抽象化能力を鍛え、優秀な人間になるための方法!
優秀な人間というのは、どこに行っても重宝されます。
なぜなら、どのような環境でもコンスタントに成果を出し続けることができるからです。
当然、そのような人間になりたいというのは、社会人として共通の願いでしょう。
では、いったいどうすればそういった人間になれるのか。
そもそも、優秀な人間とは具体的にどんな能力を有した人間のことなのか。
今回は、それについてみていきます。
優秀な人間とはどんな人間か
優秀になることができれば、人生を有利に進めていくことができます。
どこに行っても重宝されるので、雇用先を心配する必要も少なくなります。
成果を出せるので、収入も保証されます。
ですが、そもそも優秀な人間というのは、どのような人のことを言うのでしょうか。
一言でいうならば、優秀な人間というのは、抽象化能力がすぐれた人間といえます。
抽象化能力が優れていると、少ない経験やデータからでも、仕事の有効な進め方を見抜くことができるからです。
では、いったいなぜ抽象化能力が優れていると、仕事をうまく進めていくことができるのでしょうか。
抽象化能力が優れているということ
優秀な人間は抽象化能力が優れています。
それゆえに、うまく仕事をこなしていくことができるのです。
では、そもそも抽象化能力とは何なのでしょうか。
抽象化能力とは、個々の事象から一般論や全体像を導きだす力のことです。
言い方を変えれば、一を聞いて十を知ることのできる力です。
これができると少ない経験からでも、有効な仕事の進め方が導き出せるのです。
今までやってきた経験の中から、なぜうまくいったのかという要因を考えます。
そして、共通して見られる要因があった場合、それは仕事を進めるうえでのコツということができます。
そうしたコツをたくさん見つけ出すことができれば、その人はそれだけ仕事を有利に進めていくことができます。
逆にこうした抽象化能力がないとどうなるでしょうか。
そうなると応用が全く効かなくなります。
一度やったことしかできない人間になってしまうのです。
さらに一度やったことでも、少し状況が変わってしまうと対応できなくなります。
現実に全く同じ仕事というのはほとんどありません。
あったとしても、それは非常に付加価値の低い仕事です。
そうした仕事しかできない人材、つまり価値の低い人材なのです。
優秀な人材は抽象化能力に優れています。
それゆえに、少ない経験の中からでも仕事のコツをつかみ取り、要領よく仕事を進めていくのです。
短い期間に、人よりも多く成長することができるのです。
抽象化能力を鍛える方法
一番重要なのは意識
優秀な人間が抽象化能力に優れることがわかりました。
では、次に気になるのが、どうしたら抽象化能力を鍛えることができるのかということです。
その方法を考える前に、いったん抽象化能力とはどういうことかをもう一度考えてみましょう。
抽象化能力とは、ものごとの共通項を見つける力です。
そのために必要なのは、洞察力とか、ポイントを見極める力などいろいろな能力が必要です。
しかし、一番重要なのは「共通項を見つけようとする意識」です。
その意識がなければ、どれだけすぐれた資質を持っていようとも、共通項を見つけるのは難しいでしょう。
逆に、その意識があれば、個人差はあれど、確実に抽象化能力が身についていくはずです。
ですから、重要なことはその意識を持つことです。
「抽象化能力というものが存在し、それを鍛えることによって優秀な人材に近づくことができる」
こういったことを、まず認識することが重要です。
要約によって抽象化能力は鍛えられる
抽象化能力を鍛えるためには、まず意識の部分が重要です。
さらに、具体的な鍛練法があれば、抽象化能力はどんどん伸びていくでしょう。
そのための方法が、本や講演などを要約することです。
要約というのは、枝葉を切り落とし、重要なエッセンスを抽出する作業です。
エッセンスを抽出するためには、個々の具体例から共通項を見つけ出さないといけません。
これは、まさに抽象化の典型ともいえます。
それを繰り返していれば、自然と抽象化能力も身についていきます。
新人の仕事として、議事録をとることがあります。
この議事録も抽象化の典型です。
会議の内容を要約しているわけですからね。
そういった意味では、新人に議事録を取らせるのは理にかなっています。
さらに、議事録をとることで抽象化能力が鍛えられること、そのために何を意識すればいいかといったことを教えてあげれば、その新人の抽象化能力はどんどん伸びていくでしょう。