苦しみから解き放たれる、正しい生き方とは?
こんにちは。
引き続き「反応しない練習」を見ていきます。
今回は、苦しみのない、正しい生き方について考えていきます。
何を目的に生きればいいのか?
私たちはなぜ生きているのでしょうか?
何かを得るためでしょうか?
それとも何かを達成するためでしょうか?
望んだところで、それが手に入るとは限りません。
運よく手に入れることができても、今度はそれを離さないよう、必死につかみ続けないといけません。
そうして守り抜いたものも、死んだらすべて失われてしまいます。
何かを得ることを目的に生きることは苦しいことです。
では、何も望まなければいいのでしょうか?
何の向上心もなく、ただ生きている。
それは生きているといえるのでしょうか?
望みを自分の内へ向ける
望む心は私たちを成長させ、生きている実感を与えてくれるものです。
そして、同時に苦しみももたらします。
しかしそれは、自分の外の世界に望みを持っているからです。
自分ではどうしようもない現実に対して、希望を抱いてしまう。
だから、望み通りにならなかったときに絶望し、苦しみが生まれるのです。
望みを外に向けるから、苦しみが生まれる。
では望みを自分に向ければ、苦しまなくて済むのではないでしょうか。
自分という存在がよりよくあること、よりよく生きたいと思うこと。
ただそれだけを望めば、生きている実感を持ちながら、苦しむことなく歩いていけます。
正しい生き方は自分で考えなければいけない
仏陀の教えというのは、よりよく生きるための指針を示しているに過ぎません。
これを絶対に守っていかなければならないという強制ではありません。
なぜなら本当の生き方は、自分で考えて見つけないといけないからです。
何も考えず言われたことをただ受け入れるだけでは意味がありません。
それだけだと、教えの本質を理解できないからです。
なぜ、欲する心を持つのがいけないのか。
なぜ、心の反応のままに生きていく事がいけないのか。
なぜ、怒りに身をまかしてはいけないのか。
これらひとつひとつの教えの意味するところを考え、自分なりに納得した上で実践することが大事なのです。
考えた上で納得できなければ、実践する必要はありません。
納得できないということ自体が、自分で考えて出した答えだからです。
あくまで教えは指針に過ぎません。
大事なのは、それを踏まえた上で自分なりの正しい生き方を考えることなのです。
今回のまとめ
・苦しみをなくすために、欲する心を自分の内へ向ける。
・よりよくあること、よりよく生きることを望む。それが正しい生き方。
・どうすればよりよく生きていけるかは、一人一人が考えていかなければならない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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