転職経験がアドバンテージとなる時代がやってくる。
2017年5月現在、労働市場での人材の流動性が高まっています。
有効求人倍率は高まり、転職が容易になってきています。
また、今後は技術の進歩により、会社のライフサイクルが短くなっていくことが予想されます。
それにより、一つの職場だけでキャリアを終えるということはなくなるでしょう。
生涯を通じ、複数の職場を転々とするのがスタンダードとなります。
そうした時代の中では、環境の変化に適応し、素早く立ち上がることのできる人材が求められます。
逆に言えば、そうした人材以外は仕事をしていくのが難しくなってくるでしょう。
流動性の高まる時代がやってくる
近年は労働市場における人材の流動性が高まっています。
転職経験者はここ数年で増加しています。
肌感覚でも、とくに若者世代の転職経験者が増えています。
それだけ転職市場が整い、転職に対するイメージが向上したと言えるでしょう。
我が国における職業キャリアの現状 – 厚生労働省
平成26年の資料ですが、この時点で転職経験者は50%にも上ります。
現在はさらに増えていることでしょう。
さらに、今後はこの傾向が加速していく事が予想されます。
その要因の一つが会社のライフサイクルが短くなっていく事です。
会社が創業され、倒産するまでの期間が短くなっていくのです。
今いる会社がつぶれ、新しい会社に転籍するということが、当たり前になるということです。
これには、技術の進歩の速さが起因しています。
ある技術がパラダイムを起こし、それが収束する。
そして、次の技術が生まれ、また新しいパラダイムを起こす…。
そうしたサイクルが、今後はどんどん短くなっていくでしょう。
そうした変化のスピードが速い社会では、会社はどんどん生まれ、そして消えていきます。
社会の新陳代謝が高まるのです。
たとえば、車が発明されたことによって、馬車は移動手段として淘汰されました。
交通サービスは馬車からタクシーにとって変わられました。
別の例で言えば、CDの発明によってフロッピーディスクは淘汰されました。
新たにCDを作成する会社が生まれ、フロッピーを作る会社はつぶれました。
このように技術が移り変われば、古い会社は消え、新しい会社が生まれるのです。
これと同じような流れで、AIが定型労働者を淘汰するということも十分考えられるでしょう。
技術の移り変わりは、社会の新陳代謝を高めます。
そして、そうした技術の進歩はこれからどんどん速くなっていきます。
それに伴い、社会の新陳代謝もより活発になっていきます。
つまり、これからの時代は、多くの企業が生まれ、そして潰れていく社会になっていくのです。
複数の会社を転々とするのが普通になってくるのです。
職場が変わるのは当たり前の時代
これからは、多くの企業が生まれ、そして潰れていきます。
これは、あなたが今いる企業も潰れる可能性が高まることを意味します。
もちろん、すぐにはつぶれないかもしれません。
しかし、あなたの長いキャリアが終わるまでその会社が存在する可能性は非常に低いでしょう。
昔は、一生の間に一つの企業だけに勤めることが普通でした。
しかし、これからはそうはいきません。
そうしたくても、自分の会社が潰れてしまう可能性がある。
と言うよりも、かなり高確率でそうなる。
一生涯、一つの企業だけで過ごすことはほぼ皆無になるでしょう。
会社がつぶれなかったとしても、経営悪化によって、あなたが解雇される可能性もあります。
むしろ、こちらの方が可能性としては高いでしょう。
とにかく、これからの時代は、一つの会社で一生を終えるというのは、あまり現実的ではありません。
私たちは、一生涯で複数の職場を転々とすることが当たり前の時代に生きることになります。
これは、これからの時代の流れを考えれば仕方のないことでしょう。
望むにしろ、望まないにしろ、私たちはこれから複数の職場を渡り歩きながら生きていく事になるのです。
転職という経験が活きる時代がやってくる
これからの時代は、転職することが当たり前の時代になっていきます。
そうせざるを得ない時代が近づいてきているのです。
そうした時代に必要な能力とは何でしょうか。
それは、新しい環境にすぐに馴染むことのできる適応力です。
新しい環境に即座に適応し、素早く立ち上がる。
そんな適応力のある人間が求められる時代がやってきます。
ゆっくり一つずつ積み重ねていって、確実に成長していく。
そのような悠長な人間はやっていくのが難しくなるでしょう。
なぜなら長い時間その職場にいれる保証、もっと言えばその職場が存在する保証がないからです。
さっさと環境に適応し、仕事を回せるようにならないといけないのです。
このような能力を身につけるためには、一つのところに長く居すぎてはいけません。
そうすると、変化を嫌うようになります。
また、そこのルールに慣れすぎてしまい、他の方法で仕事をすることが難しくなります。
これらは、変化に適応することを妨げます。
適応力を身につける一番手っ取り早い方法は、環境を変えることです。
つまり、転職です。
転職すれば、嫌でも新しい環境に慣れないといけません。
その経験をすることで、適応力が身につくのです。
環境に慣れ、そこで仕事を回すためにはどうすればいいのか、ということを身を持って経験することができるのです。
この経験をした者とそうでない者では、今後大きな差がついてくるでしょう。
「環境は変わり得るもので、その変化には適応しなければならない」
そんな意識で生きていれば、これからの時代の変化にも違和感なく適応することができます。
これからの時代は、転職したことがある、と言うのが大きなアドバンテージになるでしょう。
もちろん、無理に転職を勧めているわけではありません。
今の職場で十分に将来通用する力がつくというのであれば、今の職場で頑張るのも一つの道でしょう。
しかし、今の職場に未来を感じないのであれば、転職をするのは悪くない選択肢でしょう。
たとえ不本意な職場に行くことになったとしても、そういった環境への適応力を経験とともに身に付けることができるからです。
そして、その経験はこれからの時代を生き抜くための、大きな武器となるでしょう。
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