知識は重要です。
何かを知らないよりは、知っている方がいいに決まっています。
その方が、目の前の問題に対しても有効なアプローチをとれます。
それによって、人生を有利に生きていく事ができますよね。
しかし、何かを知っているだけでは不十分です。
何かを知っているというのと、実際にそれを使うことは別問題だからです。
知っていても、それが使えないのならば、それは頭でっかちでしかありません。
たとえば、スポーツでいいプレーをするための理論がわかっていても、実際にそれができるかはわかりません。
知識にもそれと同じことが言えるわけです。
経験が伴って、はじめて自分の持っている知識が役に立つのです。
知識だけの頭でっかちになってはいけません。
そこで今回は、知識や理論だけの頭でっかちにならないための方法を見ていきます。
目次
そもそも頭でっかちってどんな状態?
頭でっかちにならないための方法を見ていく前に、まずはそもそも頭でっかちとはどんな状態なのかを考えていきましょう。
頭でっかちというと、口ばかりで行動が伴わない、というイメージが強いかと思います。
本で知った知識や、どこかで聞いた話ばかりで、自分の経験談がない。
そんなイメージではないでしょうか?
googleで検索してみても、以下のような結果が出ます。
知識や理屈ばかりで、行動が伴わないこと。そういう人。
google検索 「頭でっかち」より
つまり、「知識>経験」の状態が、頭でっかちといえそうです。
頭でっかちのデメリット
頭でっかちとは、「知識>経験」の状態であることがわかりました。
では、頭でっかちだと、どんなデメリットがあるのでしょうか?
大きく2つのデメリットがあります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
成長できなくなる
頭でっかちだと、行動しなくなります。
知識だけは豊富なので、何となく行動した結果が予想できてしまうのです。
その結果、「行動しても無駄だな…」と考え、行動を起こさなくなるのです。
しかし、実際に行動の結果を100%予想することなどできるでしょうか。
皆さんも経験があるかとは思いますが、予想というのは大体においてはずれるものです。
うまくいくと思ったものが、全く成果を挙げられなかったり。
逆に、絶対にうまくいかないと思ったものが思いがけない成果を上げたり。
そんなことはしょっちゅうです。
ましてや実際に行動したことがなく、どこかから仕入れただけの知識しかない人間が、行動の結果を予測することなどできません。
そして、当然それが的中する可能性も低いです。
頭でっかちだと、自分の狭い知識の中で間違った結論を導き出します。
そして、その間違った結論に従って、行動を起こすことを止めてしまいます。
やりもしないのに、やっても無駄だと思ってしまうのですね。
行動しなければ、人間は成長しません。
つまり、頭でっかちだと経験を積み、成長することができなくなるのです。
信頼を得られず、実際に成果をあげられない
頭でっかちのもう一つのデメリットが、周りからの信頼を得られないということです。
頭でっかちは、知識が豊富なので、口だけは達者です。
しかし、先述したとおり、そこには自分の経験が伴っていません。
どこまで行っても、どこかで拾ってきた知識にすぎないのです。
そのような知識でどれだけ人を説き伏せたとしても、それによって信頼を得ることは難しいでしょう。
「でも、お前口だけじゃん」
そう言われてしまうのがオチです
また、実際に何かを成し遂げたわけではないので、その面でも信頼を得るのは難しいでしょう。
たとえば、経営を学んでいる教授がいたとします。
その人は実際に会社の経営をしたことはありません。
たしかに経営の知識は豊富でしょうが、それが現場に出て使い物になるのかというと不安が残ります。
そのような人をいきなり経営者に据えようという人はいないでしょう。
そして、実際にそういった人は成果を出すことができません。
実際の現場で何かをやってきたわけではないからです。
理論や知識だけでは、現実の問題は解決できないのです。
頭でっかちであることは、
・信頼を得られない
・現実の問題を解決できない
という点で、デメリットなのです。
頭でっかちにならないための方法
頭でっかちのデメリットが見えてきました。
・成長できない
・信頼されない
・問題を解決できない
こんな状態では、せっかくたくさん知識を身につけても、全く意味がありませんよね。
では、どうすれば知識を使えるものにできるのでしょうか?
そのためには、行動することが大事です。
行動し、知識を使う。
それによって、上手く行ったり、失敗したりすることによって、知識が自分の血肉となるのです。
たとえば、知識を使った結果上手くいけば、それがその状況において有効な解決手段だということが理解できます。
そして、それを自分の実感を伴って深く理解することができます。
たとえば、ある本でプレゼンではイキイキとした表情で、自信を持って話すことが大事、と書かれていたとしましょう。
確かに言われればその通りのように思えますが、それが絶対にそうだという確証を持てるでしょうか。
恐らく、持てないですよね。
それは、実際にそれをして成功した体験が無いからです。
この状態では、せっかくの知識も意味がありません。
どれだけ知識を持っていても、「こうすればうまく行くらしい。俺は知らないけど。」というレベルのままなのです。
そのままでは、自分の人生に役立てることもできないし、人に教えることもできもせん。
そうならないためには、得た知識を実際に使ってみることが大事です。
実際にプレゼンでその知識を使って、うまく行けば、それは使える知識となるでしょう。
このように、行動することによって、知識が使えるものとなるのです。
ですから、知識をただ収集するのではなく、それを使うことを心がけることが大事です。
そのためには、知識を得る段階で、その知識がどんな時に使えるのかを考えるのが大事です。
使う場面を考えることで、実際にその場面に遭遇した時に、すぐに使えるようになるのです。
そして、知識をつかったら、その結果について考えることも大事です。
上手くいったにしろ、失敗したにしろ、「それはなぜなのか?」を考えることが大事です。
次も上手く対処するためにはどうしたらいいのか?
あるいは、次は失敗しないためには、どこを変えなければいけないのか?
そういったことを考えることで、知識はより実践的なものになり、経験は意味のあるものとなるのです。
まとめると、以下のようになります。
・知識を得るだけでなく、それを使うことが大事。
・そのために、使う場面を想定して知識を学ぶ。
・使った後に、その結果について考える。
以上を心がければ、頭でっかちになることは避けられます。
なぜあなたは行動できないのか
頭でっかちにならないためには、とにかく行動する事が大事です。
しかし、そうはわかっていてもなかなか行動できない時もありますね。
しかし、そのままではただの頭でっかちになってしまいます。
そうならないためには、なぜ自分は行動できないのかを考えることが重要です。
やらなければいけない。
行動を起こさなければいけない。
そうは思っているけれど、なかなか行動に踏み出せない。
そんなときあなたは心の奥底で何を考えているでしょうか。
めんどくさい
失敗するのが怖い
楽しくないかもしれない
色々あるかと思います。
それでも、わからない場合は、どうなったら行動する気になるかを考えてみましょう。
手軽にできるとしたら、やる気が出るか?
絶対に成功するとしたら、やる気がでるか?
絶対楽しいとしたら、やる気が出るか?
もし、そうした仮定でやる気が出たとしたら、それがあなたの行動できない理由なのです。
あなたは、それを恐れているから行動できないのです。
逆に言えば、それが無くなればあなたは行動できるようになるのです。
実際にその恐れを無くすことは難しいです。
しかし、小さくすることなら可能です。
めんどくさいのが嫌なら、それを最小限にできるような工夫をすればいいのです。
たとえば、何かの会に参加するのが面倒だとしましょう。
だったら、途中で帰ればいいのです。
そうすれば、その分めんどくささも軽減するでしょう。
もちろん、気分が乗ればそのまま参加し続ければいいですし。
このように、自分が恐れているものを減らすことが大事です。
失敗が怖いなら、成功しやすいことから始めればいいのです。
そうやって少しずつ工夫をしていけば、行動力は高まっていきます。
頭でっかちにならないために。行動力を高めるためのヒント!
頭でっかちにならないためには、とにかく行動することが重要です。
行動力を高める方法は以下の記事にもまとまっていますので、参考にしてみてください。
悩んでいる暇があったら、行動した方が良い理由
「準備を万全にしてから」なんて考えていたら、死ぬまでスタートできない
考えられることには限界がある。考えすぎないことが大事。
大事なのは、今何をするか。考える隙を与えないことで、行動力を高める。
行動してから考える。行動のない思考は何も生み出さない!
何かをする前に勉強するのではなく、やりたいことをしながら学んでいく事が重要