b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/06/04

努力してすぐに成功できないのは当たり前。成功するためには続けることが大事。

生きていくためには、努力は不可欠なものです。

しかし、そうはわかっていてもなかなかやる気が出ないのも事実です。
努力すること自体はしんどいですし、苦しいことも多い。
なにより、なかなか結果が出ないです。
あまりにも結果が見えてこないと、だんだんやる気がなくなって、途中で投げ出してしまいます。

しかし、それでは結局何も得ることはできません。
辛くても、成果が出なくても私たちは努力し続けないといけないのです。
では、どうすればそのような状況でも努力を続けることができるのでしょうか。

目的地

続けることに意味がある

努力をはじめた時は、気持ちも昂っているので、やる気が持続します。
その時の勢いで、ある程度は努力を継続することができます。
しかし、気持ちや気合いというのは、そこまで持続力のあるものではありません。
成果の見えない期間が続けば、とたんに気持ちは萎えてしまうでしょう。

ですが、それでは結果を残すことはできません。
みなさんの周りにいる、成功した人や凄い人たちを思い浮かべてみてください。
その人たちも、生まれた瞬間から秀でた能力を身につけていたわけではありません。
わたしたちと同じように何もできない時期があったはずです。
ですが、そこから長い期間ものごとに取り組み、成果のでない期間を乗り越えてきたから、今があるのです。
つまり、彼らのすごさは、それのためにかけてきた膨大な時間によるものなのです。
だから私たちも何か成果を出したい、何かで身を立てたいと思ったら、とにかくやり続けることが大事なのです。

すぐに結果をもとめてはいけない

結果を出すには、膨大な時間をそれに費やす必要があります。
しかし、わたしたちはすぐに結果を求めてしまいます
ある人が何年もかけて積み上げてきたものを、自分はすぐに手に入れることができると錯覚してしまうのです。
だから、ちょっと努力して成果が出てこないと、やる気を失ったり、自分には才能がないなどと思い込んでしまいます。
ただ、努力の量が足りていないだけにも関わらず。

それに、少し考えてもみてください。
もしそんな少しの頑張りで手に入れられるものであったら、それに価値はあるのでしょうか?
すぐに手に入れることができるものだったら、この世に溢れていて価値がないはずです。

たとえば、日本にいて日本語が話せる人間に価値はあるでしょうか?
無いです。
日本語を話せることなど、当たり前です。
そんな人間は、あふれかえっていますよね。
それは、日本にいれば特別努力しなくても日本語を話すことが可能だからです。
だから、価値がないのです。

そんな価値のないものを手に入れても意味がありません。
価値あるものを手に入れるには、それ相応の代償が必要です。
それが、努力に費やした時間なのです。

結果を求めてはいけない

わたしたちがすぐに挫折してしまうのは、結果がすぐに出るものだと勘違いしているからです。
「結果はすぐに出てこないものだ」と意識を改めるだけで、努力の持続力は一気に上がるでしょう。
しかし、それを認識していても、やっぱり心が折れてしまうことはあるものです。

なぜ心が折れてしまうのか?
それは、やはり結果を望んでしまっているからです。
「結果がすぐに出ないことはわかった。では、いったいいつ出るのか?」
このように考えることで、だんだんと自分の努力に疑いが出てきます。
「このまま続けても結果は出ないのでは?」
「やっぱり、自分には才能がないのでは?」
なんて具合に。
こうなってしまえば、心が折れてしまうのは時間の問題です。

これは、結果を求めてしまっていることが原因です。
ですから、結果がすぐに出ないことを理解するのとあわせて、結果を求めないことも大事です。
そのためには、結果ではなく、ものごとそれ自体に意味を見出すことが必要です。
取り組むことの楽しさ、取り組むことで磨かれる自分の能力…
このように、取り組み自体に意味を感じることで、努力のモチベーションを成果に依存しなくて済みます。
つまり、成果が出ない時期でも努力を続けることができるのです。

楽しいだけのことなど存在しない

しかし、ものごとそれ自体に意味を見出すというのは、言うのは簡単ですが、実際にそうするのは難しいです。
たとえば、どんなに楽しいことでも、それに興味が持てなくなる時期はあるでしょう。
思うようにいかなかったり、スランプに陥ったり。

ですが、これは当たり前のことです。
何かをすれば必ず、障害に行き当たります。
それは仕事だろうが趣味だろうが人生だろうが同じこと。
つまり、無条件に楽しいこと、やる気が湧いてくるものなんて存在しないのです。
どんなものにも楽しい面、つまらない面があるものなのです。

ましてや新しく始めたものなど、楽しめるわけがありません。
最初は、物珍しくて楽しいかもしれません。
ですが、それは最初だけです。
何のスキルもないから、自分の思い通りに進めらないし、成果もでません。
すぐに、楽しくなくなるでしょう。

このように、無条件に楽しいものなど、この世には存在しません。
それは、趣味や娯楽であってもそうです。
楽しい時間の裏に必ず、面倒で辛くて苦しい時間があるのです。

何も得られない時期を乗り越えることが重要

何かを続けるためには、ものごとを楽しむことが必要です。
しかし、無条件で楽しめるものなど、この世には存在しません。
楽しさを得るためには、やはり努力が必要です。

努力によって、スキルや経験が身につき、自分の思い通りに進めたり、問題を処理したりできるようになります。
その結果、報酬や称賛を得ることができるのです。
ものごとから楽しさだったり、やりがいだったりといったプラスの面を得るためには、そのために努力をしないといけないのです。
それらは、挑戦したからとか、少し頑張ったからとかで、無条件に与えられるものでは決してないのです。

何かを得るためには、何も得られない時期を乗り越える必要があります。
そのためには、結果をすぐに求めてはいけないのです。
努力も人間関係と同じで、最初はギブから始まるのでしょう。
ギブして、ギブして、ギブして…
そうしてようやくテイクが返って来る。
だから、そのギブしまくる時期をどう乗り越えるかが重要なのです。

何も得られない期間を乗り越える方法

ものごとで何か成果を出すためには、とにかく続けることが大事です。
そして、そのためには一番最初の何も得られない期間を乗り越えることが大事です。
では、どうすればそうした期間を乗り越えることができるのでしょうか。

一番いいのは、それを楽しむことです。
それをするのが楽しくて楽しくてしょうがない。
だから、成果が出なくてもそれをやり続ける。
このような境地にいたれれば、努力は続くでしょう。

しかし、これは理想論に過ぎません。
みんながみんなそういったものを見つけることができるわけではありません。
大抵の人は、辛いことも、楽しくないことも抱えながら、ものごとを続けていくのです。
では、どうすればそんな状況でも努力を続けることができるのでしょうか。

大事なのは、入れ込み過ぎないことです。
気持ちをそれに向けすぎないことが大事です。
はじめはどれだけ入れ込んだところで、大した成果は上げられません。
そのためのスキルも経験もないのですから。
逆に、「どうしてこんなに頑張っているのに、成果が出ないんだ」と思い詰めてしまいます。
そうすると、自分には才能がないとか、向いてないとか考えて、努力をやめてしまいます。

だったら、何の思い入れもなく、ただ毎日のルーチンに組み込むのがいいです。
1日5分だけ時間をとって、必ず毎日やる。
そして、それ以外の時間は、一切そのことを考えない。
その程度の思い入れでいいのです。
そうしているうちに、徐々に力がつき、成果が出始めます。
入れ込むのは、それからでも遅くありません。

やる気というのも無限ではありません。
ですから、費用対効果の高いところを見極めて投入していかないといけません
これは、事業を興す時と同じです。
事業を興す際は、まず小さく始めます。
そして、それが伸びそうだと感じたら、その時点ではじめて資金を投入していきます。
お金も無限ではないから、最初は小さく始めるのですね。
努力も同じことで、まずはやる気をあまり投入せずに始めることが大事です。
そうすれば、頓挫する可能性のあるものに資源を無駄遣いせずに済みます。
入れ込むのは、勝算が見えてからでも遅くありません。

まずは、あまり気持ちを入れずに淡々とこなす。
そして、成果が出始め、面白くなったら、戦力投球する。
これが、ものごとを長く続けるコツです。

今回のまとめ

・「結果はすぐに得られるもの」という勘違いが、努力を挫折させる。
・結果を求めることで、やる気がそれに依存してしまう。
・だから、「結果はすぐに得られないと理解すること」、「結果を求めないこと」が大事。
・何かを得るためには、何もない時期を乗り越える必要がある。
・まずは気持ちを入れず、淡々とこなそう。

カテゴリー: 努力


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