努力を続けるために、完璧を目指すのを辞めよう!
ものごとを極めるには、とにかくたくさんこなすしかありません。
スポーツを極めたいのなら、とにかく練習しまくるしかありません。
文章を極めたいなら、とにかく書きまくるしかありません。
絵画を極めたいなら、とにかく作品を作りまくるしかありません。
あれこれ考えずにとにかく作りまくる。
それが上達への近道でしょう。
しかし、このあれこれ考えずというのが難しい。
続けているうちに、
「今やっていることは、ほんとうに意味があるのか?」
「もっと、いい練習方法があるのではないか?」
などなど、いろいろな悩みが出てきます。
そのような悩みにとらわれ、とにかく練習しまくるという事ができなくなる。
悩みに心を奪われ、手が止まってしまうのですね。
最初から最高のものを作ろうとしない
では、なぜこのようになってしまうのか?
それは、全てを完璧にこなそうとしてしまうからです。
ある作品を作る時、最高のものを作ろうとしてしまう。
最高のものは無理でも、今の自分の力でできるベストを目指そうとしてしまう。
そのようにやっていては、いつまでたっても完成しません。
ああでもない、こうでもないと考えているうちに、その作業に取り組むのがだんだん億劫になってしまいます。
ひたすら量をこなすということを達成できないまま、挫折してしまうのです。
別に、その時点で最高のものを作り上げる必要などどこにもないのです。
そもそも、その時点で最高のものが作れるというのは、思い上がりに過ぎません。
どうして、駆け出しの人間が納得いくものを作れるのでしょうか?
納得いかなかったら、また作り直せばいい。
ただそれだけの話なのです。
全部完成させようとしない
また、作品を100%完成させようという考えも、挫折につながりやすいです。
全部完成させないと次に進めないというのは、制約になります。
本来は、気持ちの赴くままに作りたかったはず。
その方が、ストレスも少ないし、いいものができる。
しかし、一つのものを最後まで完成させないといけないという思い込みによって、それができなくなります。
途中まで作って、「この作品は違うな」と思っても、最後まで作らないといけないような気がしてしまう。
しかし、そのような気持ちで作り上げたものに意味があるでしょうか。
途中で辞めてしまってもいいのです。
また作りたくなる時が来るかもしれません。
来なかったとしても、それはそれで別にかまいません。
完成させることに執着するあまり、努力を放棄してしまうくらいなら。
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このように、私たちが量をこなせないのは、完璧にこなさなければいけないという思い込みが大きいです。
しかし、その完璧主義によって、自分の才能がものになる前に挫折してしまう。
これは、結局中途半端な完璧主義にすぎないのです。
まずは赤点でも駄作でもいいから、数をこなしましょう。
そうしているうちに、勝手に技術はついてくるのです。
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