b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

努力に意味があるかどうかは、やってみないとわからない

何かを始める際は、「それに何のメリットがあるのか?」を考えてしまうものです。
「それをやって金になるのか?」
「それが今後の人生に役に立つのか?」
といった具合です。
そんなことを考えているうちに、自分のなかの「やりたい」という気持ちはどんどん萎えていきます。
結局、やらずじまいになってしまうこともあります。

たしかに、それに取り組んだところで、お金も手に入るか、人生で役に立つかはわかりません。
しかし、本当にこれでいいのでしょうか?

やってみないとわからない

何が得られるかは、やってみないとわからない

何かをすれば、何かを得られる。
これは、当たり前のことです。
勉強をすれば、その知識が身につくでしょう。
運動をすれば、身体が丈夫になるでしょう。
しかし、それ以上のことは、実際にやってみないとわかりません

たとえば、楽器を練習して身につくものを考えてみましょう。
想像だけで考えれば、手先の器用さと、多少の音楽的素養が身につくくらいしか思いつかないです。

しかし、実際にやってみるといろいろなことに気づきます。
音楽は、基本的には一人ではできません。
他人と合わせないといけない、つまりチームプレイなのです。
チームプレイでは、様々なことを考えないといけません。

それぞれのメンバーが何をしたいのか、どんなものを目指しているのかということ。
その中で自分はどういった役割を果たさないといけないのかということ。
その楽曲の中では、どのパートが主役なのか。どのパートが前に出て、どれが後ろに下がらないといけないのかということ。
個人がどれだけこだわっても、全体の中でそれがいきなければ、何の意味もないということ。
逆に、あるメンバーの個性を引き出すために、周りはどうすればいいのかということ。

このように、取り組む中で、チームのあり方だったり、全体のバランスだったりといったことを学ぶことができます。
これらの学びは、音楽だけでなく、実際の生活でも生きていきます
これは、実際にやってみなければ見えなかったことでしょう。

このように、やる前に考えていたこととやってみて感じたことというのは往々にして違うものです。
それは、取り組むことによって得られるものも同じことです。
努力によって何が身につくかは、やってみないとわかりません。
そして、それが役に立つかどうかも、やってみないとわからないのです。

少しでも興味を持ったら、やってみる

結局、その努力が今後役に立つかどうかは、やってみないとわからないものです。
ですから、少しでも興味があるなら、その興味が冷めないうちにやってみるのがいいでしょう。
役に立つかどうかなんて考えてもわからないのですから。

もっと言えば、そのものごとが役に立つかどうかは、その人次第です。
結局、ものごとから何を得られるかというのは、そのものごとにどれだけ真剣に取り組んだかによります。
真剣によりよいものを追求するためには、どうすればいいかを考えないといけません。
考える中で、様々なことに気づき、学んでいくのです。
そうして学んでいったことが、結果的に金銭につながったり、人生の役に立ったりするのです。

ものごとに真剣に取り組むには、「やりたい」という気持ちが必要です。
「やりたい」という気持ちは、高い集中力を生み出します。
集中している時間は、真剣そのものなので、たくさんのものを学ぶことができます。
ですから、少しでも興味を持ったら、役に立つかどうかなんて考えずに、さっさとやった方がいいのです。
迷っている時間からは何も得られませんが、行動した時間からは必ず何かを得られるのですから。

役に立つかどうかを考えて、自分の中のやる気をくすぶらせてしまうのは、非常にもったいないことです。
それは、学びの多い時間を自ら放棄していることと同じことですからね。

今回のまとめ

・努力によって何が身につくかは、やってみないとわからない。
・わからないものを考えてもしょうがない。
・少しでも興味を持ったらやってみよう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

自分のための人生 (知的生きかた文庫)

カテゴリー: 努力
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