幼少期の親子関係が生み出す3つの歪み
人は、母親との関係を基準にそのほかの関係を定義します。
母親からの絶対的な愛を感じることで、他人の愛がそうでないことを認識できるのです。
母親の愛を基準として、その相対性によってさまざまな愛を定義していくのです。
しかし、幼少期に十分に母親から愛を受けないと、愛を判断することができなくなります。
愛を判断できないことによって、次のような問題が生じます。
いいように使い捨てられてしまう
母親から絶対的な愛を受けたことのない人は、それ以外の愛を判別することができません。
相手が自分のことを心から愛しているのか。
それとも、ただ利用しようとしているだけなのか。
その区別ができないのです。
そのため、いいように使われて、捨てられてしまいます。
健全な人間関係が築けない
また、愛を判断できないので、他人との遠近感がわかりません。
初対面の人に対して心を開きすぎたり、逆にいつまでたっても打ち解けられなかったり。
遠近感がわからないことで、人間関係を築くことができないのです。
生きていくのが辛くなる
そして、全ての人に期待しすぎてしまうという問題もあります。
愛を判別できないため、全てを絶対的な愛と勘違いしてしまいます。
つまり、相手が自分の母親であるかのように錯覚し、そのように要求をしてしまうのです。
しかし、当然そのようなわがままが通るわけがありません。
そんなわがままは冷たくあしらわれます。
普通の人から見れば、これは当然のことなのですが、愛を判断できない人にはそう映りません。
まるで自分の母親に裏切られたかのような感情を抱いてしまいます。
そんなことを繰り返すので、生きているのが非常に辛いです。
人と接するたびに嫌な気持ちが募っていくのです。
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愛を判断できないことは様々な問題を引き起こします。
それによって、最悪の結末を迎えてしまうこともあり得ます。
幼児期にいかにその子を受け入れてあげるか。
それによって心のよりどころを作ってあげるか。
それがその子の今後の人生を大きく左右するのです。
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