読書の仕方。重要なのは、読んだ後どうするか
読書というのは、お手軽な作業のように思えて、意外とコストがかかります。
本自体の値段はそこまで高くはないですが、それを読むのには結構時間がかかります。
普通の新書であれば、2~3時間くらいかかるでしょう。
それだけのコストを払っているのなら、なにかしら得るものがほしいですよね。
そこで今回は、読書を効果的にする方法を考えていきます。
読書の目的は、問題を解決すること
まず、読書の目的とは何でしょうか?
ただ単純に楽しむためというのもありますが、多くの場合は、情報を知るのが目的ではないでしょうか。
時間術について知りたければ、時間術の本を読むし、仕事術について知りたければ、仕事術の本を読む。
そして、これらの情報は自分が抱える問題を解決するために必要です。
時間がないという問題を解決するために、時間術の本を読むのです。
仕事を上手くこなしたいから、仕事術の本を読むのです。
このように考えると、本を読むというのは、「自分の抱える問題を解決してくれる方法を探すこと」が目的だということがわかります。
ですから、いい読書というのは、自分の問題に対して、納得のいく答えを得られることなのです。
納得のいく答えとは?
では、納得のいく答えとは何でしょうか?
これは、自分が納得した時のことを思い出してみるとわかりやすいです。
私たちが何かに心から納得するのは、それを深く理解した時です。
理由が徹底的に掘り下げられていたり、あらゆる具体的なケースで検証されていたり。
そういった根拠のはっきりした説得力のある答えに、私たちは納得します。
つまり、納得のいく答えとは、根拠のはっきりした説得力のある答えだということができます。
考えることで、納得のいく答えが見つかる
根拠をはっきりさせるにはどうしたらいいでしょうか?
文中で、その証明がしっかりと行われている場合もあります。
しかし、それを読むだけで納得できるということはあまりないかと思います。
理由の掘り下げの中に、つながりが不明瞭な部分があるかもしれません。
文中で検証されているケースは、自分の生活にはあてはまらないかもしれません。
このように、本の中だけで全ての人が納得できるような証明をするのは難しいのです。
こう考えると、本を読むだけで、その内容に納得できるというのは、かなり難しいです。
では、どうすればいいでしょうか?
そこで重要になるのが、自分で考えてみることです。
なぜ、作者はそのような主張に至ったのか?
この部分の論理的なつながりがわかりにくいが、もしかしたらこういうことではないか?
自分の生活の中で、応用できる場面がないか?
このように、さまざまな角度から考えることによって、著者の意見が自分の中に入り込んでいきます。
そうして、裏側にある根拠までをしっかり理解することで、深く納得することができるのです。
本当に納得いく答えというのは、自分で考えたり、気づいたりしたことの方が多いと思います。
他人から言われたことに、その瞬間に心から納得するというのはあまりないように思えます。
ですから、本を読むときも、そこに答えを探すのではなく、考えるヒントを得るようなつもりで読んでみてはどうでしょうか?
今回のまとめ
・読書の目的は、問題を解決する答えを探すこと。
・いい読書とは、納得のいく答えを見つけること。
・納得のいく答えにたどり着くには、自分で考えることが必要。
・読むだけでなく、読んだ後に考えることが大事。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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