短期的な思考はネガティブになりがち。挫折しないために、長期的な視点で自分の人生を捉えよう。
頑張っているのに、一向に成果が現れない。
そんな状態が続くと、心が不安定になっていきます。
「こんなことを続けても意味がないんじゃないか?」
「このまま一生成果が出ないんじゃないか?」
そんな不安が頭をもたげます。
こういう風に考えてしまうと、とてもつらくなります。
今やっていることに意味を感じられず、自分に対して強い無力感を感じてしまいます。
そんな気持ちで続けても成果を出すことは難しいですよね。
また、非常に辛い精神状態で頑張り続けるわけですから、その頑張りは長くは持ちません。
こうなってしまうと、心が折れてしまうのも時間の問題です。
では、折れてしまわないためにはどうすればいいのでしょうか。
今回はそのことについて見ていきます。
俯瞰すれば辛いことも乗り越えられる
折れてしまわないためにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためには、「ずっとこの状態が続く」という考えを捨てることが大事です。
一生成果がでない状態が続くと考えてしまうから、頑張り続けることが難しくなるのです。
一生この状態が続くと考えてしまうから、何をするにも辛くなってしまうのです。
では、どうすれば「ずっとこの状態が続く」という考えを手放すことができるのでしょうか。
そのためには、自分の人生を大きな視点で見ることが重要になってきます。
小さい視点で見ると、今目の前の出来事が、まるで人生全てのように見えてしまいます。
嫌なことがあると、人生そのものが嫌なもののように見えてしまいます。
ですが、自分の人生を大きな視点で見ることで、今の状態が通過点に過ぎないことが理解できます。
今感じている嫌なことは、たくさんある出来事のうちの一つに過ぎないという風に考えられるのです。
このように考えれば、一時の辛さを乗り越えることができます。
途中で力尽きて挫折してしまうことを防げるのです。
なぜなら、いま悩んでいる問題は長い人生における、ほんの一瞬の出来事に過ぎないと思えるからです。
ですから、自分の人生を大きな視点で俯瞰することを習慣づけましょう。
時折、自分の人生を振り返ってみたり、人生の目標について考えなおしたりするのもいいでしょう。
そういったことを定期的に続けることで、自分の人生を大きな視点から見ることができます。
そうすることができれば、いちいち目の前の取るに足らない出来事に思い悩まされることもなくなるのです。
人生を俯瞰する方法
力尽きずに努力を続けるには、人生を俯瞰することが大事です。
では、人生を長い目で俯瞰するにはどうすればいいのでしょうか。
そもそも、なぜ私たちは人生を長い視点で捉えることができないのでしょうか。
それは、直近の出来事の印象が強く、それによって短期的な見方に引きずられてしまうからです。
たとえば、1年前に50万円稼いだとします、そして最近50万円損したとしましょう。
長い目で見ればプライマイゼロですが、どうしても最近の50万円の損失の方に目が行ってしまいます。
それによって、「自分はついてない・・・」というように悲観的な見方をしてしまうのです。
図にするとこのような感じになります。
一方で長い視点で人生を見ることができれば、ポジティブなとらえ方をすることができます。
ですから、なるべく大きな視点で人生を考えることが大事です。
一部だけでなく、全体として見ることが重要です。
では、どうすれば人生を大きな視点で見ることができるのか。
そのためには、過去のことを思い出しましょう。
たとえば、仕事でミスしたとします。
それを気に病むということは、そのミスが会社や組織にそれなりの影響を与えるということです。
確かに、それだけを見ればあまり喜ばしいことではありません。
しかし、それだけの責任を負える立場になるまでにはいろいろなことがあったはずです。
辛いことを乗り越え、成果を上げてきたから、今それだけの立場にいるわけです。
つまり、それだけ上り詰めてきたということです。
そのことを意識すれば、今のミスもその上昇の過程に過ぎないという風にとらえることができるのです。
このように人生を長いスパンで見れば、未来に対してもポジティブなイメージを描くことができます。
たとえば、短期的に人生を見るとこのようなイメージになります。
一方長期的な視点で人生を見れば、ポジティブな未来を想像できます。
ですから、人生を長期的に見ることが必要です。
そのために過去を振り返りましょう。
振り返って見ると、意外と自分はたくさんのことを成し遂げていることを思い出せます。
大学受験をパスし、厳しい就職活動も勝ち抜き、責任を持って仕事を任せられるまでになった…
そうしたことをして、今の地位にいるわけです。
それを思い出せれば、人生を俯瞰的に見ることができるはずです。
あなたは大体のことは乗り越えられる
辛い時期を乗り越えるためには、人生を長期的に見ることが大事です。
そのためには、過去を振り返ってみることが有効です。
そして、過去を振り返ってみると、あることに気付きます。
それは、自分はたいていのことなら乗り越えることができるということです。
今自分が生きているということは、それまでにあった様々な問題を乗り越えてきたということです。
問題をそのままにして人は前に進めません。
それらに立ち向かい、解決してきたから、今この場にいるのです。
健康的な問題、経済的な問題、精神的な問題…。
様々な問題があったと思います。
過去を振り返れば、それに屈せずに向き合ってきたことが再認識できます。
そうであれば、いま目の前に立ちはだかっている問題もその一つに過ぎません。
いずれは乗り越えられる運命にある問題なのです。
過去を振り返って見ると、当時の問題がとてもちっぽけなものに思えます。
「大学に受かるかどうか不安…」
大学に受かった今であれば、取るに足らない問題だと思えます。
「就職できるか不安…」
就職した今であれば、そんなに不安に感じることはないと断言できます。
「仕事がうまくできるか不安…」
やってみれば意外と何とかなる。今ならそういう風に思えます。
あなたが今悩んでいる問題も、それらのひとつに過ぎないのです。
一年後には「なんであんなことで悩んでいたのだろう」と、笑い話になります。
あなたには問題を乗りこえる力があるはずです。
自分の人生を冷静に見つめなおすことで、そのことを確信できるはずです。
辛い時期こそ、ゆっくり自分自身と向き合ってみることが大事です。