失敗はして当たり前。責めるのではなく、受け入れるのが一番!
皆さんは失敗というとどのようなイメージを持つでしょうか。
よくないこと、
絶対にしてはいけないこと、
できれば知られたくないこと、
…
このようなマイナスのイメージを持っているかと思います。
しかし、失敗にマイナスのイメージを持っていると、様々なデメリットがあります。
むしろ、失敗は受け入れるほうが得るものが大きいです。
では、なぜそのようなことが言えるのかを見ていきましょう。
目次
失敗を受け入れるメリット
失敗を受け入れることは、大きく二つのメリットがあります。
それは、
・失敗を隠蔽しなくなる
・挑戦を恐れなくなる
ことです。
それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
失敗を隠蔽することがなくなる
失敗を受け入れることの一つ目のメリットは、失敗を隠蔽しなくなることです。
もし、失敗に対して罰を与える組織があったとしましょう。
そのような状況では、おそらく失敗をしても、それを隠蔽しようという気持ちが強くなるはずです。
自分が失敗したことがばれたら、罰を受けてしまうからです。
また、罰を与えられることによって、失敗=マイナスのイメージを植え付けてしまいます。
それにより、失敗した自分を責めてしまいます。
さらにそれに加え、罰せられているところを人に知られたくない、という思いも働きます。
このように、どんどん失敗を隠蔽するほうに気持ちが傾いていきます。
では、失敗を隠蔽するとどうなるのでしょうか。
失敗を隠蔽すると、それが大問題につながる可能性があります。
自分では隠蔽しても問題ないミスだと思っていても、それが実は後になって大問題につながることもあります。
一つの確認漏れが、後々大事故につながる、なんていうのはよく聞く話です。
つまり、失敗を隠蔽してしまうと、それによって大問題が起こる可能性があるのです。
ですから、そのようなことを引き起こさないためにも、失敗を受容する文化を作ることが大事です。
挑戦を恐れなくなる
失敗を受け入れることのもう一つのメリットは、挑戦を恐れなくなることです。
失敗を受け入れることによって、失敗=してもいいものという認識が生まれます。
挑戦というのは、初めてのことが多く、当然失敗がつきものです。
もし、失敗を恐れなくなれば、挑戦する人が増えるでしょう。
挑戦というのは、新しいものを生み出すことです。
すでに誰かが通った道を通ることを挑戦とは言いません。
新しいものを生み出すために、誰もやったことのないことをすることを、挑戦といいます。
挑戦が活発になれば、そのぶん新しいものが生まれる可能性が高くなります。
つまり、イノベーションが起こりやすくなるのです。
そうしたイノベーションがたくさん起これば、組織や社会はどんどん良くなっていきます。
失敗を受容することで、組織がどんどん活性化していくのです。
「なぜ失敗したのか」を考える
失敗を受容することに大きなメリットがあることがわかりました。
しかし、ただ受容するだけではいけません。
受容することに加え、「なぜその失敗が起こったのか」を分析する習慣も根付かせないといけません。
そうしないと、いつまでも同じ失敗を繰り返すことになるからです。
失敗が起きたら、そのことを責めるのではなく、どうしたらいいのかを考える。
そして、それを個人だけでなく、組織全体として行う。
そうすることによって、そのミスは二度と起こらなくなります。
このように分析をするためには、もちろんミスを受容する文化が必要です。
ミスを隠蔽されてしまったら、それを分析することもできないですからね。
失敗を責める言葉には耳を貸さなくていい
失敗を受容することは重要なことです。
ですが、現実にはそのことを認識していない人も多々います。
そういった人たちは、他人の失敗を見ると「誰のせいだ!」と犯人捜しをはじめます。
しかし、すでにお分かりの通り、犯人探しには意味がありません。
その行為は、失敗の隠蔽を促進し、挑戦する意欲を削ぐだけです。
ですから、そのような人の言葉には耳を傾ける必要はありません。
もし、組織としてそのような文化が根付いているのであれば、残念ですがその組織はまだレベルが低いといっていいでしょう。
その文化を放っておくことのデメリットを理解できていないのです。
いずれにしても、失敗によって自分を責める必要はありません。
そして、責めてくる心無い人達の言葉に耳を傾ける必要もありません。
失敗を受け止め、その原因を考える。
そして同じ失敗を二度と繰り返さないようにすることこそが一番大事なことなのです。
失敗を受けれればすべてうまくいく
失敗を受け入れることによって、
・失敗を隠蔽することがなくなり、大問題が起こる可能性が減る。
・失敗を恐れなくなり、挑戦することが促される。それによって組織が進化していく。
というメリットがあります。
また、失敗を受容するだけでなく、「なぜその失敗が起こったのか」を合わせて考えることで、同じ失敗を繰り返すことがなくなります。
つまり、失敗を受け入れ、その原因を分析する習慣をつけることによって、どんどんレベルが上がっていくのです。
そして、失敗を罰する人たちの声には耳を貸さないことが一番です。
彼らの声に耳を傾けても、いいことはありません。
彼らは犯人捜しをしたいだけだからです。
大事なのは、誰が悪いのかを決めることではなく、なぜそうなったのかを考えることなのです。
これらのことは、組織にも個人にも当てはまることです。
・失敗を受容すること
・失敗の原因を分析すること
・失敗をとがめる声は気にしないこと
これらを意識することによって、組織や個人のレベルはどんど上がっていきます。