自動運転の脅威。わたしたちは何をすべきか?
前回の記事で、自動運転が世界経済に大きな影響を与える可能性があることがわかりました。
では、それを受けてわたしたちは何をしなければいけないのでしょうか?
自動運転の導入は他人事ではない
前回の記事で、自動運転を含めた新しい社会システムを構築することが、今後の世界経済の中で生き残っていくために必要だと説明しました。
しかし、そう言われてもいまいちピンと来ないかと思います。
どこか他人ごとのような気がしませんか?
「自動運転が実現されようがされまいが関係ないよ」
「新しい社会システムの必要性はわかったけど、それは自分たちには関係ない雲の上の話でしかない」
このような感想を持たれる方が多いかと思います。
しかし、本当にそうでしょうか?
たとえば、自動車産業の覇権をアメリカに奪われてしまった場合を考えてみましょう。
日本の自動車産業は、たくさんの仕事を生み出し、かなりの雇用を支えています。
もしその産業が衰退してしまえば、多くの雇用が失われることになります。
日本の電機メーカーが中国や韓国によって衰退した時のことを思い出してみてください。
たくさんの従業員がリストラされ、会社にもそのときの傷が癒えないまま残っています。
これと同じことが自動車産業で起こるかもしれないのです。
自動車に関連する仕事に就いている人はもちろん、そうでない人でもその影響は受けます。
経済は個々の業界だけでなく、全体が相互に作用しあって動いているからです。
つまり、自動運転や新しい社会システムを作り出すのは、私たちに無関係な話ではないのです。
そして、なにもしなければ、わたしたちは確実に追い込まれていくのです。
わたしたちはどうすればいいのか?
日本が自動運転を導入していくこと、それによって新しい社会システムを作っていくことが、私たちの生活にも関係あることがわかりました。
しかし、そう言われても何をしたらいいのかわからないのも事実です。
個人で国の在り方を決めることはできないからです。
ですが、国というのは個人の集まりでもあります。
個人の力では、国の方針を決められませんが、みんなで真剣に考えれば決めることができます。
わたしたちひとりひとりの考えが、国の在り方を決めているからです。
では、国の在り方を真剣に考えるためには、どうすればいいのでしょうか?
そのためには、考える素材が必要です。
「自分の業界はどうなっているのか」
「日本がどうなっているのか」
「世界がどうなっているのか」
「世の中にはどんな問題があるのか」
そういった情報を日々収集することが大事なのではないかと思います。
情報を集めていく中で、自分がどうすればいいのかが見えてくることもあります。
判断する材料がなければ、考えることも行動することもできませんからね。
また、情報があれば実際に変化を前にしたときに動じなくて済みます。
100%予測することは不可能でしょうが、情報の量に応じて、予想の精度は確実に上がります。
それに、予想外の事態が起こったとしても、情報があれば柔軟な行動ができます。
つまり、個人として生きていくためにも、国をよりよい方向に導くためにも、わたしたちひとりひとりが日々学んでいく事が大事なのです。
さいわい、自動運転が実用段階に入るまでには、まだまだ時間があります。
これを機に、少しずつ知ることを始めてみてはどうでしょうか。
今回のまとめ
・なにもしなければ、日本だけでなく、自分自身も追い詰められる。
・ひとりひとりが今後のことを真剣に考えることが重要。
・思考や行動の材料を増やすために、情報や知識を収集することから始める。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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