今回は、ひと昔前に話題となった「人生がときめく片づけの魔法」の読書メモです。
片付けに悩んでいる人は、参考にでも。
目次
片付けの基本
私たちは、いろいろなことを学校や家庭で学んできました。
勉強、運動、料理…
しかし、片づけを教わったことはありません。
親にも「片付けなさい!」くらいのことを言われるだけで、具体的な指導は一切入りません。
私たちは、片づけが大事だと知りながらも、その基本すら知らないのです。
本書では、片付けの基本として以下のようなことを挙げています。
収納ではなく、まずはものを捨てる
まずは、ものを捨てましょう。
捨てる前に収納行っても、あまり効果がありません。
それは、不要なものを別の場所に押し込むことと同じだからです。
ですから、まずは収納の前に、ものを捨てるのです。
場所ごとではなく、ものの種類ごとに片付ける
衣類なら衣類、本なら本という風にジャンルごとに片付けていきます。
そうすることで、そのジャンルのものの総量が把握できるのです。
総量を把握せず、一つ一つを見ていくと、比較対象がないため、全部必要なように思えてしまいます。
だから、場所ごとでなく、もののジャンルごとに片づけを行うのがいいのです。
ものの定位置を決める
ものが散らかってしまう原因は、ものの定位置が決まっていないからです。
定位置が決まっていれば、使った後に自動的にもとに戻すでしょう。
しかし、定位置が決まってなければ、そのまま出しっぱなしにしてしまう可能性が高くなります。
だから、片付けの際は、ものの定位置を決めることを心がけましょう。
まずはものを捨てる
捨てるものの選択基準
捨てる際の基準は、そのものを手に取った時に、「ときめくかどうか」です。
これは、一時期話題となった、有名なフレーズですね。
つまり、感情や直感を大事にするという事です。
頭で考えてしまうと、どうしても不要な思考が混じってしまいます。
まだ使えるかもしれないとか、もったいないなどです。
そういった不要な思考が混じってしまうと、なかなかものを捨てられず、片付けが進まないのです。
ここで間違ってはいけないのが、とにかくものを捨てるのがいいということではありません。
むしろ、よく考えたほうがいいのです。
一つ一つのものと真剣に向き合って、取捨選択をすることで、本当の意味での片付けがされます。
自分が本当に必要とするものだけが自然と残っていくのです。
捨てる順番
ものを捨てる際は、以下のような感情が障壁となります。
・まだ使うかもしれない(機能的価値)
・利用価値があるかもしれない(情報的価値)
・二度と手に入らないかもしれない(希少価値)
ですから、ものを捨てる際はこれらの障壁が低いものから片付けていきます。
具体的には、以下の順番です。
衣類
本
書類
小物
この順番で片づけていけば、スムーズに進んでいくでしょう。
本の片付け
所持している本のストックはなるべく減らした方がいいようです。
本はタイミングが命。出会ったその瞬間が読むべき「時」なのです。
たしかに、積読している本って、いつか読もうと思っていても、いつまでも読まないですよね。
買ってすぐに読まないのであれば、その本は一生読まないのかもしれません。
本を手元にストックしすぎないほうが情報の感度は上がります。
つまり、自分にとって必要な情報にピンと気がつきやすくなるのです。
これは、情報を手元に置いておくことで、安心してしまうのかもしれません。
そうすることで情報の飢えみたいのものが満たされてしまうんですよね。
片づけを通じて得られるもの
片付けで得られるのは、部屋のすっきり感だけではないようです。
著者の経験から、片付けは以下のような効果を得られるようです。
何百人ものクライアントを手掛けてきた経験に裏打ちされているので、信憑性は高いです。
心が整理されていく
片付ける過程で、一つ一つのものと向き合う必要があります。
どうしてこれを買ったのか。
その時どう思ったのか。
今はどう思っているのか。
このようにものを通じて、自分の心と向き合うことで心が整理されていくのです。
好きなこと、興味のあることが明確になる
たとえば、本を整理して、残った本だけを見てみます。
すると自然と自分が興味のある分野のものだけが残ります。
「自分はこんなものに興味があったんだ」などという以外な発見があるかもしれません。
判断力に自信がつく
ものを取捨選択する過程で、判断力が養われます。
いるいらないの選択を繰り返すことで、判断力が研ぎ澄まされていくんですね。
その過程で、自分の中の判断軸みたいになものが形成されていきます。
しっかりした判断軸があれば、自分の判断に自信を持つことができます。
ものはなくても何とかなることがわかる
一気にものを捨てることで、ほとんどのものはなくてもなんとかなるという事に気づけます。
ないならないなりに工夫すればいいし。どうしても必要なら、最悪また買えばいい。
この感覚を一度経験すると、二度とものは増えなくなるのです。
ものが増えないという事は、つまり部屋が散らかることがなくなるという事です。
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このほかにも、具体的なものの捨て方、収納法などの情報もありました。
おかげさまでだいぶ部屋も片付きました。
片付けに悩んでいる人は、何かしら得るものが在るかと思います。
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