b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/03/02

新入社員が気をつけるべき3つのこと

新しく会社に入ると、いろいろな思いを抱くかと思います。
これからやる仕事、新しい人間関係。
そうしたものに思いをはせることで、不安や期待があふれてくるかと思います。

これからやる仕事を一生懸命頑張ろう。
そのように前向きに思う人もたくさんいるでしょう。

その思いは素晴らしいことです。
しかし、その仕事が自分の人生を費やすに値するかどうか、ということは一度真剣に考えてみる必要があります。

まだ実感がないかもしれませんが、仕事というのは人生の大半を費やすものです。
1日のうちの8時間。
しかし、8時間というのは単純な勤務時間の話。
そこには通勤や昼休み、残業など様々なものが含まれます。
1日のうちの半分は仕事をすることになります。

そう考えたときに、はたして今の仕事は本当に自分の人生の半分を費やすだけの価値があるのでしょうか。
そのことはしっかりと考えるべきです。

もちろん、すぐに自分が望む仕事につけるとは限らないでしょう。
そもそも、自分がしたい仕事だってわからないと思います。
だって、働いたことがありませんからね。

今は自分のやりたい仕事ではないかもしれません。
それでも働きながらでも、自分のしたいことを追求し続けるべきです。
そうでないと一生を興味のない仕事に費やすことになってしまいますからね。

では、どうすれば自分がしたい仕事をすることができるようになるのでしょうか。
そのために、新入社員が仕事をする上で気をつけるべき点を考えていきます。

新入社員が気をつけるべき3つのこと

自分が目指す方向をはっきりさせる

働く上でまず重要なのが、自分の進みたい方向性をはっきりさせることです。
これは別に仕事だけではありません。
人生だってそうですよね。
自分がどういう人生を歩んでいきたいか。
それが決まっていないと、どういう方向に頑張っていいかわかりません。

しかし、いきなり自分がどんな仕事をしたいかと言われても難しいかと思います。
まだ働くということがどういうことかもわかっていないかと思います。
ですから、現段階で何がしたいかを明確に理解することはできないでしょう。

それでも常に、自分がどうしたいのか、何を楽しいと思うのかというのを意識しましょう。
たとえば、やっていて時間を忘れられた仕事、他の人よりもうまくできた仕事、他の仕事よりは比較的楽しかった仕事。
そういった経験を覚えておきましょう。
それらは、あなたが本当にやりたいことに近い可能性があります。

こうした意識があれば、徐々に自分が進みたい方向が見えてくるはずです。
そうすれば、ある時自分がやりたい仕事がわかるのです。
つまり、自分が何が好きなのかを考え続けることが大事なのです。

逆に、自分が何が好きかをわからないからと言って、そのことを考えないとどうでしょう。
それでは一生自分が何をしたいのかわからないままです。
何がしたいのかわからないから、興味のない仕事に人生の大半を捧げるしかなくなる。
そんな人生は魅力的と言えるでしょうか。

だからこそ、わからないなりに「自分が何をしたいのか」を考えるべきなのです。

仕事の目的を理解する

仕事のやりがいというのは人それぞれです。
しかし、一方でこれによってやりがいの大きさが変わってしまうという要素もあります。
それが、「仕事の目的を理解している」ということです。

なぜ仕事の目的を理解しているとやりがいにつながるのでしょうか。
それを考えるには、目的を理解していない時のことを考えればいいです。
自分のやっていることが何につながっているのかわからない。
誰のためにやっていて、何の役に立っているのかがわからない。
そんな状態ではやりがいは持てないでしょう。

仕事というのは下流に流れれば流れるほど目的が見えにくくなってきます。
たとえば、家を建てるのを例に考えてみましょう。
一番最初はコンセプトを決めます。
つまり、どんな家にしたいかということです。
それはお客さん(家の持ち主)と対話をすることになります。

この仕事は、目的が見えやすいです。
目の前のお客さんの役に立つことがわかりますし、自分がやっていることがその人の喜びに変わるということも実感しやすいです。

では、実際の製造の段階ではどうでしょうか。
これはコンセプトや設計に基づいた設計書を元に、実際の家を建てていく作業です。
この作業は、目的が見えにくいです。
なぜ、このような扉なのか、なぜこのような天井なのか。
そういったことが見えてきません。
つまり、自分が作っているものの目的が見えてこないのです。
ただ言われたことをやるだけという状態なのです。

仕事を楽しむためには、その仕事がどこにつながっているのか、その目的を理解することが大事です。
そのためには、目的が知れる立場にならないといけません。
それはつまり、計画を立てたり、お客さんと実際にやりとりしたりするという、上流のレイヤーのことです。

そして上流のレイヤーに行くためには、それなりに努力しないといけません。
上流にいる人は、下流の人を指揮統括しないといけません。
そのためには、少なくとも下流の人よりは高い能力を有していないといけないのです。

目的を理解するためには、上流に行く必要があります。
そのためには、自分を高めていかないといけません。
常にそうした意識、自分を高めていくという意識を持っていれば、おのずと目的が見えやすい立場になれるでしょう。

そこは居続けていい環境なのか考える

働く上で大事なのが、一緒に働く人です。
働きにくい人と一緒に仕事をしないことも重要ですが、もっと大事なのは尊敬できる人たちと仕事をすることです。

尊敬できると言うのは、単純に仕事ができるとか、頭がいいとかだけではありません。
その人たちから刺激を受け、それによって自分もそのレベルになろうと思えるような人です。
そうした人たちに囲まれながら仕事をするのは、とても刺激的なことです。

逆に、尊敬できない人たちとの仕事は、さびしいものです。
日々これといった刺激もなく、淡々と作業をこなすだけの毎日。
自分はこんなところにいるべきじゃない、と思いながらも、これといったスキルも身につかないので、外に飛び出すこともできない。
そうこうしているうちに、人生の残り時間がどんどん短くなっていくのです。

もし、今いる環境に自分が尊敬できる人、あの人のようになりたいと思える人がいないのであれば、その職場は長くいない方がいいかもしれません。
そのような環境では、不本意な仕事人生を送ることになる可能性が高いからです。

尊敬できる人がいないのに、その環境にとどまってしまうと、どんどんその環境に慣れていってしまいます。
最初は、この環境はまちがっていると思っていても、時間が過ぎていくごとに、その気持ちも薄れていきます。
そして気づけば、その環境から抜け出すことができなくなっているのです。

もし、尊敬できる人がいないのなら、そこから脱出するための努力をしましょう。
少しでも刺激的な、自分を高めてくれるような環境に身を置きましょう。
そのために、能力を高め続ける必要があります。

まずは、意識を変えましょう。
「この職場は自分の大切な時間を費やすに値する場所なのか」
そのように自問し続けましょう。
その職場が自分にふさわしいかどうかが見えてくるはずです。
そうすれば、おのずとそのために自分を高めることになるでしょう。

自分の考えをしっかり持とう

これらのことに共通して言えるのは、しっかり自分の頭で考えることです。
周りの言っていることに迎合してはいけません。
これが常識、これが当たり前。
そうした言葉を受け入れてしまうと、だんだんと今自分がいる環境が当たり前になってしまいます。

そうなってしまうと、最初は「おかしい」と思っていたことも、なんとなく受け入れてしまうのです。
そして、自分にはこの職場しかないという、あきらめにも似た感情を抱くのです。

そうならないためにも、自分の考えを大事にしましょう。
自分の中の違和感を大事にしましょう。
何も知らない新入社員だからと言って、すべてを受け入れる必要はありません。
自分が間違っているなどと思いこむ必要はありません。

自分の考えはしっかり持つし、おかしいことはおかしいと思う。
この気持ちをなくさなければ、不本意な仕事人生を送ることもなくなるでしょう。

カテゴリー: 仕事術・キャリア
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