こんにちは。
引き続き「反応しない練習」を紹介していきます。
今回は、平穏に生きるための4つの心構えを見ていきます。
平穏に生きるための4つの心構え
仏教では、我欲や怒り、妄想にとらわれず、平穏に生きていくためには、以下の4つの心を持つことが大事としています。
①慈の心…相手の幸せを願う心。
②悲の心…相手の苦しみや悲しみを理解する心。
③喜の心…相手の楽しさ、喜びを理解する心。
④捨の心…刺激に反応しない、マイナスの感情を抱かないという心がけ。
相手の気持ちを理解し、マイナスの感情を抱かないことが大事だということですね。
4つの心構えで苦しみがなくなる
実際にこの4つを心構えを実践するとどんな変化があるのでしょうか?
例えば、仕事が忙しくて何日も残業続きだったとしましょう。
なんでこんなに働かなきゃいけないんだとイライラが募ってくるでしょう。
しかし、ここで4つの心構えを実践したらどうでしょうか?
自分は忙しくて、辛い。でもそれはほかのみんなも同じこと。
このように考えれば、自分と他の人との間につながりが生まれます。
他の人も自分と同じように辛く、苦しんでいるということを思うことができます。
自分のことにだけ目を向けていたら、このようなつながりは生まれません。
相手の気持ちを理解しようとする心構えがあったから、怒りではなくつながりを感じることができたのです。
4つの心構えを実践するには?
人間は本来これらの4つの心構えを持っているはずです。
しかし、気が付くと実践できていないということも多いです。
それは、自分の中の間違った考え方が邪魔をしている可能性があります。
例えば、相手の気持ちを考えることができない場合。
それは、今まで他人から気持ちを考えてもらえなかったことが原因かもしれません。
そのような経験から、「他人のことを考えても仕方がない」とか「どうして他の人は自分の気持ちを理解してくれないのに、私が理解しないといけないのか」という思いにつながっている可能性もあります。
しかし、このような考え方は、4つの心がけを妨げ、平穏な人生を遠ざけることになります。
他人が与えてくれなかったから、自分も与えないという考えでは、何も変わりません。
欲しいのであれば、まず与える必要があるからです。
無理して4つの心構えを実践しようとするのではなく、なぜ実践できないのか、そしてその原因を解消するためにはどうすればいいのかを考えていく事が必要です。
今回のまとめ
・平穏に生きるために、慈悲喜捨の4つの心構えを実践する。
・なぜ実践できないのか、その解消方法を考える。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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