b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2017/05/19

これからの時代に求められること。新しい価値観を見出す。

現在は大きな変革の時期に差し掛かっています。
環境が急速に変化し、現行のシステムがうまく機能しなくなってきているのです。
・少子高齢化
・終身雇用の崩壊
・新興国の台頭による単純労働の崩壊
これ以外にも様々な問題が起こっています。

いい学校をでて、いい会社に入る。
このようなレールに乗った生き方では、この先を生きていく事が困難になってきました。
このような状況の中で、これからの時代を生き抜いていくために私たちは何をしないといけないのでしょうか?

これからの時代、価値観

これからの時代に求められることとは?

これからの時代に求められることとは何でしょうか?
それを知るために、過去を振り返ってみましょう。
このような社会の変革期にどういったことが起こったのでしょうか。

現行のシステムが限界を迎えた時、破壊と創造が行われます。
現行のシステムの崩壊と新たなシステムの誕生です。
そして、それは古い価値観から新しい価値観への変革を伴います。
つまり、今まで常識と思われたものが、非常識になるのです。

たとえば、かつては人を殺めるのがよしとされてきました。
今は、お金を稼ぐことがよしとされています。
機械が出現した時、機械には人間ほど高度な作業はできないだろうと言われていました。
しかし、今ではほとんどのものはオートメーション化していますよね。
コンピュータの出現もそうです。
最初は大したことができないと思われていました。
しかし、今では単純な事務処理は全てコンピュータが行ってくれています。

このように価値観は変わっていくものです。
そして、その変化はとてつもなく大きなものです。
その新しい価値観をもとに社会の仕組みやルールが組み替えられていくのです。
今では、会社のシステムがコンピュータによるシステム処理を前提にしているようにです。

これからの時代に求められるのは、新しい価値観を創造していく事です。
今まで通用していた価値観はもはや現実にそぐわないものになっています。
いくらいい学校を出ても、不況の中、そもそも就職できるかもわからない。
やっと会社に入っても、いつ解雇されるか、いつ会社が潰れてしまうかもわからない。
そんな時代を生きるためには、今までとは違った新しい考え方、価値観が必要になってくるのです。

たとえば、今の時代はどう頑張ってもなかなか給料が上がりません。
国全体の経済成長が停滞しているからです。
そのような状況の中で、お金をたくさん稼ぐことや物質的な豊かさを追求しても、上手くはいきません。
自分の望みと、そうならない現実との間のギャップに苦しむことになるでしょう。

これは一例にすぎませんが、現状にそぐわない価値観を持っていても辛くなるだけです。
それは、絶対に叶わない夢を叶うと信じて生きるようなものです。
いつまでも報われない人生が待っている。
そんな人生は辛いですよね。

では、どうすればそうした新しい時代に合った価値観を手に入れることができるのでしょうか。
そのためには、私たち一人一人がこれからのことについて真剣に考えないといけません。

価値観というのは、誰かに与えられるものではありません。
自分で獲得するものです。
そうして一人一人が獲得した価値観の集まりが、社会の価値観を醸成していくのです。
私たち一人一人が、これから時代を予測し、「どうあるべきか」を考えないといけないのです。
そうすることによって、これからの時代を形作る価値観が形成されていくのです。

新しい価値観を生み出す

新しい価値観を生み出すことが、これからの時代に必要なことだとわかりました。
そうしないと変わりゆく時代を健全に生きていく事ができないのですね。
では、これからの時代にふさわしい、新しい価値観を生み出すにはどうしたらいいのでしょうか?
それには、大きく3つのステップがあります。

・「おかしい」を大切にする
・問題について知り、自分なりの意見を持つ
・意見を価値観へと昇華させる

それぞれ詳しくみていきましょう。

「おかしい」を大切にする

世の中にはたくさんの問題があります。
社会全体の大きな問題から、日常的な些細な問題まで様々です。
これらの問題は、今の価値観が現状にふさわしくないものとなってしまっているために発生しています
ということは、日々の生活の中で自分が「おかしい」と思うことには、新しい価値観が必要な問題なのです。

たとえば、蔓延する長時間残業。
これは、根底に「働くことは美しい」とか「会社のために粉骨砕身するべき」と言った旧来の考え方が大きく影響しています。
社会全体が成長している時代だったら、それでもよかったでしょう。
しかし、今はどうやっても成長はしません。
それは、つまりどれだけ頑張っても自分の生活が豊かにならないことを意味しています。
どれだけ一生懸命働いても自分がもらえるお金は増えない。
人は、報われることのない頑張りを続けることはできません。
これはつまり、今までの「働くことを善しとする価値観」が現実にそぐわなくなっていることを意味しているのです。

こうした問題に気づくには、その自体を「おかしい」と思うことが必要ですよね。
「なぜ自分は自分の生活を犠牲にしてまで仕事に精を出しているのか?」
「どうしてこんなに頑張っているのに生活が豊かにならないのか?」
そうした「おかしい」を大事にすることが必要です。

その問題を発見したら、なぜ「おかしい」と思ったのかを突き詰めて考えていきましょう。
なぜ、自分はそれをおかしいと思うのか?
どうしたら、それを解消することができるのか?
それらをじっくりと考えましょう。
そういった思考を日々の生活の中で繰り返していく事で、自分が目指すべき価値観がおぼろげながら見えてきます。

たとえば、働くことが善しとされたのは、経済が成長し、自分の生活も豊かになることが前提でした。
しかし、現状を考えれば、むしろ無思慮に働くのではなく、どうすれば社会全体が良くなるのかを真剣に考えることが必要なのかもしれません。
これが、新しい価値観です。

新しい価値観を考える時に注意したいのが、自分の気持ちを大切にすることです。
「世間一般で言われている事とは違うから、自分の「おかしい」は間違っている」とか
「自分のおもう「おかしい」はただの甘えなんじゃないか?」などと考えないことです。

人がどう思うかはわかりませんが、あなたが「おかしい」と思う以上、それは問題なのです
それは、甘えでもなんでもありません。
そして、その問題はあなたが新しい価値観を与えてくれるのを待っているのです。
周りの目や世間の声に押しつぶされて、おかしいことを「おかしい」と思えなくなってしまったら、だれがその問題に新しい価値観を与えてやれるのでしょうか。

問題について知り、自分なりの意見を持つ

世の中の「おかしい」に気付くことによって、なんとなく自分の中に「こうあるべき」というようなものができるかと思います。
これが、価値観の種です。
今度はそれを育てていく作業が必要になってきます。

では、どうやって育てればいいのか?
それは、情報を集めることです。
情報を得る必要性は以下の2つです。
・自分の感じる問題を他の人も問題と感じているかを知ることができる。
・問題の構造を知ることができる。

問題を調べるうちに、同じようにそれを問題と思っている人の意見に触れることができます。
自分が感じた「おかしい」を他の人も「おかしい」と思っていれば、それはもはや、個人レベルの問題ではなく、社会の問題です。
こういった、「おかしい」と思う人がたくさんいる問題は、これからの時代に向けて、解決すべき問題でしょう。
そして、それを「おかしい」と思う価値観は、これからの時代にふさわしいものとなるでしょう。

また、情報を知ることで、問題の構造を知ることができます。
どうしてその問題が起こっているのか?
その問題の構造が形成される、直接の原因は何か?
そして、この問題を解決しないと、どんなことが起こるのか?
こういったことを知ることにより、その問題に対してどうすればいいのかが定まってきます。
また、それを通じ、これからの時代にふさわしい価値観が固まってくるでしょう。

意見を価値観へと昇華させる

自分なりの意見ができてきたら、今度はそれをより強固なものにしないといけません
そのためには、その価値観をもって現実を生きてみましょう

自分なりの意見ができたら、その考えをもって社会を生きてみる。
「やっぱりあっている」と思うこともあれば、「これは違うかもしれない」と思うこともあるはずです。
現実を生きることによって、自分の考えに確信が持てるようになるのです。

その時はおかしいと思っていたが、現実を生きるうちに、実はそれは理に適っていたのだと悟ることもあるでしょう。
もしくは、大多数にとっては是かもしれないが、やはりその価値観だと少数の人々がないがしろにされていると思うこともあるでしょう。
そうした経験を経ることで、その価値観はどんどん現実に則した強固なものになっていくのです。

これらを繰り返し、「これだ!」と思えた時、それが自分の価値観になるのです。
そうしてつかみ取った価値観は、これからの時代を生きるのにふさわしいものとなるでしょう。

価値観を深め合う仲間を見つける

これからの時代を生きるための価値観の見い出し方がわかりました。
社会の中のおかしなことを見つけ、問題意識を持つ。
それについて知ることで、自分なりの意見を醸成する。
その意見をもって、現実を生きることで、自分の価値観が形成されていく。

では、価値観を見出したあと、何をすればいいのでしょうか?
次にするのは、自分の価値観を社会に打ち出していく事です。
そのためには、同じような考えをもつ仲間を探すのが一番です。

では、どこに自分と同じような人間がいるのか?
それは、わかりません。
しかし、その人たちに出会う方法ならあります。
それは、自分の価値観を模索し続けること、発信していく事です。
その人のもとには、同じような人が集まって来るものです。
自分が真剣に価値観を模索し続ければ、同じような人間に出会えるのです。

何をするにしても、一人よりみんなの方がいいです。
何かを学ぶにも、何かを発信していくにもそうです。
色々な人たちと交わることで、価値観にも深みが出てきます
そうすることで、これからの時代にふさわしい強固な価値観が出来上がるのです。

とにかく、まずは自分の気持ちを知ろう

これからは変革の時代が来ます。
今までの社会制度は現実の変化に則さず、様々な問題が出てくるでしょう。
人口が増え続けることを前提に作られた年金というシステムが崩壊しているようにです。

これからの時代を生きていくためには、そうした既存のシステムを変えていく必要があります。
そのためには既存の価値観にとらわれてはいけないのです。
既存の価値観からは抜本的な解決策は現れないからです。

新しい価値観は今までも見てきたように、自分の中の「おかしい」という気持ちから生まれます。
「なぜこんなに大変なんだ」
「なぜこんなに生き辛いんだ」
そうした個々人の「おかしい」と思う気持ちが、新しい価値観を生み出すのです。

ですから、まずは自分の気持ちを知りましょう
自分が何について不満に思っているのかを知るのです。

そうはいっても、なかなか素直な気持ちに気付けないかもしれません。
それは、「そんなことを考えるのは卑しい、甘えだ」という気持ちがあるからかもしれません。

まずはそうした「大人としてあるべき姿」と言うものを一回忘れましょう。
何も制限が無い状態で、自分の心と向き合うのです。
そうすることで、自分の中の違和感に気付くことができます。

自分の気持ちに蓋をしてはいけません。
それは結局問題の先送りになるからです。
もし、あなたが自分の「おかしい」と思う気持ちを大事にして、行動を起こせば、その問題は解決するかもしれません。
しかし、自分の気持ちに蓋をして何も行動を起こさなければ、その問題はずっと残ったままです。
そのしわ寄せは後世に押しやられるのです。

まずは、自分の気持ちをしっかり知ること。
そのために、自分の気持ちに対して寛容になりましょう
そうすることが、この社会を住みやすくしていくための一歩になるのです。

今回のまとめ

これからの時代にふさわしい価値観を見出すために
・生活の中から「おかしい」を見つける。
・その問題について知り、自分なりの意見を持つ。
・意見を価値観へと昇華させる。
・自分の意見を発信し、仲間を見つける。
・仲間とともに価値観を深めていく。


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人生について真剣に考えてみましょう


「生きる」を考える

「なぜ自分は生きているのか?」
そのように思うことはないでしょうか。

ただ生まれてきて、生まれてきたからなんとなく生きている。
そのような生き方をしていると、生きていることに意味を感じません。
そして、それは「なぜ生きているのか」という、言いようのない不安感に変わります。

こうした不安感を払拭するためには、「なぜ生きるのか」ということに対し、真剣に向き合う必要があります。
自分は何を望んでいるのか。
何を大切にしていきたいのか。
社会や他人からいいように思われたいだけなのではないか。

こうした様々なことに思いを巡らせることで、はじめて自分の人生に確信を持てます。
「自分はこう生きればいいのだ」という確信です。
本書が、そのきっかけとなれば幸いです。

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