ライブハウスとネット配信と音楽の今後について思うこと
ライブハウスについて思うこと
ライブハウスの利点は何といっても、バンドと聞き手の一体感だと思います。
あれだけ近い場所で演奏を聴けるところはありません。
そのような臨場感を楽しめることが、ライブハウスの醍醐味です。
しかし、営業活動という視点で見た時に、ライブハウスはあまり利点が無いように思えます。
なぜならライブハウスで聴かせることのできる人数はたかが知れているからです。
自分たちの音楽を広め、認知度を高めるという点では、ライブハウスで演奏するのはあまりいい選択ではありません。
今の時代は、ネットで曲を配信することも可能です。
一回配信すれば、何回でも再生することができ、何万人にも届けることが可能です。
そう考えると、曲を広めるという意味では、ネットを活用したほうがいいように思えます。
また、ライブハウスとネットの合わせ技もありなのではないかと思います。
ライブハウスで演奏している様子をネットで配信するのです。
そうすれば、ライブハウスにいる人は臨場感を楽しめますし、そこまではしたくないという人でもネットでライブを見ることができます。
ネットでのライブ視聴をきっかけに、ライブハウスでのライブに興味を持つ人も出てくるかもしれません。
人気のバンドは、ネット視聴を有料にしてみるのもいいかもしれません。
ネットと現実を組み合わせることで、お互いの長所を生かせるとともに、シナジー効果も生み出せます。
音楽は昔より身近な存在になった
ひと昔前は、音楽と言うとちょっとした趣味というようなイメージがありました。
CDショップに行って、専用のプレイヤーを使って聞く。
それなりに興味のある人が、それなりにお金と労力を使って楽しむ。
そんなイメージでした。
しかし、昨今のネットの発達で音楽を聴くことは特別なことではなくなりました。
Youtubeなどで曲名を検索すれば、目当ての曲をすぐ聞くことができます。
音楽がより身近になったと言えるでしょう。
ある意味、嗜好品から日用品になったようなイメージです。
これには、いい面、悪い面あります。
音楽の間口が増え、新しく入る人が増えるのはいいことです。
しかし、反面音楽の価値と言うのが下落、またはゼロに近づいています。
そういった状況の中で、どのように収益を上げるかといったことを考えていく必要があります。
たとえば、Youtubeに曲を上げて、広告収入を得るという方法もあります。
もしくは、ネット配信でファンを増やし、ライブで稼ぐという方法もあります。
いずれにせよ、上手く立ち回っていくには、音楽がより身近になり、意識せずに消費されるものになった、ということを意識しないといけないでしょう。