20代SEの転職活動体験記。転職活動の流れと気をつけるべきポイント!
「仕事にやりがいを感じない…」
「今の会社では将来が不安…」
「この会社ではこれ以上成長できない…」
こんな悩みがあるのなら、一刻も早く転職するべきです。
しかし、いざ転職するとなるといろいろな不安が頭をよぎります。
私も転職活動を始める際は、いろいろと悩みました。
ですが、今では実際に行動に移してみてよかったと思っています。
なので、そのような不安を和らげるために、当時の私の転職活動を振り返ってみます。
当時の私の考えたことや、実際に行ったことを振り返って、少しでも転職活動に対する不安が和らげば幸いです。
目次
管理人のプロフィール
20代IT系企業会社員。
4年目で転職活動を行いました。
特にこれと言って目を見張る経歴はありません。
資格はそれなりに取っていましたので、そこは多少評価されました。
ですが、全体的にこれといった強みはなかったと思います。
それでも、現状よりの待遇の良い企業へ転職することができました。
2次請けSE→1次請けSEに転身し、給与額も上昇しました。
同じような状況の方は、当記事が参考になるかと思います。
転職活動前は、みんな悩む
転職する前はいろいろ悩みます。
「今より待遇が悪くなるのでは…」
「自分なんかが他の会社で通用するのか…」
その気持ちはよくわかります。
しかし、実際にそうなのかは動いてみないとわかりません。
実際に動いてみたら、思った以上に給料が上がるかもしれません。
他の会社で思った以上に高い評価を受けるかもしれません。
私も実際そうでした。
動いてみたら、それまでの不安はただの杞憂だったとわかるのです。
それに、転職活動をするだけならリスクはゼロです。
内定をもらったとしても、別に転職する必要はありません。
万が一、内定をもらえなくても、今の会社では働いていけます。
現状を変えることもできるし、そのままにもできるのです。
さらに、転職活動をすることで視野が広がります。
自分の客観的な価値を知ることができる。
他の会社の考え方を知ることができる。
どんな人材が必要とされているのかがわかる。
動くことを通して、いろいろなものを学べるのです。
転職するしないに関わらず、転職活動はいろいろなことをリスクゼロで学ぶことができます。
それでいい会社から内定をもらえれば儲けものです。
そういった意味でも、とりあえず転職活動をしてみるというのは、かなりおすすめです。
転職活動の流れ
転職活動のおおまかな流れは以下のようになります。
全ての工程で人にもよりますが1~2カ月ほどかかります。
その間は、仕事をしながら転職活動もすることになるので、かなりハードな闘いになることを覚悟しないといけません。
予定を調整して、それ以外の用事が入らないようにするのがベストです。
それでは、それぞれのフェーズで気をつけることを、詳しく見ていきましょう。
方針決定
まずは転職活動の方針を決めましょう。
転職活動に何を求めるのかを決めるのです。
たとえば、給与、仕事内容、勤務地などです。
この条件がはっきりしないと、どのように転職活動を進めればいいかが決まりません。
また、この条件は今後転職エージェントに求人を紹介してもらうために必要です。
この条件が明確であればあるほど、自分にマッチした求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
ですから、このフェーズでしっかりと転職活動の方針を決めましょう。
条件を決める際には、自分の要望を素直に表現すればいいです。
給料が低い
残業を減らしたい
通勤が辛い
何でもいいのです。
もちろん、それをそのまま面接で伝えるのはNGです。
上手くオブラートに包みながら伝える必要があります。
その手法に関しては後述します。
とにかく、この時点では自分の素直な気持ちで転職活動の方針を決めることが大事です。
エージェントに登録
次は、転職エージェントに登録しましょう。
登転職エージェントの登録、サービスの利用など全て無料です。
登録の際は、管理を簡単にするために、転職用のメールアドレスをつくり、それを使うのがおすすめです。
プライベートのメールとごっちゃになるとわかりにくいですし、転職活動が終わった後も営業メールなどが来るので邪魔になります。
Yahooなどのフリーメールアドレスで十分ですので、転職用のアドレスを作ってしまいましょう。
・IT系
株式会社ギークリー
レバテックキャリア
エンジニアファクトリー
・一般向け
マイナビエージェント
リクナビエージェント
余談ですが、転職エージェントは企業からお金をもらっています。
企業側がエージェントから紹介された転職者を採用した場合、「いい人材を紹介してくれてありがとう」ということで、転職者の給与に応じた額を支払うのです。
ですから、転職エージェントを使用する際に、転職者がお金を払うことはないのです。
また、上記の理由から、無料であってもエージェントはきちんとしたサービスを提供してくれます。
エージェントとしては、1人でも多くの転職者に内定を出したいからです。
ですから、無料であっても必死にサポートをしてくれるわけです。
エージェントと面談
転職エージェントに登録すると、次の日~1週間ほどで面談の連絡が来ます。
そこで自分の希望条件や転職で実現したいことなどをヒアリングされます。
このヒアリングで自分の要望をしっかり伝えることが大事です。
そうすることによって、自分の要望とマッチした案件を紹介されやすくなります。
そして、ヒアリングの内容をもとに案件を紹介されます。
その後、自宅などでどの求人に応募するかの検討や、応募書類の作成などを行います。
書類作成
書類は複数企業に流用可能な形式で作ります。
つまり、会社固有の志望動機を書く必要はありません。
転職理由や職歴など、会社に依存しない項目のみを書いていきます。
以下サイトなどが参考になります。
職務経歴書の書き方マニュアル完全版
参考までに私が作成した職務経歴書には、
・職歴要約
・職務経歴詳細
・保有資格
・自己PR
を書いていました。
添削
書類が完成したら、いったんエージェントに見てもらいましょう。
彼らは今まで膨大な数の書類を見てきたので、かなり的確なアドバイスをもらうことができます。
その内容を盛り込んで、書類の完成となります。
書類が完成したら、エントリーをします。
SPI(筆記試験)
会社によってはSPIを受けさせるところもあります。
SPIとはいわゆる知能テストのことですね。
就活の時に受けた筆記試験をイメージしてもらえればいいです。
これは、対策したかどうかが如実に結果に表れます。
はっきり言って、対策をしておかないと通過することは難しいです。
ですから、早めに対策しておく必要があります。
エージェント面談~面接開始までは時間があまりないので、転職活動開始前に対策しておくことを強くおすすめします。
対策は以下のサイトでできますので、ご活用ください。
会社なび「みんなのWebテスト」
言語対策
非言語問題集
Webでの対策で十分だと思いますが、それでも心配な方は以下の書籍などがおすすめです。
書類通過~内定
書類通過したら、すぐに面接の日程調整依頼がエージェント経由で連絡されます。
この後の工程で重要になってくるのは、
・面接での発言内容
・日程の調整
の2つです。
面接で何を言っていいのかわからない、と悩みことは多いかと思います。
以下の記事に私が内定をもらった際に発言したことの要旨をまとめています。
参考になれば幸いです。
転職活動体験記。面接を突破するための志望動機、転職理由、キャリアプランetc…
日程の調整に関しては、当記事に記載していますので、このまま記事を読み進めていただければと思います。
転職活動を上手く進めるコツ
ここでは、私の体験や失敗をもとに、「こうすれば転職活動が上手くいく」というコツを記載していきます。
転職活動で一番大事なのは、場数を踏むこと
転職活動で一番重要なのは、慣れです。
どんなにいい職歴や資格を持っていたとしても、それを上手く伝えられなければ意味がありません。
そして、それを上手く伝えるには、とにかく場数を踏むのが一番です。
私自身も最初の方は面接でよく落とされていました。
しかし、回数を重ねるごとに通過率も上がっていきました。
その間、別に能力が上がったり、新しい資格を取ったりしたわけではありません。
場数を踏むことによって、自分の価値を100%伝えることができるようになっただけなのです。
転職活動は、「練習期間」と「本番期間」に分けよう
ですから、本命の企業を受ける前に、滑り止めの企業を何社か受けることをおすすめします。
それによって、面接慣れするのです。
また、内定をもらえることができれば、「自分は他の会社でも通用する」という自信を得られます。
そして、その自信は面接での発言に説得力を与えてくれます。
つまり、滑り止めの面接を行うことで、以降の本命企業の合格率が上がるのです。
なので、転職活動は「練習期間」と「本番期間」の2つに分けて行っていきましょう。
練習期間では、志望度がそれほど高くない企業を、本番期間では志望道の高い企業を受けていきます。
ただし、完全に志望度で切り分けるというのは、危ないです。
たとえば、志望度順に並べて、下半分を練習期間に、上半分を本番期間に受けるといったようなものです。
志望度と難易度は比例します。
なぜなら志望度が高い場所というのは、多くの人が行きたいと思うところです。
ですから、必然的に競争率が上がり、合格しにくくなるのです。
本番期間に、難易度の高い企業ばかりを受けると、その期間に内定をもらえないという可能性も出てきます。
また、練習期間に難易度の低い企業を受けすぎると、練習にならないということも考えられます。
ですから、練習期間にも難易度の高い企業を入れる、本番期間にも難易度の低い企業をいれる、といった工夫が必要になります。
内定率はだいたい20%くらい
転職活動時、悩むのが何社エントリーすればいいのかということです。
多くエントリーすれば、それだけ内定がでる確率も高まりますが、日程調整がシビアになります。
逆に少ないと、そもそも内定がでない可能性もあります。
これはあくまで目安なのですが、転職者の内定率は大体15%~20%ほどです。
つまり、10社に書類を出せば、そのうち1社か2社から内定がでるという計算です。
内定の比較検討も考えると、だいたい2,3社は内定が欲しいところです。
ですから、エントリーは大体20~30社ほどの計算になります。
そのうち書類選考で落とされるのは、意外と多く4~5割程度です。
これは企業側がなるべく面接に時間を使いたくないと考えているからです。
面接は人件費などの非常にコストがかかります。
なので、コストのかからない書類選考の時点で厳しく絞ってしまおうと考えているのです。
なので、書類選考が終わった時点でだいたい持ち駒は半分くらいになると思っていいでしょう。
半分と言っても、10~15社。
有給を取れば1日に最大で4社、働きながらだと1日1社しか受けれません。
後述しますが、面接の調整の際は内定がでるタイミングを合わせる必要があります。
そのため、スケジュールはかなりタイトなものとなります。
転職活動終盤は、ほとんど毎日面接が入ると思ってもいいでしょう。
ですから、転職活動以外のことでエネルギーを取られないように、活動開始時期をしっかり見極めることも大事なのです。
面接の日程をコントロールする
書類選考に合格すると、各企業から面接の依頼が来ます。
書類通過から1週間以内が望ましいですが、この面接調整は割と融通が利きます。
書類通過したということは、企業としてもなるべく会いたいという気持ちが強いからです。
ですから、多少無理を言っても日程を調整してもらえる可能性が高いです。
特に、転職者というのは、日中働きながら活動をする人がほとんどです。
企業側もそういった背景を理解しているので、日程や時間帯の調整には柔軟に応じてくれます。
ですから、書類提出の時点で、練習企業と本命企業を分ける必要はありません。
全ての企業に対して同じタイミングで出してしまいましょう。
通過連絡が来てから、面接の段階で時期を振り分ければいいのです。
そうすることで、スケジュールの調整もつきやすくなります。
また、書類提出時点で振り分けてしまうと、本命企業が全く書類通過しないという場合、その後の転職活動の計画が狂ってきてしまいます。
そういった理由から、書類提出は練習企業、本命企業に関わらず、同じタイミングで出すのがいいと思います。
本番期間の進め方
本番期間の面接は、同じ時期にまとめておく必要があります。
有給を取ってその日にまとめる、同じ週にまとめて何社か受ける、などです。
なぜなら、内定をもらった企業を比較検討するためです。
通常、内定から内定承諾までの期間というのは、だいたい1週間前後です。
内定が出てから、その会社に入社するというのを1種間以内に決めないといけないのです。
もし、複数社の内定を比較検討する場合は、内定承諾期間内に複数の内定をもらわないといけません。
内定の出るタイミングを合わせればいいので、最終面接の時期を固めて調整する必要があります。
1次面接や2次面接の時期は、そこまで考慮する必要はありません。
ちなみに中途採用の面接回数は2回のところが多いです。
大手企業だと3回のところもあります。
通常、給与面や福利厚生などの条件は、内定が出てからでないと詳細がわかりません。
ですから、比較検討をするためには、複数社の内定を同時期に獲得する必要があるのです。
よりよい条件の会社に行くためにも、面接の日程調整は転職活動でも重要なポイントとなります。
面接で何を言っていいかわからない!
面接では、自分の考えることを素直に話せばいいです。
キャリアプランや現状での不満など。
しかし、ただ素直に話すだけではマイナスに取られてしまうこともあります。
たとえば、「残業が辛い」というのは、マイナスに取られてしまう可能性があります。
この発言を聞くと、企業側としては、
「残業時間が増えると、また辞めてしまうかもしれない」
「体力がないのかもしれない」
「文句ばかり言って、自分で環境を変えようとしない」
などのマイナスイメージを持ってしまいます。
これは、「残業が辛い」と思うのが悪いと言っているのではありません。
それはあなたの素直な気持ちなのですし、解消するべき問題です。
ですが、面接で発言する場合は、自分の素直な気持ちと同時に、相手がどう思うかも考える必要があるのです。
つまり、自分の気持ちとそれを不快感なく伝えられるようなタテマエが必要なのです。
具体的に、どのようにすればいいのかは以下の記事にまとまっているので、ご参照ください。
転職活動体験記。面接を突破するための志望動機、転職理由、キャリアプランetc…
管理人が転職に成功した理由
管理人が転職に成功できたのは、ブログを書いていたからでした。
転職で一番重要なのは、スキルでも経歴でもありません。
それは、コミュニケーション能力です。
もっと具体的に言えば、自分の考えを論理的にまとめ上げ、それをわかりやすい形で他者に伝える能力のことです。
どんなに優れた経歴やスキルがあっても、それを相手に上手く伝えられなければ意味がありません。
私自身も内定をもらった際に決め手となったのは、どの企業でもコミュニケーション能力でした。
このことからわかるように、コミュニケーション能力というのは、どの企業でも重視されています。
また、コミュニケーション能力の高い人材はどこでも重宝されるのです。
話が戻りますが、ブログを書くというのは、このコミュニケーション能力の向上に非常に役に立ちます。
自分の考えを文字に起こす、というのは非常に論理的な活動です。
なんとなく考えていたことを、客観的な文字情報に変換し、他者にわかりやすいようにまとめ上げる。
これは、まさに転職活動で求められるコミュニケーション能力なのです。
そういった活動を定期的に続けることで、確実にコミュニケーション能力は鍛えられます。
別にブログでなくても構いません。
文章を毎日書き続けることが大事なのです。
もし、転職活動までに時間があるのであれば、文章力を鍛えてみるのは非常にオススメです。
遠回りのように思えますが、それによって培った能力は、転職活動だけでなく色々な場面であなたのことを助けてくれるはずです。
ブログを毎日書き続けるメリット。言語化能力やコミュニケーション能力が劇的に向上する!
【就活・転職】ブログを書けば、エントリーシートの通過率は劇的に向上する!
管理人おすすめのエージェント
私が当時使用したエージェントです。
どのエージェントも特に可もなく、不可もなくといった感じです。
最低限の仕事はしてくれます。
ただ、やはり担当者によって合う、合わないがあります。
対応がイマイチなエージェントもいます。
また担当者によって持っている案件が違ったりもします。
そういった理由から、リスク回避の意味を込めてもエージェントは複数登録しておくのがいいでしょう。
IT系
IT系以外
私の場合は、IT系でしたので下記のエージェントを使用しましたが、別の業界であれば大手のエージェントを使うのがいいでしょう。
リクナビエージェント、マイナビエージェントなどが定番ですね。
おすすめの転職関係の本
管理人が転職活動時に読んだ本です。
ただ、本を読むよりも実際に行動するのが一番早いです。
これが、転職活動をしてみた実感です。
ですが、ゼロからスタートするのは不安という方もいると思うので、そういった方が転職活動のさわりを知るために読むのはありかなと思います。
ただ、これらの転職本に書かれていることは、ネットでも情報が溢れているので、わざわざ買う必要もないかな、というのが正直なところです。
どうしても、という方は読んでみてください。
個人的には、『転職面接必勝法』、『エンゼルバンク公式副読本 「売れ残る時代」の転職術』がおすすめです。