b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/08/19

嫌なことも考えなければ、ないのと同じ。どうしようもないことは見えないフリをしよう!

何か嫌なことがあった場合、どう対応するのが正解でしょうか。
もし、それが努力によって回避できることなのであれば、そのために頑張るのが正解でしょう。
しかし、どう頑張っても回避できない場合はどうすればいいでしょうか。
それは、そのことについて考えなければいいのです。
考えるから、嫌な気持ちになるのです。

嫌なことから目をそらす

たとえば、参加したくない飲み会があるとしましょう。
その飲み会が未来に存在するのは、絶対に変えられないことです。
同時にそれはあくまで未来の話であり、現在には関係ないことでもあります。
しかし、それについて今考えてしまうことで、今嫌な気持ちになってしまいます。
未来に存在するはずのものが、現在にまでマイナスの影響を及ぼしているのです。

それは、未来に存在する嫌なことを、今現在考えてしまっているからです。
逆に言えば、考えなければその事実は今に影響を与えないのです。
考えなければ、それは自分の中では存在しないのと同じことになるのです。

たしかに考えなかったとしても、将来にそれが存在するという事実は変えられません。
飲み会のことを考えなかったからと言って、飲み会がなくなるわけではありません。
実際にそれを迎えた時にも、それを回避できるわけではありません。
しかし、それによる現在への被害は最小限で済みます

そもそもで言ってしまえば、人はみな死にます。
最後には一番苦しい瞬間があるということです。
しかし、それを恐れて生きていては生きている意味がありません。
実際、多くの人はそのことから目をそらしながら生きているはずです。
死があるという事実を知りながらも、それを無視しながら生きているわけです。
それは広い意味で言えば、嫌なことについて考えないというのと同じことなのです。

ですから、嫌なことについて考えないというのは、逃避ではないありません。
人生そのものが実は、嫌なことについて考えないという行為なのです。
そう考えれば、見えないフリをするというのも立派な防衛策なのではないでしょうか。

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カテゴリー: 思考法
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