自分の責任でないことも背負って生きていかなければならない。
私たちには、生まれたその瞬間から、厳然たる格差が存在します。
明らかに自分よりも優れている人間、いい環境で育った人間。
逆に自分よりも劣っている人間、劣悪な環境で育った人間。
人間は生まれながらにして平等ではないのです。
産まれたその瞬間から、私たちは不平等の中を生きていかなければならないのです。
そのような不平等は非常に理不尽です。
なぜなら、それらは私たちに責任がないからです。
何か悪いことをした結果として、その仕打ちを受けるのではない。
何もしていないのに、生まれた瞬間から不利な状況で生きていかなければならない。
これは明らかな理不尽でしょう。
そして、それを回避する術もありません。
時代を選べるわけではありません。
環境を選べるわけではありません。
格差のある状態に生まれてしまうことは、どうやっても回避することはできません。
しかも、その後もその格差を埋めることはできません。
どんなに努力しても、その格差を背負って生きていかないといけません。
このように、私たちは生まれた瞬間から不平等なのです。
そして、それはとても理不尽なものです。
文句も言いたくなります。
生きているのが馬鹿らしくなる時もあります。
しかし、それでもその理不尽を受け入れなければなりません。
その理不尽の責任は、私たちにはないかもしれません。
しかし、その理不尽を背負って生きる以外の選択肢はありません。
生まれながらの差を受け入れて生きていくしかありません。
それは、どれだけ文句をいっても変えようのない事実なのです。
他人を羨んでも何も変わりません。
まずは、理不尽が存在すること、そしてそれを受け入れて生きていかないといけないことを理解しなければなりません。
たとえ、それが自分の責任でなかったとしてもです。
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