人間関係で苦しまない方法!
こんにちは。
引き続き、「反応しない練習」を紹介していきます。
今回は、人間関係の苦しみを取り除く方法を見ていきます。
無駄な反応は苦しみを生み出す
苦しみというのは、感情によってもたらされます。
自分の思い通りにならなかった場合、そのことに対し不満を感じれば、それはやがて苦しみになります。
しかし、無駄な反応をせず、仕方がないと割り切ることができれば、無駄な苦しみを生み出すことはありません。
つまり、苦しみは目の前の事実から生み出されるのではなく、それによって引き起こされる感情によって生じているのです。
ですから、相手の発言に対して感情を不用意に動かすのは苦痛を生み出す原因になります。
仏陀の言葉で以下のようなものがあります。
もし罵る者に罵りを、怒る者に怒りを、言い争う者に言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。
わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。
あなたの言葉は、あなただけのものになる。
そのまま持って帰るがよい。
相手の感情に反応してしまったら、相手の苦しみを受け取ってしまうことになります。
しかし、相手の感情に反応しなければ、その苦痛は相手だけのものとなるのです。
相手は自分とは違うもの
苦しみは感情から生まれるという原則に照らし合わせて考えれば、人間関係で苦しむのも、相手とのやり取りの中で感情を荒げてしまうのが原因と言えます。
「その意見は間違っている」
「どうしてわかってくれないんだ」
「なんでそんなことを言うのか」
このように、自分の思い通りにならない相手の言動に対し、反応することが苦しみを生み出しています。
そもそも、他人というのは自分の思い通りになるものではありません。
生まれた環境も、思考も経験も何もかもが違うのです。
そのように全く別のものである、自分と相手が同じ考えを持つと思うこと自体が間違っているのです。
ですから、自分の正しさをただ主張することは意味のないことなのです。
人間関係の苦しみを取り除く方法
人間関係の苦しみの原因は、
・相手の言動に対して無駄な反応をしてしまうこと。
・相手に自分の正しさを主張しようとすること。
であるとわかりました。
であれば、この2つを行わないようにすれば、人間関係の苦しみを取り除くことができます。
そのためには、以下の2つを実践することが大事です。
・相手の言うことを理解しようと努める。
・心の状態を常に監視し、反応しないようにする。
自分の主張を通そうとするのではなく、相手の言うことを理解しようと努めます。
互いが互いの正しさを主張しあえば、そこには言い争いという苦痛しか待っていません。
言い争いの原因は自分が正しいという思い込みです。
その思い込みを手放し、相手のことを理解するよう努めましょう。
そして、相手の言うことを理解するときに、心を反応させないように気を付けましょう。
感情は思考にノイズを生じさせ、物事を正しく理解することを妨げます。
つまり、相手の言うことを正確に理解できなくなってしまうのです。
相手の言うことを理解しようと努めると同時に、自分の心が反応しないように意識する。
これを最初から行うのは、難しいことかと思います。
その場合は、まず反応しないことを意識したらいいと思います。
反応を抑えれば、相手の主張を冷静に聞くことができるからです。
今回のまとめ
・無駄な反応が苦しみを生み出す。
・自分の正しさを主張することが苦しみを生み出す。
・苦しみを生み出さないために、相手の主張を理解し、心を荒げない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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