辛い期間を乗り越えるために、努力に意味を求めない。ただ淡々とこなす機械のようになる。
何かを成し遂げるには、努力することが欠かせません。
しかし、努力とは難しいものです。
努力は、長い間続けることによってはじめて意味を持つものですが、人は長い間続けることが苦手です。
どうしても短期的な成果を求めてしまうため、成果が出ない期間を乗り切ることができないのです。
結果的に、努力が身になる前に辞めてしまう。
そうなってしまえば、成果が出ない上に、今まで費やした時間も無駄になってしまいます。
努力を成果に結びつけるためには、成果が出ない期間をどうにかして耐えきることが必要です。
では、なぜ成果が出ない期間を乗り越えるのが難しいのか。
それは、すぐに成果を求めすぎてしまうからです。
努力はすぐに結果には結びつきません。
種を植えたからと言って、次の日に樹になっているとは、誰も思わないでしょう。
しかし、これが努力となると、すぐに成果がでるものと思ってしまう人が多いのです。
今日努力をしたからと言って、明日に成果が出るわけはありません。
努力を成果に結びつけるためには、成果を求めることをやめなければなりません。
成果にやる気を依存してしまうと、努力の継続が困難になります。
なぜなら、成果を安定的に出すことは、不可能だからです。
あたらしく始めたことなら、なおさらのことです。
では、どうすればいいのか?
そのためには、何にも依存しないことが大事です。
成果に依存してしまえば、成果が出ない時に挫折してしまう。
だから、ただやること、ただこなすこと。
それ自体を目的とするのです。
目の前の「やること」以外は全く気にしない。
淡々とものごとをこなす機械のようになることが必要なのです。
そのことに意味を求めてはいけないのです。
成果というのは、淡々とこなし続けた末の結果に過ぎません。
本来はそれを目指すのではなく、目の前のものごとに集中すべきなのです。
そうして淡々とこなしていって、気づけば成果がついてくる、意味がついてくるのです。
努力を続けるためには、このような境地に至ることが必要なのです。
意味があるからやるのではなく、やることによって意味がついてくる。
このように考えれば、成果の出ない辛い期間も乗り越えていく事ができるでしょう。
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