b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/06/04

読書で学んだことはすぐには役に立たない。それでも読み続けることが重要。

「読書はした方がいい」
このような文句をよく聞くかと思います。
学生の方だと特に多いでしょうね。

たしかに、読書はしないよりはした方がいいような気がします。
しかし、「じゃあなんで読書をした方がいいのか」と聞かれたとき、具体的な答えが出せるでしょうか。
恐らく答えは出ないのではないでしょうか。
きっと「本を読め」と言っている周りの人たちも、はっきりした答えは示せないんじゃないでしょうか。

本を読むことによるメリットがわからないのに、本を読もうとはならないですよね。
この先に何があるのかもわからないのに、穴を掘り続けるようなものです。
そんなのは、辛いし続かないですよね。

ですが、やっぱり読書は絶対にした方がいいです。
そこで今回は、読書をするメリットを見ていきましょう。

読書

言語能力を使うことにより、知能が強化される

読書の最大のメリットは、なんといっても知能の向上です。
読書を続けていれば、頭がよくなるのです。

ここでいう頭の良さというのは、単純に知識が増えるとかそういう話ではありません。
もっと汎用的なもの、いわば頭の回転が早くなるようなイメージでしょうか。
たとえば、
・相手の言わんとしていることを素早く理解する
・状況を踏まえ、どう行動するべきかを瞬時に考えられるようになる
・複雑な問題を解決できるようになる
などといった感じです。

では、なぜ読書によって、そうした汎用的な頭の良さが鍛えられるのでしょうか。
それは読書が言語処理を伴う作業だからです。

言語というのは、抽象的・概念的なものです。
抽象的、概念的というと難しいかもしれませんが、要は実態がないということです。

たとえば、1という数字について考えてみましょう。
当たり前ですが、1という数字の意味は分かりますよね。
リンゴが1個、椅子が1個、にわとりが1羽…
イメージもつきます。

では、「1とはなんですか?」と聞かれて、うまく答えられるでしょうか。
「何かが1つあること」
これでは、1という数字を使っているので、説明になりませんよね。
「2よりも小さいもの」
じゃあ、2とは何か、という話になってしまいますね。

このように言葉というのは、突き詰めると説明できないものです。
1という数字は、概念、イメージでしかないのです。
これは数字だけではありません。
たとえば、犬、人間、パソコン、読む、書く…
言葉というものすべてがイメージに過ぎないのです。

そうした言語を処理するということは、抽象概念を理解し、処理するということに他なりません。
つまり、読書をすることで、言語処理能力が鍛えられ、それに伴って抽象化能力も身につくということです。

さて、話がそれてしまいました。
読書によって、汎用的な知能が高くなるということに話を戻しましょう。
読書は抽象化能力を鍛えることができます。
そして、その抽象化能力というのが、まさに汎用的な知能なのです。

たとえば、相手の話を素早く理解するということについてみていきましょう。
相手の話を理解するには、さまざまな要素が必要ですが、イメージできることが何よりも大事でしょう。
相手の話を聞いて、そのイメージが頭の中に浮かんでくることが大事なのです。

そのために何が必要かというと、自分の中のイメージと照らし合わせてそれを引っ張り出してくることが大事です。
これだけだと、何を言っているのかわからないかと思います。
たとえば、インターネットを知らない人がそれを理解するためには、何か他のイメージを使います。
たとえば、クモの巣を例に考えてみると、こんな感じです。
「コンピュータ同士がクモの巣ように張り巡らされていて、相互にデータをやり取りできる。
ということは、クモの巣の糸がケーブルで、クモの巣が交わるところがパソコンにあたるのか。」
という風に理解することができます。

このようにイメージするには、ものごとの共通項を見つけることが必要です。
インターネットもクモの巣も、お互い何かが張り巡らされていて、相互につながっています。
そうした共通項があるから、それを使ってインターネットを理解することができるのです。

共通項を見つけるには、ものごとの本質や構造を理解することが不可欠です。
そうしたものを見るけるのに、抽象化能力が必要なのです。
インターネットもクモの巣も、何かが張り巡らされているという構造に注目したから、共通項が見つかったのですね。
そうした構造を見出すには、不要な要素を排除することが必要です。
この場合、「インターネットは電気が通っているが、クモの巣は何も通っていないじゃないか」ということは、重要ではないのです。
「何が重要で、何が不要なのか」、これを理解することが必要です。
そして、その能力こそが抽象化能力なのです。

抽象化能力があれば、問題の解決も早くなります。
ある問題が起きた時、その本質や構造が理解できれば、過去に起きたそれと同じ本質や構造を持つ問題の解決方法を適用すればいいのです。
そうすれば、ゼロから解決策を考えるよりも、早く確実に問題を解決できますよね。
このように抽象化能力というのは、高度な知識活動をするにあたって、非常に重要な能力なのです。

だいぶ長くなってしまったので、一回まとめておきましょう。
まず、読書をすることによって、言語能力が鍛えられます。
言語能力とは、つまり抽象化能力とイコールと言えます。
つまり、読書をすることによって、抽象化能力が鍛えられるのです。
そして、抽象化能力というのは、相手の話を素早く理解したり、問題を素早く解決するなどの高度な知的活動に不可欠な能力です。
ですから、読書を習慣にすれば、高度な知的能力が身につくということなのです。

もちろん、1冊2冊読んだからと言って、すぐに頭がよくなるわけではありません。
少なくとも1年ほど、読書をする習慣を続ける必要があります。
根気は必要ですが、読む本を選べば楽しみながらできますし、お金だってそんなにかかりません。
読書は、お手軽に知的能力を高められる、おすすめな方法と言えるでしょう。

今までの生き方を見直せる

本というのは、著者の考え方を著したものです。
ですから、本を読むことによって、著者と対話できると考えることもできます。
多様な人と対話をすることは非常に大事なことです。
なぜなら、そうすることで幅広い考え方を得ることができるからです。

同じような人とばかり話していると、考え方が凝り固まってしまいます。
もっといい生き方があるかもしれないのに、それに気付けずに安易な方法を選択してしまうのです。
そうすることによって、自分の人生の幅が狭まってしまうのですね。

ですが、実際にたくさんの人と対話するのは、大変です。
いろいろな場所に行かないといけないし、アポイントを取らないといけません。
しかし、読書であれば、そうしたことを考えずに済みます。
読みたいときに、読みたい時間だけ読めばいいのです。
中断したい時も、好きなタイミングで中止できますし。

それに読書であれば、どんな人とでも対話することが可能です。
絶対に対話することができないような偉い人
既に亡くなっていて、絶対に話ができないような人
全然違う時代に生きていた人
そうした、現実には対話不可能な人たちとも話すことが可能なのです。
それによって、自分の考え方の幅もどんどん広がっていくのです。

思いがけないところで、その知識が身を助ける

読書に限った話ではないですが、学んだことというのはすぐには役に立ちません。
人生で起こる問題というのは、千差万別です。
それに対応する解決策もさまざまです。
そんな中で、たまたま1つの知識を得たところで、それがすぐに役に立つということはないのです。

たとえば、受験勉強を思い出してください。
公式を1つ覚えたからと言って、それがすぐに役に立つでしょうか。
本番の試験では、その問題は出ないかもしれません。
もしくは、その知識だけでなく他の知識も組み合わせないと解けない問題が出るかもしれません。
その公式を知っているだけで、テストを解けるわけではないのです。
読書もそれと同じことが言えます。

勉強でも読書でも、大事なのは学び続けることです。
知っていることが増えれば増えるほど、いろいろな問題に対処できます。
知識を得るというのは、その可能性を少しでも上げるための手段です。
ちょっとやったからといって、すぐに成果が出るようなものではありません。
やり続けることで、はじめて成果が出始めるのです。
これは、通常の努力と同じですね。

だから、すぐに役に立つかどうかだけで判断してはいけないのです。
とにかく色々なジャンルをまんべんなく読むことが大事です。
いつその知識に助けられるかわかりません。

情報が増えれば増えるほど、人生を有利に生きていく事が可能です。
つまり、情報を得ることは、自衛の手段でもあるのです。
読書を情報を増やすための手段だととらえれば、今までとは違った取り組み方ができるかもしれません。

読みたければ読めばいい。読みたくなかったら無理に読まなくていい。

ここまでいろいろと読書のメリットを書いてきました。
しかし、重要なのは読書を楽しむことです。
「これらのメリットが享受できるから、読書をしよう」と考えるのもいいですが、そのような動機だとなかなか続かないかと思います。

たとえば、私たちは「将来役に立つから勉強した方がいい」と言われて育てられてきました。
しかし、だからと言って一生懸命勉強したでしょうか?
それと同じことです。

大事なのは、役に立つからやるのではなく、楽しいからやるということです。
そのために大事なのは、自分が読んで楽しいと思える本を読むことです。
役に立ちそうだからと、小難しい本を読む必要はありません。
それによって、読書が嫌いになってしまう方が問題です。
だったら、もっと興味のあるファンタジー小説などを楽しく読んだ方が100倍いいでしょう。
難しい本を読むのは、そうした本を読んで読書の楽しみに目覚めてからでも遅くはありません。
まずは、自分が読みたい本を読みましょう。

読書はしないよりはした方が絶対にいいです。
しかし、楽しくないのであれば、それを無理に続ける必要はありません。
嫌々やっても大した成果は得られないですからね。
だったら、自分の好きなことに時間を費やした方がいいです。
それに真剣に取り組んだ方が、得られるものは絶対に多いでしょう。

いろいろと書きましたが、あまり気負わずに本を読んでみるのがいいでしょう
それで面白かったら続ければいいと思います。
楽しく続けているうちに、「そういえば本を読むことによって、こんなに成長できたな」と気づくのが、一番いいと思います。

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カテゴリー: 読書
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