人生から不幸を締め出す方法。未来の不安にとらわれず、今に集中する。
一度きりの人生、どうせなら幸せに生きたいもの。
しかし、そうは願ってもそれを実現するのはなかなか難しいものです。
ちょっとしたことで私たちは不幸を感じてしまいます。
でも、もしその不幸を少しでも減らすことができたら。
その不幸を自分の人生から一切締め出すことができたら。
その人生は幸福と言えるのではないでしょうか。
そこで今回は、自分の人生から不幸を締め出す方法を見ていきます。
目次
不幸の正体は、未来にとらわれてしまうこと
そもそも私たちはどんな時に不幸を感じるのでしょうか。
ぱっと思いつくのは、何か嫌なことがあった時です。
他人に馬鹿にされた
何かが上手くできなかった
仕事でミスをした
人前でうまく喋れなかった
近々試験がある
気の重いプレゼンが控えている
…
このようなときに不幸を感じるように思われます。
たしかに、それは事実なのですが、実はもっと不幸を感じる場面があります。
それは、嫌なことについて考えている時です。
たとえば、明日面接があるとしましょう。
その面接のことが気になって、せっかくの休日なのに何も手につきません。
仕方がないので、ゆっくり休もうと思っても、明日のことが不安でリラックスできない。
明日嫌なことがあるということがプレッシャーになって、今を楽しめなくなっているのです。
このようなことは、誰にも経験があるかと思います。
嫌なことについて考えることで、そのことから生じる不幸が何倍にもなってしまうのです。
もし、面接について考えなければ、それによって生じる不幸は実際に面接が行われる短い時間だけです。
しかし、面接について考えてしまえば、考えている時間全てが不幸になってしまうのです。
その時間が1日、2日くらいだったらいいですが、1週間とか1ケ月ともなると、かなりの時間になります。
自分の人生における、それだけの長い時間を不幸にしてしまっているのです。
不幸の原因は、何か嫌なことがあるからではなく、そのことについてうだうだと考えてしまうことなのです。
今を生きていないから不幸になる
不幸の原因は、将来ある嫌なことについて考えてしまうからです。
これは逆に言えば、今に集中していないからとも言えます。
もし、今に集中することができていれば、将来ある嫌なことについて考えてしまうこともなくなります。
今に集中しきれていないから、頭のどこかで嫌なことについて考えてしまうのです。
ということは、自分の人生から不幸を締め出したいのであれば、今に集中することがカギとなります。
今に集中する方法
私たちが不幸になってしまう原因は、今に集中できていないからということがわかりました。
では、どうすれば今に集中することができるのでしょうか。
そのためには、以下の三つの方法があります。
何もしない時間を作らない
何かをしているときは、色々と考えることは難しいです。
複雑な作業をしているとき
難しい本を読んでいるとき
激しい運動をしているとき
そういった時は、そのことに集中していて、何か別のことを考えることはできません。
ですから、そのように常に何かをして、別のことを考える隙を与えないようにする。
そうすれば、嫌なことを考えて気持ちが沈んでしまうことが少なくなります。
なるべく何もしない時間を作らないのがコツです。
常に何かを考えている
何か行動をしているときと同様に、何かを考えているときも、嫌なことについて考えることはできなくなります。
同時に二つのことを考えることはできませんからね。
ですから、常に何かを考えておいて、頭を遊ばせないようにする。
これも、嫌なことを考えないようにするためには有効な手段です。
そのために、いつも何か考えるべきことをストックしておくといいでしょう。
どうしたらもっと効率的に仕事をこなせるか
どうしたらもっと健康になれるか
どうしたらもっと趣味の時間を増やせるか
…
などなど、自分の興味関心のあることをいくつかストックしておきましょう。
あと、なるべく考えていて楽しくなるようなもの、興味があるものがいいでしょう。
そうでないと、考えていてもいまいち集中できません。
そうすると、別のことを考え始めてしまい、気がつけば嫌なことについて考えて、不幸になっているなんてことにもなりかねません。
何か行動を起こすのがしんどいときや、周りの状況で行動できない時は、このように考え事をするのも有効です。
何も考えないようにする
常に何かをしている、常に何かを考えている。
これらは、嫌なことについて考えないようにする上で非常に有効です。
しかし、ずっとそれをやり続けることはできません。
そんなことをしていたら疲れてしまいます。
私たちには休む時間も必要なのです。
しかし、この休むというのが意外と難しい。
休むというのは、基本的に何もしないということです。
そうなると、頭がフリーの状態になります。
頭と言うのは厄介なもので、暇になると下らないことを考え始めます。
頭に隙を与えると、嫌なことについて考え始めてしまうのです。
明日のプレゼンはどうしようか、明日の試験は点数が取れないんじゃないか、といったように。
では、何も考えず、同時に身体を休めるにはどうしたらいいのでしょうか。
そのために有効なのが、身体感覚に集中することです。
たとえば、自分の呼吸や、聞こえる音、肌で感じる温度に集中するといった具合です。
それらに集中するためには頭のリソースを割かないといけません。
そうすることで、頭が余計なことを考えるのを防ぐのです。
また、考え事ほど頭に負荷がかからないので、同時に休むこともできるのです。
最小限の労力で頭が余計なことを考えるのを押さえつけている、とも言うことができます。
しかし、これは言うのは簡単ですが、実際に行うのは難しいです。
変化の乏しい身体感覚に集中し続けるのは難しいです。
何も変化の無い画面をずっと集中して見続けるのは難しいですよね。
少しの間は集中できても、やがて飽きてしまい頭が余計なことを考え始めます。
それと同じような感じです。
こればかりはなかなかコツというものがありません。
こうすれば上手くいく、というものではなく、徐々に慣れていくしかありません。
ですので、意識して休むことを繰り返し、だんだんと上達していくしかないのです。
まとめ
人生が不幸になってしまうのは、頭が余計なことを考えてしまうからでした。
そして、それは今を集中していないために起こります。
ですから、今に集中し、頭に余計なことを考える隙を与えなければ、不幸の量は減らすことができます。
今を集中するために有効なのが、
・常に何かをする
・常に何かを考える
・何も考えないようにする
ことです。
常に何かをするのと常に何かを考えるのは、比較的簡単です。
しかし、ずっとそれをすることは不可能です。
休む時間が必要だからです。
しかし、休みながら何も考えないというのが難しいのです。
休むというのは、何もしないということ。
何もしないと頭が暇になって、余計なことを考え始めるのです。
そうするうちに嫌なことについて考え始めてしまいます。
こればかりは、こうすればいい、というようなものはありません。
日々余計なことを考えないように練習することで、徐々に休みつつ、何も考えないことができるようになっていきます。
ですから、何も考えないように意識的に休むことが大事になってきます。
これらの考え方を意識すれば、自分の人生から不幸な時間を減らしていく事ができます。
そうすれば相対的に、人生が楽しくなり、幸福度が増していくというわけです。
つまり、余計なことを考えないことで、人生から不幸を締め出すことができるのです。