大きな目標を達成するためには、長い期間頑張り続ける必要があります。
そのためには、上手に休むことが、頑張ること以上に大事になってきます。
しかし、頭ではわかっていても、それを実践できる人は少ないのではないでしょうか。
なぜでしょうか?
それは、努力の考え方によるものなのではないでしょうか。
私たちはどうも努力を過大評価しすぎるきらいがあります。
「頑張ればなんとかなる!」
「上手くいかないのは努力が足りないからだ!」
こんな風に考えがちです。
ですが、ほんとうにそうでしょうか?
たしかに、努力によって克服できるものはたくさんあります。
しかし、それと同じくらいに努力ではどうにもできないことというのも存在します。
たとえば、自分の見た目が気に入らないとしましょう。
努力である程度は改善できるかもしれません。
しかし、骨格やスタイルなどは、どんなに頑張っても変えられるものではありません。
スポーツでいい成果を出したいと思っていても、体格は生まれつきによるものが大きいです。
どんなに身長を伸ばしたいと頑張っても、それは難しいでしょう。
このように、努力ではどうにもならない事というのが、この世にはたくさん存在します。
そういったものに対して、「頑張ればなんとかなる」というアプローチをとったらどうなるでしょうか?
必死に頑張るけれど、一向に成果は出ない。
そして、結果が出ないのは自分の努力が足りないからだと考える。
前以上に頑張るが、やっぱり成果は出ない。
それは当然で、なぜなら頑張ってもどうにもならない事だから。
でも、それに気づかず頑張り続け、やがて力尽きてしまう…
このように何一ついいことがありません。
頑張ってもどうにもならない事というのはたくさんあります。
ですが、その現実を無視して、「頑張ればなんとかなる」という考えで臨むと、痛い目を見ることになります。
なので、まずはその現実を受け入れましょう。
そうすれば、努力の結果、成果がでなくても、落胆することがなくなります。
少なくとも「自分の頑張りが足りない」といって自分自身を追い詰めることはなくなるでしょう。
そして、「頑張ってもどうにもならない」という事実は、裏を返せば、「頑張らなくてもどうにかなるわけではない」ということでもあります。
このように考えることができれば、「休まず頑張って、早く成果を出さなければ!」という間違った思考に陥ることもなくなります。
ほどよく肩の力を抜いて休めるようになるのです。
休み休み、長く努力を続けていれば、道が開けてくるかもしれません。
別のもっといい方法が見つかるかもしれません。
「頑張ればなんとかなる」と思い込んで、視野が狭くなってしまえば、そうはいきません。
まずは、努力を過度に神聖視することをやめてみてはどうでしょうか?
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