絶望の時代を生き抜くために。自分の頭で考えよう。
今の日本はひどい状況です。
特に若い世代の人たちにとっては。
雇用状況は悪化し、非正規率は4割を超えています。
運よく正社員になれても、安泰とは言えません。
会社には、ポストが空くのを待っている上の世代がたくさんいます。
果たして若者が勤めている間に、そのポストは空くのでしょうか?
ポストにつけなければ、一生安月給で働くことになります。
それに、会社もいつまで生き残っているかわかりません。
グローバル化や情報化などの環境の変化についていけない会社は苦境に立たされています。
安泰と思われた大企業が、かんたんに潰れてしまう時代です。
会社が潰れなかったとしても、業績悪化に伴い、解雇される可能性だってあります。
「会社に入りさえすれば、安泰」
「一生懸命働けば報われる」
もう、そんな時代はとっくの昔に終わってしまったのです。
本当に酷い状況です。
先のことを考えるだけで、もううんざりしてしまいます。
ですが、不平不満を言っても仕方ありません。
生まれた時代を嘆いても、泣き言を言っても誰も助けてはくれませんから。
大事なのは、この状況をどう生きていくかです。
では、そのためには何を考えなければならないのでしょうか?
そのヒントを、「僕は君たちに武器を配りたい」から見ていきましょう。
生き抜くために差別化を図る
現代は、人材に求められるスキルの質が劇的に上がっています。
それは、主にグローバル化とIT化のせいです。
グローバル化によって、私たちは賃金の安い海外の労働力と競争をすることになります。
同じ作業をするなら、賃金の安い方がいい。
だったら、日本人を雇うよりも、物価の低い発展途上国の人間を雇った方がいいですよね。
またIT化は、労働者から単純作業を奪いました。
事務作業などは、この傾向が顕著です。
もはや会計士の仕事が、会計ソフトで事足りてしまう時代です。
コスト削減のために、企業はどんどんシステム化を進めていきます。
システム化が進めば進むほど、私たちの働く場はなくなっていくのです。
グローバル化とIT化によって、特に単純作業は需要が急激に下落しています。
つまり、単純労働しかできない人材の価値はどんどん下がっているのです。
特別な技能の無い人材は、その労働力を買いたたかれて、一生安月給でこき使われることになるのです。
もはや専門知識では差別化できない
特別な技能がない人間は買いたたかれる…
ということは、買いたたかれないためには、特別な技能を身につける必要があります。
では、特別な技能とは何でしょうか?
たとえば、専門知識は特別な技能と言えるのでしょうか?
会計士の知識や、弁護士の知識などです。
これは、士業の現状を見れば、一目瞭然でしょう。
会計士も弁護士も、その資格があるだけでは食っていく事ができません。
会計士の主な仕事は、企業の会計の一部を担当することです。
これは、誰がやっても品質にそこまでの差は出ません。
なぜなら、やり方が決まっているからです。
やり方が決まっているから、会計ソフトなどで代用することも可能なのです。
つまり、専門知識”だけ”では、もはや人材の差別化を図れないのです。
自分の頭で考えられる人間を目指す
しかし、一方で食っていけている会計士がいることも事実です。
彼らは、食っていけない会計士と何が違うのでしょうか?
それは、彼らが新しい価値を生み出す力を持っているということです。
たとえば、食っていけている会計士は、企業に対して、会計のコンサルタントや、節税商品のパッケージ販売を行っています。
これは、企業の業務の一部を委託するような作業とは違い、決まったやり方がありません。
自分の頭で考え、何が社会の価値になるのかを考える必要があります。
つまり、差別化を図るためには、「自分の頭で考えて、新しい価値を生み出せる」ことが重要なのです。
決まりきったプロセスをなぞるだけでは、価値は生み出せないのです。
ですから、私たちがこの社会を生きていくためには、自分の頭で考えることが重要になってきます。
あなたが今やっている仕事は、あなたを差別化してくれるでしょうか?
頭を使って、価値を生み出しているでしょうか?
毎日毎日、決まりきったプロセスをなぞっているだけではないでしょうか?
頭は使わないと、みるみる退化していきます。
頭を使わない仕事に長い時間従事していると、だんだんと考える力が衰えていってしまうのです。
この社会を生きていくためには、まず自分の頭でしっかりとものごとを考えられようになる必要があります。
「この仕事を続けて、本当に将来につながるのか?」
「この会社にいつまでもいて大丈夫なのか?」
「自分はこれから一体どうすればいいのか?」
ひとつひとつ、自分の頭で考えていきましょう!
今回のまとめ
・グローバル化、IT化によって単純作業しかできない人間の価値は下がっている。
・専門知識だけでは、差別化は図れない。
・新しい価値を創造できる人間を目指す。
・そのために、自分の頭で考えられるようになる。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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