b00k.jp ~積み上げ式読書ノート~
公開日:
最終更新日:2016/06/19

日本が生き残るためには「自動運転」を導入しなければならない

前回の記事で、Googleが自動運転に力を入れているのは、自動運転が社会に変革をもたらすからということがわかりました。
では、自動運転の実現は具体的にどのような変革を社会にもたらすのでしょうか?
今回は、それについてみていきます。

自動運転

自動運転は社会のシステムを変える

自動運転が社会のシステムを変える…
なんとなくはわかるけれど、実際にどんなことが起こるのかはイメージが付きにくいかと思います。

まずは、社会全体がどう変わるかではなく、個々の業界がどのように変わるかを考えてみましょう。
たとえば、保険業界であれば、自動車保険のあり方が変わります。
もし人が運転しないのであれば、保障の対象は何になるのでしょうか?
そもそも事故の責任の所在はどこにあるのでしょうか?
車の持ち主、人工知能の製造会社、自動車の管理会社…考えられるものはたくさんあります。

また、人が運転する必要がなくなれば運転免許証は必要なくなります。
しかし、その代わりのライセンスのようなものは残るかもしれません。

そのほかにも、自動運転が実現したら、鉄道はなくなるのか?
そうだとして、大量の自動車をどこに停めるのか?
それとも、自動車は常に走り続けていて、必要な時に呼び出す、無人タクシーのようになるのか?
だとしたら、個人は車を所有しなくなるのか?

少し考えただけでもこれだけの影響があります。
実際に、自動運転が導入されたらもっと大きな影響が出るでしょう。
それこそ社会のシステムが根本から変わっていくかのようにです。

ほんとうに自動運転を実現する必要性があるのか?

自動運転の実現による社会への影響がわかりました。
しかし、ここまでして自動運転を社会に導入する必要があるのでしょうか?

社会のシステムが変わると言えば、聞こえはいいですが、それは既存のシステムの破壊を意味します。
つまり、その破壊されるシステムに従事する人たちの雇用を奪うことにもつながるのです。
であれば、今上手く機能しているシステムを捨ててまで、新しいシステムを作り出す必要があるのかという疑問もあります。

しかし、これは日本の場合の話です。
アメリカには、既存のシステムを破壊してでも、自動運転を実現する必要があります。
なぜなら、日本に奪われた自動車産業の覇権を取り返すためです。

新しい社会システムの導入が国の命運を決める

現在の自動車産業の覇権は日本が握っているといっても過言ではありません。
トヨタなどの日本自動車の勢いを見ればわかると思います。

それは、今の自動車産業の競争が性能至上主義だからです。
つまり、燃費の良さや安全性などの性能が重視されるのです。
そしてそれらは、各パーツの精密な調整のもとに実現されます。
日本の得意分野というわけです。

アメリカはこの競争のルールを自動運転によって変えようとしています
さきほど説明したように、自動運転は社会のシステム全体に影響を及ぼします。
つまり、自動運転とともに新しい社会システムを作り出すことになるのです。
自動車の性能だけでなく、そのプラットフォームも含めたシステム全体で勝負をしていこうというわけです。
iPodだけでなく、iTunesなどのプラットフォームも含めた、システム全体で売り出していくようなイメージです。

既存のシステムがある場合は、新しいシステムの導入は難しいです。
既にあるシステムを破壊する必要があるからです。
しかし、ゼロから新しいシステムを構築するのは、それほど大変なことではありません。
つまり、これから社会システムを構築する発展途上国は、新しいシステムの導入が容易なのです。
いずれにしても社会システムは作らないといけませんからね。
もし導入するのであれば、使い勝手のいい、新しいシステムを導入するのは当然です。

このことが何を意味するかかというと、自動運転を含めた新しい社会システムを構築できれば、それを途上国に販売することができるわけです。
新システムの構築のノウハウだったり、必要な技術を提供することによって利益を得ることができるのです。
さらに、発展途上国はこれからどんどん力をつけていきます。
それらの国々が採用する社会システムは世界のスタンダードとなります
そのスタンダードを握っていることは大きな強みになります
マイクロソフトがWindowsというOSを握っているのと同じです。
逆に、その社会システムを採用していないことは、世界経済で戦うのに大きな弱みになります。
独自進化を遂げたガラケーに特化した日本メーカーが、世界でスマホシェアを奪えないようにです。

つまり、自動運転を実現することが世界経済の中で優位に立つ条件となるのです。
短いスパンで考えれば、たしかに新しいシステムの導入はデメリットが目立つかもしれません。
しかし、長いスパンで考えれば、そのデメリットを受け入れてでも新しいシステムを導入するべきなのです。
このまま何もしなければ、アメリカか別の国に世界経済の覇権を握られてしまうというわけです。

今回のまとめ

・自動運転は社会のシステムを根本から変える。
・アメリカは自動車産業の復権のために、新たな社会システムを作り出す必要がある。
・何もしなければ日本は苦境に立たされることになる。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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