仕事でも勉強でも、いいものを提供しようとすると、どうしても100点のものを作ろうとしてしまいます。
穴のない完璧な企画書を作るために、細部の誤字脱字やレイアウトなどの、枝葉にこだわる。
でるかわからないような、応用問題のための演習に時間をかける。
このような時間対効果の低い行動をとってしまいます。
その心がけは素晴らしいです。
しかし、私たちはどれだけ頑張っても100点のものなど作れないのです。
100点とは、完璧なものです。
どんなものでも欠点はあります。
つまり、完璧なものなど存在しないのです。
たとえば、スマホアプリを考えてみてください。
頻繁にアップデートされていますよね。
これは、使われるうちにいろいろな不具合が見つかるからです。
つまり、実際に使ってみるまではどんな欠点があるかはわからないのです。
最初から完璧なものを作り上げるのではなく、時間をかけて徐々に100点に近づけていく。
それが、本来あるべき姿なのです。
これはどんなものにも言えます。
まずは、素早く70点程度のものを作り上げることが重要なのです。
そして、余った時間で改善を重ね、徐々に100点を目指していくのです。
その方が、結果として最初から100点を目指すよりも、クオリティの高いものが完成します。
もし、初めから100点を目指して作っていたらどうなるでしょうか。
本来重要でない部分にこだわりすぎて、全体がおろそかになる。
終盤になって、コンセプトに重大な欠陥が見つかり、全て一からやり直しになる。
当初の目的からずれたものが出来上がってしまう。
などなど、いろいろな問題が考えられます。
このような悲惨な状態にならないためにも、まずは全体を70点くらいで完成させる必要があるのです。
全容がわかった状態なら、どのようにも軌道修正が可能なのです。
ですから、本当にいいものを作りたいなら、最初にスタートダッシュをかけ、全体を完成させてしまいましょう。
その時、細部にこだわる必要はありません。
それは、後で修正すればいいのです。
そうすることで、結果的によりよい結果を出すことができるのです。