伝わる文章を書くのに一番手っ取り早い方法は、「自分が昔に書いた文章を見直す」ことです。
もし、昔自分が書いた文章を読んで、意味が完全に理解できるのであれば、あなたの文章力は本物です。
しかし、実際はそう上手くはいかないでしょう。
1年も前の文章を読み返したら、何を言いたいのかよくわからないはずです。
書いたときは意味が分かっていたのに、しばらく経つとわからなくなる。
これは、情報の欠落が原因です。
書いた直後は、自分の頭の中に情報が残っています。
つまり「こういうことを書きたい」という情報です。
その情報があるから、文章を書いた直後は、文の意味が理解できます。
しかし、しばらく経つと、その情報は消えてしまいます。
その情報がなくなると、途端に文章の意味が取れなくなるのです。
これは、その文章に必要な情報が足りていないことが原因です。
しばらく経ってから文章を読む場合、情報はその文章にしか存在しません。
その文章からしか情報を受け取ることができないのです。
ですから、その文章の中に必要な情報がそろっていなければ、文意を理解できないのです。
ですから、昔の文章を見て、「意味がわからない!」と思ったら、何が足りていないのかを考えましょう。
そして、足りないものがわかったら、次からはその情報を盛り込むように意識します。
こういったことを繰り返していけば、情報の欠落がだんだんと少なくなっていくのです。
伝わる文章というのは、必要な情報がそろっている文章とも言えます。
ターゲットによって、必要な情報は異なりますが、情報は漏れなく盛り込むことが基本方針となります。
情報が少ないと意味が分かりませんが、多いぶんには理解の妨げにはなりません。
読み手のことを考えた文章を書けるように心がけたいものです。
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