b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/05/09

あなたが生き辛いのは幼児的願望が満たされていないから。

これといった原因はわからないが、なんとなく生き辛さを感じる。
これは、幼児的願望が満たされなかったことが原因かもしれません。

生き辛い世の中

幼児的願望が満たされないことによる生き辛さ

幼児的願望とは、かんたんに言えば「自分の心を理解してもらいたい」という欲求です。
褒めてもらいたい時に、褒めてもらう。
甘えたい時に、甘えさせてもらう。
辛いときに慰めてもらう。
このような欲求です。
そして、本来この欲求は幼児期に満たされるべきものです。

しかし、これがしかるべき時に満たされないと、心に残ったままになってしまいます。
満たされない幼児的願望を抱えたまま生きていかないといけません。
では、なぜこれが生き辛さにつながるのでしょうか。

幼児的願望を抱えた人も、大人になれば大人らしくふるまわなければいけません。
幼児的願望を前面に出すことは許されません。
もし、そのような自分勝手な行動をとれば、「なんだ、あいつは」と思われ、社会から排斥されてしまうでしょう。
だから、その欲求は抑圧される。
満たされなかった欲求は、じわじわと私たちの心を苦しめ、憂鬱になったり、イライラしたりします。

自分の無意識は幼児的願望を見たすことを望んでいる。
しかし、冷静な自分はそんなことをしたら社会から排斥されてしまうことを理解している。
無意識の自分と冷静な自分の間で矛盾が生じ、それを抱えて生きていかないといけない。
これが、生き辛さの原因です。

したがって、大人になってからも、自分の感情が、この満たされない幼児的願望に心の底で支配されていると、毎日が辛い。
心理的に健康なひとには想像もできないほど毎日が辛くて大変である。
自分のうけいれ方

自分は本当は幼児のようにふるまいたいのに、社会は大人としてふるまうことを要求する。
それによって、その人は言いようのない苦しみを覚えるのです。

社会から期待されている役割と、その人の心理的能力とが違うときに、人は苦しむ。
自分のうけいれ方

この不満の辛いところは、誰にも理解してもらえないことです。
はっきりとこれが不満と言えないし、何が不満なのか外から見てもよくわからない。
だから、甘えだと思われて、まともに取り合ってもらえないのです。

まずは人の話を聞いてあげよう

さらに大きな問題として、幼児的願望が満たされなかった人は、自分の子供の幼児的願望を満たすことができません。
自分が満たされたことがないので、それを人に与えることはできません。
自分のことを優先して考えてしまうので、子どもの欲求にまで手が回りません。
まだ自分も与えられたいと思っているのです。
大人になり切れていないとも言えるでしょう。

他人に優しくされなかった人間は、人に優しくできない。
これと全く同じ構造です。

では、どうすれば自分の幼児的願望を満たすことができるのでしょうか。

一番いいのは、信頼できる人に話を聞いてもらうこと、それによって心を理解してもらうことです。
幼児的願望とは、自分の心が理解されなかったことが原因です。
理解されたいという欲求を押さえつけることによって、生き辛さが生じているのです。
ですから、単純に今その欲求を解消してあげれば、生き辛さは少しずつ薄らいでいきます。

しかし、そのような人がいる人というのは稀でしょう。
そうした話を聞いてくれる人がいないから、あなたは今生き辛さを抱えているのだと思います。
では、話を聞いてくれる人がいない場合はどうしたらいいのでしょうか。

そうした場合は、自分で自分の心を癒すしかありません。

そのためには、自分の心を理解する必要があります。
自分は何に苦しんでいるのか。
自分は無意識で何を望んでいるのか。
何が生き辛さを生んでいるのか。
それを理解することが大事です。

では、理解するとは具体的にどういうことでしょうか。
それは、自分の心を自分の言葉で言い表せることです。
「たくさん頑張ったのに褒められなかった」
「下の子ばかりに目をかけられて、自分には見向きもされなかった」
「人生で辛いときに、家族は手を差し伸べてくれなかった」
このように、明確に言語化することが大事なのです。

無意識が語りかける言葉に、耳を傾ける。
かつてのこどもの自分の話に、今の大人の自分が耳を傾けてあげる。
そうすることで、幼児的願望を満たすことができるのです。

自分の心を理解するには、とにかく自分と対話することが大事です。
過去の経験をいろいろな角度から見て、何が満たされない欲求として残ってしまったのかをじっくり考えることが必要なのです。
以下に紹介する本は、そうした満たされなかった幼児的願望を理解したり、癒したりするのに役立ちます。

人の話を聞いてあげよう

自分の幼児的願望が満たされている人は、他人の幼児的願望を満たしてあげるよう心がけましょう。
もし満たされない人間が増えていけば、やがて誰も人を育てることができなくなります。

こどもの心を満たしてやれないからです。
満たされなかったこどもは歪みを抱え、それはさらにそのこどもに伝播します。

そうならないためには、余裕のある人間がその欲求を満たしてやる必要があります。
それは他人のためでもありますが、それ以上に社会を存続させていくために必要なことなのです。

そのためにもまずは、他人の話に耳を傾けましょう。
他人の苦悩を聞いてあげましょう。
聞いてもらえるだけで、人は満足できるのです。

塾に来て「ぽーっ」としている子がいる。
ケンちゃんという。
「あ・い・う」も書かない。

そこで、先生がケンちゃんに、「ケンちゃん、今いっぱい悩みを抱えていて、『あ・い・う』を書くのも辛いんでしょ。その気にならないんだよね」といった。
それをきいてケンちゃんは字を書き始めた。
自分のつらい気持ちを汲み取ってもらえたから気力がでたのである。

 

こうして、話を聞いてくれる人が子供の幼児的願望を満たして、子どもを大人にしていく。
自分のうけいれ方

このような人が増えれば、社会の生き辛さも軽減されていくのではないでしょうか。

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カテゴリー: 社会問題
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