小学生にプログラミングを習わせるのはいいことなのか?
最近、子どもにプログラミングを学ばせようという動きが広がっています。
アメリカやイギリスなど海外では、プログラミングを義務教育にしようという動きがあります。
日本も例外ではなく、その動きはあります。
未就学の子どもや小学生などを対象としたプログラミング教室のようなものもできています。
このような動きの背景には、これからの時代はITが大きな力を持つということがあります。
人工知能の技術の発達や、自動運転技術などITの技術の発達は目覚ましいです。
2045年には、人工知能が人を越えるという予想もまことしやかにささやかれています。
国は、そのような未来の産業を担う人材を育成したいのです。
では、私たちは子どもにプログラミングを学ばせるべきなのでしょうか?
「時代の流れに取り残されないように…」と焦る前に、一度冷静になって考えてみましょう。
プログラミングを学ばせれば将来安泰か?
これからの時代は、間違いなくITが大きな力を持つでしょう。
では、プログラミングができるようになれば、これからの時代を有利に生きていく事ができるのでしょうか?
たとえば、今はグローバルの時代です。
しかし、だからと言って英語が話せる人が有利かというと、そんなことはありません。
英語を話せなくても、十分食っていけます。
人より稼ぐことだって可能です。
たしかに、話せないよりは話せるほうが有利なのは間違いないです。
ですが、英語を話せるからと言って食っていけるかといったらそんなことはありません。
グローバルの時代であっても、生き残るためには英語+αが必要なのです。
これは、やがて来るITの時代でも同じではないでしょうか?
ITの時代が来たからといって、プログラミングができることがそこまで有利に働くとは考えられません。
今はプログラミングに詳しくなくてもプログラミングができる環境が整い始めています。
Googleが翻訳を行ってくれるように、自動でプログラミングをしてくれるサービスが出てくる可能性もあります。
そんな中で、必要なのはプログラミングの能力ではなく、発想力や企画力ではないでしょうか?
アイディアさえあれば、実際のプログラミングは誰かにやってもらえばいいです。
それこそ、人工知能にやってもらえばいいのではないでしょうか?
このような発想力は、プログラミングだけでなく、さまざまな経験の中で培われていくものだと思います。
プログラミングも重要な経験ではあるとは思いますが、スポーツや勉強、遊びだって重要な経験です。
プログラミングは、そのような重要な経験のうちの一つにすぎません。
だとしたら、プログラミングに限らず、様々な経験を子どもにさせることが大事なのではないでしょうか?
役に立つかどうかを判断基準にしない
プログラミングを子どもに経験させること自体は、素晴らしいことだと思います。
ですが、これからの時代に必要になるからと言って、強制させるのは意味がないです。
そんな風に学んだことは、身につかず、何の役にも立ちません。
重要なのは、役に立つとか立たないとかでなく、その子が本気になれるかどうかです。
本気で何かに取り組めば、いろいろなことを学べます。
それは、本気で考えるからです。
部活だって、その活動自体が役に立つわけではありません。
本気で取り組む中で学んできたことが、人生で役に立つのです。
「プログラミングができる」とか「英語を話せる」といった小手先の技術ではなく、もっと本質的な力が大事なのです。
ですから、役に立つからといってやらせるのではなく、子どもが夢中になれることを一緒に探してやることが大事なのではないでしょうか?
今回のまとめ
・時代の要請から、プログラミングの早期教育に注目が集まっている。
・しかし、プログラミングができることが、将来どれほど役に立つかはわからない。
・本当に大事なのは、人間としての本質的な力。
・それは、夢中になれることが育んでくれる。
・だから、子どもが夢中になれることを一緒に探してやることが重要。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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