b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/06/04

自分の感情を理解する方法

自分が何を感じているのかというのは、意外と気付かないものです。
特にネガティブな感情は、それを認めたくないので、押さえつけてしまいがちです。
「すべて投げ出して逃げてしまいたい」
「もう辞めてしまいたい」
「頑張りたくない」
こういった気持ちは、なかなか気づくことができないのです。

しかし、感情を押さえつけてしまうと、心にいろいろな問題を抱えることになります。
気付いたときには手遅れ、なんて状態にもなりかねません。
ですから、気持ちを押さえつけず、健全に過ごすには、自分の感情をしっかりと理解することが大事です。
そこで、今回は自分の感情を知ることについて見ていきます。

自分の感情がわからない

思考と感情をわけて考える

自分の感情はわかっているようで、意外とわからないものです。
その原因は、感情と思考をごっちゃにとらえているからです。

たとえば、明らかに楽しくないのに、楽しいと思い込むことは可能です。
しかし、それによって生まれるのは、「楽しい」という感情ではなく、思考なのです。
これは、つまらないという感情を思考で押さえつけているに過ぎません。
疲れてしんどいと思っているのに、疲れていないと考えるのも同じことです。
ほんとうはしんどいと思っているのに、思考でそれを誤魔化しているのです。

このように、無理なポジティブ思考などで感情を押さえつけてしまうと、自分のほんとうの感情がわからなくなってしまいます
そして、抑圧された感情は、さまざまな問題を引き起こします。
たまりにたまった感情がある日突然爆発してしまったり、トラウマを抱えてしまったりなど。
日常生活に問題をきたす場合もあります。
そのような問題を起こさないためにも、自分の感情をしっかり理解する必要があります。

まずは、おおざっぱに自分の感情をとらえよう

自分の感情を押さえつけ続けると、予想もしないような問題が起こる可能性があります。
ですから、しっかりと自分の感情を理解することが大事です。

では、どうすれば自分の感情を理解することができるのでしょうか?
いきなり自分の感情を正確に言い表すのは難しいです。
なので、最初はおおざっぱにとらえていきましょう

まずは、いまの感情がポジティブなものかネガティブなものかを考えていきます。
なんとなくもやもやした気持ちでも、ポジティブかネガティブかくらいはわかるものです。
それがわかったら、そこを足掛かりにして自分の感情を突き止めていきます。
楽しいのか嬉しいのか、悲しいのか悔しいのか
楽しいとしたら、それはどんな楽しさか?
どんなときに感じる楽しさと似ているのか?
このように大きなくくりから少しずつ狭めていけば、漠然とした感情もとらえることができるのです。

感情に良いも悪いもない

感情のとらえかたがわかりました。
しかし、いくら自分の感情が理解できたとしても、やはりネガティブな感情と向き合うのは辛いものです。
だからこそ、思考で誤魔化してしまうんですね。
でも、ネガティブなものであればこそ、それを押さえつけてはいけません。
やっかいな問題を引き起こしてしまうからです。

人間である以上、ネガティブな思考から逃れることなどできません。
どんなに立派な人であっても、ネガティブ感情を消すことは絶対にできません。
どんなにポジティブ思考で誤魔化しても、消し去ることはできないのです。

そうであれば、ネガティブな感情を悪いものととらえるのをやめてみてはどうでしょうか?
感情はただ生まれるだけです。
そこに良い悪いは存在しません。
攻撃されそうになったら、とっさに防御をしようとしますよね。
それは、自分の意志ではどうにもなりません。
手を振り上げられたら、無条件で身を守ろうとしてしまうのです。
感情が生じることもこれと同じことです。
それが発生すること自体は自分にはどうすることもできないのです。

ネガティブな感情も、自分から生じたのであれば、それは自分の一部、自分そのものなのです。
押さえつけてもいいことがないのならば、感情は生じるがままに受けとるべきものと考えるのです。
ネガティブな感情やそれを生み出した自分を責めるのはやめましょう。
人間というのは、ひいてはあなたという存在も、そこまで高尚なものではないのです。
自分に不都合なことが起これば嫌な気持ちになるし、辛いことがあれば逃げ出したくなるのです。
自分の感情をあるがままに受け入れましょう。
そうすることが自分の心にとって一番健全なのです。

ネガティブ感情を乗り越える

ネガティブな感情というのは、勝手に発生するものです。
それを食い止める術はありません。
ですから、発生すること自体はあるがままに受け入れましょう。
しかし、その感情に飲まれるかどうかは自分で選択することが可能です

たとえば、何か辛いことがあって、「逃げたい」と思ったとしましょう。
「逃げたい」という気持ちが生じることを防ぐことはできません。
ですが、その感情に飲まれ、実際に逃げるかどうかを選択するのはあなたです。

このように言うと、ネガティブ感情に抗うことがいいことのように聞こえるかもしれません。
たしかに、多くの場合においてそれはいいことかもしれません。
しかし、ネガティブ感情に抗う際に気を付けたほうがいいことが2つあります。

感情を理解した上で抗う

まず1つ目は、自分のネガティブ感情をしっかりと理解することです。
しっかりと理解した上で抗うことが大事なのです。
「そもそも、自分がどんな感情を持っているのか」
「それはなぜ生じたのか」
「そして、どれくらいの大きさのものなのか」

敵と戦うには、まず敵を知らないといけません。
でないと、勝ち目のない戦いを挑むことになります。
感情に抗うこともこれと同じことです。
あまりにも大きなネガティブ感情と戦っても、勝ち目はありません。
自分がつぶれてしまうだけです。

そうした場合は、下手に抗わず、さっさと逃げましょう。
逃げるというのは、感情を肯定し、その通りに動くということです。
そのような大きなネガティブ感情がある場合は、感情に抗う前に原因を取り除くべきです。

たとえば、仕事に行くのが嫌で「死にたい」というネガティブ感情が生まれたとしましょう。
その感情を押さえつけて仕事に行ってもいいことはありません。
どんなに感情を押さえつけても、仕事に行くのが嫌で行くたびに「死にたい」という気持ちが蓄積されていくのです。
そんなことをしていては、すぐにあなたの心は壊れてしまうでしょう。

そうした場合に、私たちがするべきことは原因を断ち切ることです。
この場合であれば、仕事が嫌だと思う原因をなくすことでしょう。
同僚や上司が嫌なら、配置転換を申し出る。
仕事内容が嫌なら、転職する。
そのようにして、まずは原因を取り除かないといけないのです。

原因をそのままにして抗っても仕方ありません。
浸水する船から水を掻き出すのではなく、まず穴をふさぐことをしないといけないのです。

抗うことは別にいいことではない

ネガティブ感情に抗うというと、聞こえはいいです。
「困難な状況でも逃げない」
「怒りをコントロールし、平静を保つ」
たしかに、いいことのように見えます。

しかし、これらはそれによって望ましい結果を得られて、はじめて意味のあることになるのです。
困難な状況に負けず、戦い抜いた。
そして、それによって勝利したり、何か得難い経験をしてはじめて意味があります。
戦った結果、自分の心身に負担をかけすぎ、今後の人生に悪影響を及ぼすようであれば、それは無駄な抗いとなります。

こうならないためには、まずその感情が戦って勝てる相手なのかを理解する必要があります。
先ほど説明したことですね。
そして、それと同時に抗うことは決していいことではないということを理解する必要があります。

抗うというのは、手段に過ぎません。
それによって何かメリットがあるからこそ、抗うことに価値があるのです。
抗うことそれ自体に価値があるのではありません。

私たちは、「辛くても逃げない」などネガティブ感情への抵抗を無条件に賛美する風潮があります。
しかし、何も考えず、そうした風潮に流されてしまうと、自分の心身を壊してしまうことになります。
そうならないためにも、「なぜ抗うのか?」をしっかりと自問する必要があります。

今回のまとめ

・思考と感情をわけて考える。
・大きいくくりから自分の感情を特定していく。
・感情に良いも悪いもない。生じるままに受け入れよう。
・ネガティブ感情に抗うことは決していいことではない。


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カテゴリー: 感情コントロール
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