自分のことがわからなくなったら、今考えていることを片っ端から書き出してみよう!
「自分のことがよくわからない」ということはよくあると思います。
やりたいと思ってやったことなのに、実際やってみたらそうでもなかった。
自分で決めてその環境に身を置いたのに、なんだか嫌になってしまった。
このように、考えていたことと実感することがことなるということはよくあります。
そうなると、なんだか自分のことがよくわからなくなるのです。
ですが、具体的に何がわからないのでしょうか?
自分が考えていることは、よくわかります。
こうしたい、こうなりたい。
こういった考えは、はっきりとわかります。
でも、実際やってみるとなにか違うのです。
実は、これは意識が考えていることだからです。
意識が考えていることは、はっきりわかります。
しかし、私たちは意識と同時に無意識というものも存在しています。
無意識の考えていることは、はっきりとはわかりません。
「思ってたのとなにか違う」
というような思考になってしまうのは、この意識と無意識の考えていることが違うことが原因なのです。
意識はこうしたいと思っているのに、無意識はそれをやりたくないと思っている。
だから、実際やってみた時、何か違うという違和感を覚えるのです。
こうならないためには、無意識の考えていることを理解することが必要です。
そうすることで、自分が本当は何を望んでいるのかが見えていきます。
じゃあ、意識の考えていることは自分が望んでいることではないのでしょうか?
実は意識の考えている事というのは、外部の圧力によって操作されていることが多いのです。
たとえば、親のしつけや社会の常識、世間の目など。
そういったあらゆる外的要因によって、決められるものなのです。
自分には夢があるのに、周りはそんなのでは食っていけないという。
それで、なんとなくそう思い、夢を諦めてしまう。
こういうことがよくあります。
その点、無意識というのは外部にゆがめられることがありません。
自分が本当に望んでいる事なのです。
ですから、無意識の声を聴くことが大事なのです。
では、どうすれば無意識の声を聴くことができるのか?
無意識ははっきりした言葉で自己主張しません。
しかし、主張がないわけではないのです。
たとえば、無意識が拒否することを続けていると、なんとなく嫌な気持ちになったり、体調を崩したりします。
このように、無意識にも主張が存在し、それを知らせようとはしてくれるのです。
しかし、その表現方法では、無意識が拒否していることしかわかりません。
今やっていることが間違いなのはわかるが、じゃあ何をしたいのかというのはわかりません。
それを知るためには、無意識の欲求を言語化してやる必要があります。
無意識の声なき声に耳を傾けてやるのです。
では、どうすれば無意識の欲求を言語化できるのでしょうか?
そのために一番有効なのが、思いついたことを書くことです。
たとえば、自分はどうしたいのかというテーマについて、思いついたものをどんどん書き出していきます。
この時、こんなのは無理だろうとか、これはあり得ないとか考えてはいけません。
それは意識がブレーキをかけているのです。
意識がブレーキをかけてしまうと、無意識が本当に望んでいることが、消されたり、ゆがめられてしまいます。
ですから、ブレーキをかけずに、思いついたことをそのまま書き出しましょう。
そうして書き出されたことをさらに掘り下げていきます。
これは具体的にどういうことなのか?
どうしてそう思ったのか?
ほんとうにそう思っているのか?
このように掘り下げていく事で、ぼんやりとしていたものがハッキリしてきます。
無意識の欲求が、はっきり目に見える形で表れてくるのです。
ですから、自分が何を考えているのかわからないと感じたら、いま思っていることを書き出しましょう。
何も考えず、思いついたことを、ただ書き出すだけでいいのです。
そうすれば、今まで見えてこなかったものが見えてくるはずです。
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