
ですから、自分が一番効率のいいとおもった場所で作業をするのが一番です。
両方を試してみて、自分が一番高い生産性を発揮できるときを考えて見るといいです。
インプット作業を行うべきとき
1日の中には、どうしても集中して作業できない時間というのが発生します。
通勤電車や疲れて家に帰ってきた後、何らかの事情で騒がし居場所にいないといけないとき。
そうした時間に集中を要する作業を実施するのは難しいです。
ですから、そんなときはインプット作業を行いましょう。
何かを勉強したり、読書をしたりといったインプット作業であれば、アウトプット作業に比べ高い集中力を要しません。
とはいっても、集中しにくい環境で作業をするのはしんどいものです。
ですから、インプット作業の中でも比較的頭を使わないものがおすすめです。
たとえば、ニュースの閲覧や情報収集などにとどめておくのが無難です。
こういった作業はやったほうがいいけれど、家に帰ってからはやろうとは思えません。
しかし、電車などの環境であれば、それ以外やることがないので、かえって集中できるのです。
一度で完璧を目指さない。トライアンドエラーが重要
何かしらの成果を上げるには、自分の生活を最適化することが必要です。
そして、その最適化の方法は人によって様々です。
たとえば、先ほど集中を要する作業は朝やったほうがいいと書きました。
しかし、人によっては夜の時間のほうが集中できるとう人もいるでしょう。
そうした人が無理して朝起きて、生産性の低い中作業をする必要はありません。
重要なのは、「いかにして自分の生産性を最大限に高められるか?」という一点のみです。
形式や方法などは、どうでもいいのです。
そして、そうした自分にあった方法を見つけるには試行錯誤が必要です。
いろいろと試して見てはじめて発見があったりするのです。
たとえば、集中をするためには静かな環境の方がいいように思えます。
しかし、人によっては多少雑音があった方が集中できるということもあるのです。
ですから、固定観念にとらわれず、いろいろな方法にチャレンジしてみるのがいいです。
自分の特性を知れば、自分を操るのがうまくなります。
そうすれば、高い成果も出せるようになるのです。
いろいろと実験を繰り返し、最適なスケジュールを見つけていきましょう。