b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

自分を知りたければ、自国の文化を学べ!

これまで、生まれた環境が人生に大きな影響を及ぼすことをお話ししました。
それは個人の資質や才能よりも大きいです。

そして、それは文化も同じようです。
私たちは、普段意識することはないですが、確実に文化の影響を受けています。
たとえば、目上の人を敬わなければならない、勤勉であることを美徳とするなどです。
これらは、自分にとっては当たり前すぎて、意識する機会があまりありません。
しかし、この脈々と受け継がれてきた文化が、私たちの人生に大きな影響を及ぼしているのです。

自国の文化

文化が人生に影響を与える

「文化がその人の人生に大きな影響を及ぼす」
その例として以下のような話があります。

これはある航空会社の話です。
その会社は航空機事故の発生に悩んでいました。
原因を分析したところ、事故が発生するのは機長と副操縦士の関係が上手くいっていないときに起こっていることがわかりました。

機長と副操縦士では、機長の方が立場が上です。
そのため、副操縦士が何か異変を見つけても、強く進言することができません
「異変が発見されました!」というよりは、
「異変と見られるような兆候が見られます。」といったように、婉曲的な言い方になります。
このような物言いは、機長と副操縦士の関係が上手くいっているときは、問題になりません。
機長が副操縦士の発言に耳を傾けるからです。
しかし、関係が上手くいっていないときは、注意が払われません。
その結果、原因がエスカレーションされず、重大事故が発生してしまうのです。

なぜ、このようなことが起きてしまうのか?
それには、副操縦士の文化的背景が強く関係しています
人間関係の上下がはっきりしている社会(日本、中国、韓国などのアジア圏)では、目上の人を立てる、儒教的文化があります。
そのため、自分よりも立場の上の人に対して強く進言することができないのです。
そして、長い時間をかけて根付いてきた文化は、それがその状況に望ましいものでなくても、その存在を主張します。
つまり、進言すべきときに強く進言することができないのです。
このような経験は皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか?

文化は克服できる

では、私たちはこのような文化的な影響から逃れることはできないのでしょうか?
実は、先述した航空会社は、文化的な影響を克服することにより、事故を激減させることに成功しました

それは、英語を公用語にすることです。
アジア圏のコミュニケーションは聞き手本位のコミュニケーションです。
要するに、察する文化です。
これには、
「目上の人の大して必要以上に説明する必要はない。
その人は自分よりも賢く、1を言って10を理解することができるからだ。
だから必要以上に説明することは、その人の能力を疑うことにつながり、失礼にあたる。」
という考え方が根底にあります。
そのため、必要以上に説明をしません。それは野暮になるからです。

このコミュニケーションは、聞き手が、耳を傾ける姿勢を持っていれば効果を発揮します。
しかし、聞き手にその意思がないときは、話し手の意図が全く伝わりません。
機長と副操縦士の関係が上手くいかなかったときに、航空機事故が起きたような状況になるのです。

一方、英語は話し手本位のコミュニケーションです。
1から10まですべて説明する。
コミュニケーションが上手くいくかどうかは、聞き手がしっかりと説明できるかどうかにかかっているのです。
ですから、立場がどうであれ、言わなければいけないことは強く進言します。
機長と副操縦士の関係が上手くいっていなくても、事故の予兆がエスカレーションされるのです。

その航空会社は、言語を変えることによって、コミュニケーションの形態を変えました。
それによって、事故の発生を抑えることに成功したのです。
つまり、文化的な影響は努力によって克服できるのです。

自国の文化を知り、人生にいかす

「文化的な影響が私たちの人生に大きな影響を及ぼすこと」、そして、「それは自らの手で克服できること」がわかりました。
このことを受け、私たちはどのようなことができるでしょうか?
それは、自国の文化を知り、人生にいかすことです。

そのためには、まず自国の文化を知る必要があります。
それにより、自分にはどんな行動様式が根付いているかを知ることができます。
その行動様式が、現在の自分にいい影響を与えているのか、悪い影響を与えているのか。
いい影響を与えているのであれば、それを自覚して伸ばしていけばいいです。
悪い影響を与えているのであれば、それを克服する努力をすればいいのです。
これらを整理することで、自国の文化を人生にいかすことができます。

こう考えると、自国の文化というのは、自分の長所や短所なのかもしれません。
強い部分は伸ばせばいいし、弱い部分は克服すればいいわけですから。
そして、その理論でいくと、弱い部分を克服するよりは、強い部分を伸ばしていく方がよさそうです。

いずれにしても、文化を味方につけるためには、まず自国の文化を知る必要があります。
そのためには、歴史や社会学、民俗学などが参考になるでしょう。
自国のことを知ることが、己を知ることにつながるのです。

今回のまとめ

・自国の文化は人生に影響を及ぼす。
・その文化は克服可能である。
・文化を味方につけるためにも、自国の文化を知る必要がある。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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