限界ギリギリはパフォーマンスの低下を招く。余裕を持つことで生産性は向上する!
仕事でも趣味でも、生産性を上げたいというのは誰もが願うことでしょう。
そのために、一生懸命頑張ったり、夜を徹して打ち込むこともあるでしょう。
その心意気は素晴らしいことです。
しかし、科学的な視点から見てみると、徹夜したり、自分のキャパシティの限界ギリギリで仕事をするのは、あまりよくないようです。
むしろ、ある程度の余裕を持ってことに望む方が、生産性を向上させることがわかっているのです。
『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』という本に、以下のようなエピソードがあります。
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ある病院は、手術室が足りないことに悩んでいました。
医者は十分な数がいるのに、手術室が足りないせいで、手術できる数に限りがあったのです。
このような状況で、一般的に病院が取れる行動は以下の二つです。①医者の残業を増やす。
②手術室を増やすしかし、この病院はこのどちらでもない方法を取りました。
それは、手術室を常に一つ空けておくというものでした。
一見、こなせる手術の量は減りそうなものです。
しかし、実際はこの施策によって、こなせる手術の数は7~11%も増加したのです。
この話から言えることは、常に限界ギリギリで仕事をしてはいけないということです。
そうすることで、知らず知らずのうちにパフォーマンスが低下していくのです。
そして結果的に、全体で見ると生産性が著しく低下するわけです。
余裕を持ってことにあたることで、以外にも生産性は上がるのです。
早く目標を達成したい気持ちもわかりますが、気持ちだけでは達成できません。
一度冷静になって、余裕を持つことも時には重要なのですね。
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