短期的な視点でものごとをとらえると、不安にかられることがあります。
それは、成果が出ていないように見えてしまうからです。
本来成果というのは、長い時間をかけて現れてくるものです。
目には見えないけれど、少しずつ、少しずつ積み上がっていき、ある一定量を越えると目に見えて違いがわかるようになるのです。
これは、樹を育てるのに似ています。
1日1日の成長は、目で見るだけではわかりません。
しかし、長いスパンで見れば確実に成長しているのです。
だから、短期的な視点で見てしまうと、なかなか成果が上がっていないように思えます。
どれだけやっても先が見えず、なんだか報われないような気がしてきます。
そんなことを考えているうちに、よくわからない不安感に教われ、何もやる気が出なくなってしまいます。
ですから、短期的な視点で見るのをやめなければいけません。
しかし、人間はどうしても短期的な成果を求めてしまいます。
では、一体どうしたらいいのか?
そのためには、未来を想像してみることが有効です。
日々の成果は見えにくいですが、確実に毎日成長しているはずです。
そこで、そのままのスピードで成長していったら、1ヶ月後、1年後にどうなっているのかを考えるのです。
それをイメージすれば、今の停滞感から来る不安を和らげることができます。
また、成長のスピードは指数関数的に増大していきます。
それは、能力の向上にともない、努力から得られる経験値が増えていくからです。
今は1時間の努力から1の経験値しか得られないかもしれません。
しかし、1年後にはそれが10にも20にもなっているかもしれません。
そうなれば、成長のスピードも劇的に上がります。
実際の1年後の自分は、いま想像しているよりもずっと成長しているでしょう。
短期的な視点で成果を求めると、どうしても停滞しているように感じてしまいます。
それにより、漠然とした不安感にかられます。
そうならないためには、自分の成長をしっかり確認すること、将来の自分はいまよりもずっと成長していると思うことが大事なのです。
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