決断ができないのは自信がないから。複数の根拠を持つことで精度を高める。
人生では、ある時決断を迫られる瞬間が来ます。
決断は難しいものです。
どれだけ考えたところで、100%正しい判断をすることなどできないからです。
それ故に、どうしても自信が持てず、思い切った判断ができません。
その結果、自分が本当にしたかった決断とはことなるものに逃げてしまうこともあります。
安牌に逃げてしまうのです。
決断の難しさは、
・その時点で正解がわからない事
・その不安ゆえに安牌に逃げてしまう事
が原因です。
では、どうしたらこれらを克服することができるのでしょうか?
そのためには、決断の根拠を複数用意することが有効です。
決断の根拠が複数あると、失敗する可能性が極端に低くなっていきます。
根拠が増えれば増えるほど、決断の精度は高まる。
なぜなら全ての根拠が間違っている可能性というのは、かなり低確率だから。
たとえば、全ての根拠が間違っている可能性が30%だとして、根拠が3つあるとする。
その場合、全ての根拠が間違っている可能性は、30%*30%*30%*=2.7%— b00k.jp (@b00kjp) 2016年5月22日
根拠が複数あれば、それらすべてが間違っているという可能性は減っていきます。
たとえば、ある選択を迫られている場面を仮定します。
その時、Aという根拠のみで選択をしてしまったらどうでしょうか。
もしAという根拠が間違っていたら、その判断は間違いという事になります。
しかし、根拠がA,B,Cと複数あったらどうでしょうか。
仮にAが間違っていたとしても、B,Cが正しければ、その判断は正しいという事になります。
根拠が増えれば増えるほど、それにもとづいた決断がまったく間違っているという可能性は減っていくのです。
これは、分散投資などのリスクヘッジと考え方は同じですね。
複数の投資先を用意しておけば、ある投資先が損失を出しても、別の投資先の利益がそれを補てんしてくれる。
投資先が増えれば増えるほど、損失のリスクが減っていくという事です。
複数の根拠を持てば、決断の精度は上がります。
そして、その決断に自信を持つことができるので、大胆な決断も可能になります。
根拠を複数用意するだけで、正確かつ大胆な判断を下せるようになるというわけです。
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