b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

読書の極意。「読んでから考えるのではなく、考えるために読む」

本は何のために読むのか?
これは人によってさまざまでしょう。
何かを学ぶため。
ただ単に楽しむため。
よりよく生きていくため。

別にこれといった正解は存在しないかと思います。
しかし、せっかく時間を割いて本を読むのであれば、意味のある時間にしたいです。
そのためには、読むだけでなく、それについて考えることが重要なのです。

読書の極意

人生で一番役に立つものとは何でしょうか?
それは、自分が確信を得たことです。
ある事象について、「絶対にこうである」と自信をもって言えること。
それが、確信です。
そういった確信が多ければ多いほど、私たちは自信を持って生きていく事ができます。

そして、そのような確信は、自分の頭で考えることによってはじめて手に入るものです。
与えられた情報をただ受け入れるだけでは、それらは絶対に得られないのです。

考えてもみてください。
自分が見たことも経験したこともないものを、知識として与えられて、それに絶対の自信を持てますか?
自分の大切なものがかかっているときに、それにすべてを委ねることができるでしょうか?
重要な局面で最も必要になるのは、自信です。
与えられたものをただ受け取るだけでは、そういった局面を乗り切ることはできないのです。

では、どうすればそういったものを得られるのか?
そのために必要なのが読書、そしてそこから得られたことについて考えることです。
読み終えて、その場で考えるだけでも効果はありますが、できれば長期にわたって考えることが望ましいです。
そうすることで、さまざまな経験を経て、いろいろな角度からものを見れるようになります。
その時は気づかなかった重要なことに気づくこともできるのです。

読書の効果を高めるためには、読んだことについて考えることが必要です。
そうすることで、自分の中に確信めいたものが生まれます。
その確信は、自信を生み出します。
そして、自信は人生の問題に立ち向かうわたしたちを大いに鼓舞してくれます。
よく読み、よく考えることが重要なのです。

つまり、読書の効果を最大限に高めるためには、読書自体を目的とするのではなく、考えることを目的とするのです。
読んでから考えるのではなく、考えるために読む。
この境地に達することができれば、読書からたくさんのものを得ることができるでしょう。

読書について (光文社古典新訳文庫)

カテゴリー: 読書
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