日韓関係。なぜ問題は解決されないのか?
日本の隣国である、韓国。
しかし、この2国の関係は良好とはいいがたいです。
では、なぜ日韓関係は、ここまでねじれてしまったのでしょうか?
今回は、日韓関係とその問題の原因についてみていきます。
国としての尊厳を踏みにじった「韓国併合」
韓国というと、反日のイメージが非常に強いです。
では、なぜそこまで日本を嫌うのでしょうか?
それには、日本による韓国併合が深く関係しています。
日本はかつて、韓国を日本の属国として扱っていました。
1910年に韓国併合を実施。
1939年には、創氏改名を行いました。
これは、名前を無理やり日本風のものに変えるというものです。
これら一連の行為が、韓国の国としての尊厳を踏みにじったと思われています。
現在の反日感情のルーツは、この韓国併合にあるのです。
終戦後の日韓関係
戦前、戦中は日本の属国として扱われていた韓国。
ですが、終戦後に日本が連合国軍の配下になると、属国から解放されます。
そして、1952年に突然、李承晩ラインを設定します。
これは、韓国が領海を一方的に定めたものです。
これにより、日本海の大部分が韓国の領海となってしまいました。
近年、問題になっている竹島問題も、この時の李承晩ラインが根拠となっています。
このような状況を受け、日本政府は韓国との国交を結ぼうとします。
しかし、ここで問題となったのが賠償問題です。
韓国は、1910~1945年までの支配に対して日本に賠償を求めました。
しかし、日本としては賠償をしてしまうと、かつての韓国併合が不当なものだったと認めてしまうことになります。
また、日本は敗戦時に、朝鮮半島にあった日本人や日本企業の財産を没収されています。
そして、米国はその財産を韓国に引き渡しています。
それをもって、補償問題は解決しているという立場をとったのです。
日韓基本条約の締結
お互いに譲らない中、国交の正常化は長引きます。
しかし、1965年についに、日韓基本条約が締結されます。
この賠償とともに、日本は韓国に3億ドルを無償供与、2億ドルを超低金利で貸し出しました。
この時の支援のおかげで、のちに韓国は大きく経済成長を遂げることになります。
そして、この補償をもって、韓国は対日請求権を放棄します。
つまり、これ以上戦争の時の事に関して補償を求めないということです。
これをもって、日韓の補償問題は法的には解決したことになります。
どうすれば、手を取り合うことができるのか?
このように、法的には解決した日韓問題ですが、現状を見るととても解決したとは言えません。
なぜでしょうか?
今までの経緯をまとめると、以下のようになります。
・日本は韓国併合で、韓国の尊厳を踏みにじった。
・日韓基本条約に際し、多額の資金援助をした。
・これにより、保障問題は完了し、日韓間の問題はすべて解消した。
問題は、情報統制などによって、この事実がそもそも国民に知れ渡っていない、またはゆがめられていること。
もしくは、その事実を知ってもなお、納得できないということかと思います。
いずれにしても、互いが互いの意見を知らなければ、絶対に解決には向かいません。
自分の意見を主張するだけでなく、相手の意見を聞く姿勢が必要なのです。
日本も韓国も、だんだんと国力が衰えていっています。
お互いに、少子高齢化が進み、経済システムにもほころびが見え始めています。
そのような状態で、激動の国際社会を生き抜いていかないといけません。
本当にやるべきは、いがみ合うことではなく、手を取り合って協力して行く事なのではないでしょうか?
今回のまとめ
・日本は、韓国併合で国としての尊厳を踏みにじった。
・日韓基本条約で、保障問題は法的には解決している。
・それでも現実問題、日韓の関係は回復していない。
・これからの国際社会を生き抜くためにも、日韓が手を取り合う方法を考えなければならない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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