仕事がつまらないのは当たり前。やりがいは自分で勝ち取れ。
「仕事には、やりがいが必要」というのはよく聞く文句かと思います。
たしかに、仕事は人生の大半を占める作業です。
それだけの時間をやりがいの無いことに費やすのは、あまり望ましくはありません。
できれば、やりがいはあった方がいいでしょう。
しかし、だからと言って、やりがいは絶対に必要なものなのでしょうか?
やりがいがなくても日々の業務はこなせますし、それで会社も回っていきます。
そこで、今回は仕事には本当にやりがいが必要なのかを考えていきます。
目次
やりがいとは何か?
まず、そもそもやりがいとは何でしょうか?
やりがいというくらいですから、その仕事をこなすことに何らかの意味を見出すことかと思います。
では、意味とは何でしょうか?
お金をたくさんもらえることでしょうか?
休みが多いことでしょうか?
待遇がいいことでしょうか?
たとえば、すごく給与の高い仕事があったとします。
しかし、業務内容は非常に単調で、拘束時間も長い。
そのような酷い職場環境から、うつ病になる人も少なくない…
こんな状況は、やりがいがあるといえるでしょうか?
あるいは、福利厚生がしっかりしていて、休みもたくさん取れる。
しかし、ほとんどやることがなく、何もしないで座っている時間がほとんど。
こんな状況をやりがいがあるといえるでしょうか?
こう考えると、やりがいとは給与や休みの多さなどではないことがわかります。
では、一体何なのでしょうか?
それは、以下の3点ではないかと思います。
・自分の能力をフルに活用することが求めらる
・進め方を自分で自由に決められる
・それを通じて、自分が成長できる
片手間にできるような仕事には、達成感を感じません。
ルールがガチガチに固まっている仕事は、窮屈です。
自分が成長できないと、このままでいいのかと不安になるでしょう。
この3点を満たしていることがやりがいのある仕事だといえるのではないでしょうか?
ほとんどの仕事はやりがいを得られない
しかし、こんな条件を満たす仕事が実際にあるのでしょうか?
たしかに探せばあるかもしれませんが、あったとしてもごくわずかでしょう。
競争率も激しく、それを手に入れるのは難しいでしょう。
これは逆に言えば、「仕事というのは、やりがいがなくて当然」ということになります。
従業員一人一人にやりがいを与えるのは難しいことです。
それぞれの従業員にとって適切な難易度の仕事が常にあるわけではありません。
なんでもかんでも自由にさせたら、管理が非常に大変です。
従業員の成長まで会社が面倒を見ることはできません。
こんなことができるのは、非常に体力のある会社だけです。
代替不可能な技術を持っているとか、業界でゆるぎない地位を築いている必要があるでしょう。
そもそも会社は従業員のためにあるのではありません。
従業員ひとりひとりにやりがいを与える、もしくはやりがいを見つけられるような環境を与える義務はないのです。
そのように考えると、仕事にやりがいを求めるというのは、非常にワガママな主張なのです。
「やりがいがないといけない」という幻想から逃れる
世間では、「仕事にはやりがいを持たないといけない」という風潮があります。
しかし、先ほど見てきたように、やりがいを得られる仕事や職場というのは、非常に限られています。
つまり、仕事にやりがいを感じることができる人というのは、限られているのです。
全ての人が仕事にやりがいを感じることなど不可能なのです。
たとえば、派遣や下請けとして仕事をすれば、当然進め方を自分で決めることなどできないでしょう。
単純作業をこなすことが多くなるので、仕事の目的が見えません。
仕事の流れがどうなっているのかがわからなければ、いつまでたっても成長できないでしょう。
このように、自分がいる場所のレベルによって、やりがいが得られるかどうかが決まってしまうのです。
それにも関わらず、世間の風潮に合わせて仕事にやりがいを求めようとするから、悩んでしまうのです。
「自分はおかしいんじゃないか」とか
「生きがいを感じない」とか
本来仕事というのは、生活のための手段です。
そこにやりがいを求める、つまり仕事そのものを目的にしようとするから、おかしなことになってしまうのです。
生活できさえすれば、本当はやりがいなど必要ないのです。
それでもやりがいを求めるなら努力するしかない
とは言っても、やはりやりがいはないよりはあった方がいいです。
あった方が断然楽しいです。
人生の大半を過ごすことになる、時間を楽しく過ごせるのは素晴らしいことでしょう。
しかし、やりがいを求めるのは大変なことです。
さきほども説明したように、やりがいを得られる仕事というのは、非常に限られています。
その椅子を奪うのは大変でしょう。
並大抵ではない努力が要求されます。
やりがいを求めるというのは、そういうことなのだと思います。
黙って口を開けていれば、誰かが与えてくれる。
待っていれば向こうからやってくる。
やりがいとはそういうものではないのです。
自分で努力してつかみ取るものなのです。
やりがいが欲しいなら、必死で努力する。
転職をするのも一つの手でしょう。
それが嫌なら、やりがいの無い仕事を甘んじて受け入れるしかないのです。
今回のまとめ
・やりがいを得られる仕事はごくわずかしか存在しない。
・それにも関わらず、やりがいを求めてしまうから、悩んでしまう。
・仕事は生活の手段に過ぎない。本来はやりがいなど必要ないはず。
・それでもやりがいを求めるなら、努力してつかみ取るしかない。
2017/5/8追記 やりがいはないよりあった方が絶対いい
このままの人生に疑問と危機感を抱き、昨年転職をしました。
決して全てが100点と言える環境ではありませんが、前の職場よりはやりがいがあります。
まず第一に、仕事を自分のやり方で進めることができます。
結果さえ出せればどうやってもいい。
自分の頭でゼロから考えて、やり方を決めることができるのです。
これは、とてもやりがいのあることです。
常に自分の力を試されている。
そして、自分の頭で限界まで考えるから、どんどん力がついてくる。
これだけ見ると、大変なように見えるかもしれません。
たしかに、前の職場に比べ大変なことは増えました。
しかし、日々に意味を感じることができます。
仕事がただの時間の浪費ではなく、自分を成長させてくれる糧となっていると感じます。
もちろん、面倒なことややりたくないこともありますが、ただ漫然と時間を浪費する昔の仕事と比べれば雲泥の差です。
何より自分が成長していることを実感できるので、かつて感じていた停滞感や焦燥感もありません。
総合的に見れば、転職は成功だったと言えるでしょう。
さらに付け加えて言えば、年収が80万ほど上がったこともうれしいポイントです。
やりがいがあればお金はいらないと思う人もいるかと思いますが、お金はないよりあった方がいいです。
何より、モチベーションにもつながりますからね。
あなたも今の仕事に限界を感じているのであれば、転職をしてみることをおすすめします。
転職できればもちろんいいですが、たとえ転職しなくても得るものはあります。
外の世界を知ることで、今の職場のいい点と悪い点に気付けるからです。
そうすることで、
「自分は何て甘えたことを言っていたんだ」と思うこともあります。
逆に、「自分はどうしてこんな理不尽な待遇に甘んじていたのか」と思うことだってあります。
これも、動いてみなければわかりません。
まずは、やってみる。
やるだけだったら転職活動はタダです。
エージェントの登録や面談も無料ですからね。
このままではいけないと思っている、そこのあなた。
何かを変えたいと思っているのなら、ぜひ一回転職活動をしてみることをおすすめします。
以下の記事は私の体験談なので、若手IT系人材に特化した内容となっていますが、大きな流れは変わらないはずです。
この記事があなたの人生を変える第一歩となれば、これ以上うれしいことはありません。