なんとなく疲れているのは、情報過多のせい。デジタルデトックスをしよう。
別に何かをしたわけではないのに、なんとなく疲れている。だるい。
そんな風に思う人は、意外と多いのではないでしょうか。
何もしていないのに、疲れているから、
「自分はダメな奴だ」とか「自分は怠け者だ」なんて、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
でも、もしかしたら何もやる気がしないのは、あなたのせいではないかもしれません。
実は、あなたが疲れてしまっているのは、脳が情報にさらされすぎているせいかも知れません。
情報が多すぎると脳は疲れてしまう
何もやる気がしないのは、もしかしたら脳が疲れ切ってしまっているからかもしれません。
そのせいで何に対してもやる気が出ない、ずっと寝ていたい、なんて気持ちになってしまうのかもしれません。
では、なんでそんなに脳が疲れてしまうのでしょうか?
それは、私たちの脳が過度に情報を受け止めてしまっているからです。
私たちは、昔に比べ日々ものすごい量の情報にさらされています。
例えば、一日にどれくらいの情報量にさらされているかを振り返ってみましょう。
まず、朝起きて天気予報やニュースを見ます。
そして、電車に乗って、そこでもニュースアプリや本を読んだり。
そして、会社に着いたら、メールやチャットを確認。
時には、同僚が教えてくれた耳より記事を読んだり。
そして、仕事に取り掛かります。
もちろん、一つの仕事だけをするなんてことはまれでしょう。
マルチタスクでいろんな仕事が並行しています。
そうすると、一つのことをやっていてももう一方の状況が気になったりします。
そうこう仕事をしているうちに、いろいろとメールやチャットがたまっていきます。
そろそろチェックしないと、と思ったら次は会議の時間。
会議に出ながらも、残した仕事のことが気にかかり、時々気が散ってしまいます。
いろいろありながらも、ようやく退社になりました。
また電車に乗って、その途中でニュースを見たり、英語の勉強をしたり。
家について、TVを見ながらご飯を食べる。
お風呂上りに、SNSや購読しているブログの更新をチェック。
そして、明日の仕事のことを思いながら、眠りにつきます…
どうでしょうか。
このように改めて振り返ってみると、私たちの脳は常に情報にさらされています。
こんな状態では疲れてしまうのも当たり前でしょう。
つまり、私たちが疲れ切ってしまっているのは、脳が過度に情報にさらされているからなのです。
情報を遮断する方法
私たちが疲れ切ってしまっているのが、情報過多のせいだとわかりました。
では、その状態を脱却するためにはどうすればいいのでしょうか。
そのためには当たり前ですが、情報を遮断するのが一番です。
しかし、情報を遮断するのは難しいです。
なぜなら、先ほど見てもらったように、私たちは生きているだけで情報にさらされ続けるからです。
情報にさらされずに生きていく方が難しいのです。
なので、すこしでも情報量を減らすために簡単にできる工夫を紹介していきます。
意識的に何も考えない時間を作る
一つ目は、意識的に何も考えないことです。
重要なのは「意識的に」というところです。
積極的に、努めて何も考えないようにすることです。
そうすることによって、脳が考えすぎてしまうのを防ぐのです。
最近「瞑想」が流行っています。
経営者の中でも実践しているひとが多いですし、海外でもマインドフルネスの名称で親しまれています。
この瞑想も、言ってしまえば「何も考えない」をすることです。
何も考えず、頭を空っぽにすることで、頭から不要な思考を取り除くのです。
しかし、何も考えないというのは口で言うのは簡単ですが、実践してみると難しいものです。
試しに少しの間、何も考えないでみてください。
といっても、実際にやってみると難しいのがわかるでしょう。
最初は何も考えないことができても、すぐにいろいろな雑念が浮かんできます。
欲望や心配事やまったく関係ないこと…
そうした雑念が浮かんできて、無心の状態を壊してしまいます。
では、どうしたら無心の状態を保つことができるのでしょうか。
そのためによく言われているのが、身体感覚に集中することです。
例えば、よく使われるのが呼吸です。
息を吸い、息を吐く。
腹部が膨らみ、そして元に戻る。
この感覚に集中するのです。
そうすることによって、何も考えない状態を作り出すことができるのです。
「何も考えない」と意識すると、かえってそれを維持するのが難しくなります。
逆に片手間で何かをしているほうが、もしくは少し何かに気を取られていた方が無心になれるのです。
脳が疲れているな、と思ったら、少し目を閉じて、自分の呼吸に集中してみましょう。
5分もすれば、脳がすっきりしているはずです。
ネットやSNSを断ち切る
二つ目の方法は、ネットやSNSを断ち切ることです。
私たちは、実はかなりの時間をネットやSNSに奪われています。
ふとした瞬間に携帯を開き、開いたからには何か見ないとと思って、大した用もないのにTwitteerやFacebookを開いたり。
そして開いたからには何か見ないと、と思い不要な情報を脳に与えます。
そして、一つの情報を見ると、その下の関連記事だったり、オススメ記事だったりに目が行きます。
その次は、サイドバーに表示されているおもしろ記事に目が行ったり。
そうこうしているうちに、結構な時間がたっていることに気づきます。
ふと我に返ると、対して何もしていないのに、なんだか疲れたな、と感じるのです。
これはまさに情報過多によって脳が疲弊してしまっている状態です。
脳は疲弊するし、おまけに時間も取られるしで、何もする気が起きない。
これがネットやSNSの恐ろしいところです。
しかし、これを断ってしまえばどうでしょう。
脳は疲れないし、時間もたっぷりできます。
その余った時間でゆっくりお風呂に入ったり、優雅に読書を楽しんだり。
本当に何もすることがなければ、早めに寝てしまうのもありです。
そうすれば、時間も有効に使えるし、次の日も脳がリフレッシュしています。
脳が疲れ切っている、という状態にならずに済むのです。
なんだかいつもやる気がでない、という人はもしかしたらネットのやりすぎかもしれません。
ネットを遮断して、デジタルデトックスをしてみましょう。
そうすれば、自分でも驚くほど活力が戻ってくるのを実感するはずです。
現代は情報が多すぎる
情報を減らしたら、情報社会で不利になるのでは?
そのように考える人もいるかもしれません。
たしかに、情報は少ないよりは多いほうがいいです。
しかし、私たちがさらされている情報というのは、あまり有用な情報ではありません。
思い返してみてください。
SNSでみた情報やネットの記事で見た情報。
TVで知った情報やスマホで見た情報。
それらが、そこまで役に立つものだったでしょうか。
おそらく、一時の退屈を紛らわすくらいにしか役に立たなかったのではないでしょうか。
私たちがさらされている情報など、その程度のものなのです。
本当に有用な情報というのは、わずかなのです。
ですから、そういう意味で情報を遮断しても大した問題ではありません。
特に、ネットはそうです。
それによって、生活に困るとか、情報社会に乗り遅れるなんてことはないでしょう。
それによりも、低質な情報で脳を毒される方がよっぽど恐ろしいことです。
なんだか疲れているな、と感じたら情報量を減らしてみましょう。
そうすれば、その疲れは嘘のように消えていくでしょう!