b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

無いものを考えるのではなく、あるものでどうするかを考える。現状でベストを尽くそう!

足りないものを求めない。現状でベストを尽くす。

私たちは、うまくいかなかったり、苦しい状況になると、
「もっといい条件だったら…」
「もっと手札がそろっていれば…」
などと、足りていないものを考えてしまいます。

しかし、無いものを求めるというのは、現実的ではありません。
私たちは、いつも完全な状態でことに望めるわけではありません。
いつだって何かしらの不足や不安要素があるものです。
しかし、それでも何とかやりきっていかないといけないのです。

足りていないものを考えるのは、完璧を求めることと本質的には同じです。
足りない状態が当たり前なのに、それを受け入れていない。
足りないものを求めることによって、条件を完璧にしようとしているのです。

何かに取り掛かる時というのは、何かしら足りていないのが当たり前です。
だったら、足りない状態でもベストを尽くすことを考えるべきです。
そのような考え方をしていた方が、いざ窮地に陥った時にも、戦い抜くことができます。

ベストを尽くす

他責でなく、自責で考える

では、どうすれば足りない状態を受け入れ、ベストを尽くす姿勢が身につくのでしょうか?
そのために重要なのが、何事も自責で考えることです。
自責とは、「全ての結果の原因は自分にある」という考え方です。
反対に、「全ての結果の原因は誰か(何か)のせい」と考えるのが、他責です。

なぜ、自責で考えることが、ベストを尽くすことにつながるのでしょうか?
それは、自責で考えることによって、改善や工夫が生まれるからです。
自分が悪いと考えれば、思考が発展していきます。
「何が悪かったのか?」
「あの時本当はどうすればよかったのか?」
「今までの悪い習慣がこの結果を生み出したのではないか?」
といったように、改善や工夫のためのアイディアがたくさん出てきます。

しかし、他責で考えてしまうと、「あいつが悪い」とか「あいつさえいなければ」で考えが止まってしまいます。
そこから思考が発展せず、改善案も工夫も生まれてきません。
これでは、自身も成長しないし、成果を上げることは難しいでしょう。
私たちは、外部要因には干渉できないのです。
干渉できるのは、自分のみです。
自分がどうするかを考えることで、現実的な行動ができるようになるのです。

ベストを尽くすためには、考え抜くことが必要です。
不利な条件、完全でない環境で成果を上げるためには、とにかく考えること、工夫することが必要です。
ですから、自責で考えるクセをつけることが、そのまま苦境でもベストを尽くす姿勢につながるのです。

実践 学生相談の臨床マネージメント―リアルに考えベストを尽くす

カテゴリー: 思考法
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