読書の意味。核家族化、人間関係の収縮が進む現代人こそ、本を読むべき。
読書は大切なことです。
これは、以前から言われていることです。
しかし、現代において読書の重要性はさらに高まっています。
その背景には、核家族化や人間関係の収縮が挙げられます。
核家族化により、接する世代の幅が狭まりました。
かつては、3世代や親戚など多様な人たちと暮らすことがあたり前でした。
しかし、核家族化によって、親と子のみで暮らす家庭が多くなりました。
また、人間関係の収縮も進んでいます。
近所付き合いの希薄化から、隣人の顔も名前もわからない。
知り合いは職場の人間のみ。
このような人が増えています。
とにかく現代人は、接する人の数が少なくなっています。
では、これがどのような問題につながるのでしょうか。
考え方の柔軟性が失われる
それは、考え方に柔軟性がなくなることです。
同じような立場の人、同じような世代の人とばかり接していると、価値観が固まってしまいます。
その狭い人間関係の中の価値観が、世界の価値観だと勘違いしてしまうのです。
核家族化においては、これは深刻な問題です。
核家族において、子どもは親、とりわけ母親と接する時間がほとんどとなります。
つまり、そのこどもの見ている世界は、全て母親の常識によって定義されてしまうのです。
一人の人間の価値観で世界を見てしまうのは、とても危険なことです。
その見方が間違っていた時、大きな痛手を負います。
そして、それが間違っていたとしても、別の見方を知らないので、どうすることもできません。
今までの価値観で対処できない困難にぶつかった時、どうしようもなくなってしまうのです。
読書が考え方を柔軟にする
このようにならないためには、たくさんの人と接することが重要です。
しかし、現実にはそのような場を見つけることは難しいです。
特に自分と全く異なる考え方をする人などは、探すのが難しいです。
そこで、重要になってくるのが読書です。
本とは、著者の価値観を記したものとも言えます。
つまり、その価値観を知れば知るほど、様々な考え方ができるようになります。
読書すればするほど、考え方に幅が生まれるのです。
読書であれば、簡単に行うことができます。
本を買ってよめばいいだけですからね。
少しの時間とお金さえあれば、一人で気軽に行えます。
それに図書館を利用すれば、そもそもお金は必要ないかもしれません。
人と接することの、完全な代替となるわけではないですが、現代におけるコミュニケーションの不足を補う手段としては、読書は十分な効果を発揮します。
自分の狭い世界を壊すために、まずは本を読んでみてはどうでしょうか。
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