「一生懸命勉強して、いい大学に入る」
「いい会社に入って、まじめに働く」
いい人生を送るためには、これに従うのが一番でした。
誰もそのことに疑いを持っていませんでした。
しかし、今ではこの考えはまったく通用しません。
まじめに頑張って成功できたのは、何もしなくても景気が上向きだった時代の話です。
いい会社など存在しません。
いつ消えてなくなるかわからないのですから。
働いたって給料は増えません。
景気が悪いのですから。
「自分の頭で何も考えず、ただ言われたことをやるだけ」
これで何とかなる時代は、終わってしまいました。
これからの時代を生き抜くためには、自分の頭で考える必要があります。
そして、新しい価値を生み出せるようにならなければなりません。
では、そのためにはどうすればいいのでしょうか?
そのためには、自分の見せ方を工夫する必要があります。
自分の見せ方を変えることで、新たな価値が生まれるのです。
見せ方で「弱み」が「強み」に変わる
自分の見せ方を変えることで、新しい価値を生み出す…
これは、具体的にはどういうことなのでしょうか?
例として挙げられるのが、ユニクロです。
ユニクロは、今でこそ「洗練された」、「都会的な」というイメージがあります。
しかし、最初はそうではありませんでした。
品数は少なく、これといった特徴もない無難な服にすぎませんでした。
アパレル業界は、それぞれブランドごとに特徴を持っており、その特徴こそが服の価値だと思われていました。
そういった状況の中で、ユニクロの服は「垢ぬけない」、「つまらない」服というイメージを持たれていました。
しかし、そこでユニクロは自分の見せ方を変えます。
「特徴が無いというのは、シンプルであること。
シンプルであることは洗練されていること。
そして、その服を着る人は洗練された人である。」
このようにイメージの転換を図ったのです。
物は言いようですね。
これによって、ユニクロは現在の「洗練された」、「都会的な」というイメージを獲得したのです。
そして、そのイメージ戦略により、「服にそれほどこだわりはないけれど、恥ずかしい恰好はしたくない」という層からの絶大な支持を集めることができたのです。
あなたは自分の強みを知らないだけかもしれない
ユニクロは、自らの見せ方を工夫することで、「特徴のない服」を「着ていて恥ずかしくない最低限の服」と認識させることができました。
そして、それによって「服にこだわりがない層」に対し、新たな価値を提供したのです。
「ユニクロを着ていれば、とりあえず変ではない」ということです。
服選びの苦悩から消費者を解放したのです。
ユニクロは、自分の見せ方を変えることで、新たな価値を提供することができました。
そしてこれは、私たちにも同じことが言えます。
自分自身に新しい価値を生み出すためには、自分の見せ方を変える必要があるのです。
たとえば、「経験がない」というのは、裏を返せば、「何にも染まっていない、これからの伸びしろが無限大」とも言えます。
「一つのところで長く務めた経験がない」というのは、「いろいろな現場知っている」という強みでもあります。
このように、自らの強みや弱みも、その見せ方次第なのです。
自分自身のとらえ方を変えるといってもいいかもしれません。
物は言いようなのです。
強みをつくるために頑張るのは、いいことです。
しかし、その前にいったん立ち止まって、自分を見つめなおしてみましょう。
今までは気づかなかっただけで、もしかしたら、あなたはすでにとんでもない強みを持っているかもしれません。
それに気づかないで、眠らせておくのは非常にもったいないです。
今すぐ、自分の見せ方を考えてみてはどうでしょうか?
今回のまとめ
見せ方を変えることで、
・新しい価値を提供できる。
・自分の弱みが強みになる。
・今まで眠っていた自分の強みを発見できる。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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