自分を苦しめる「決めつける心」を手放そう!
こんにちは。
引き続き「反応しない練習」を紹介していきます。
前回までは、求める心が人生の苦しみを生み出すということについてみてきました。
実は人生に苦しみをもたらす原因は、求める心だけではありません。
決めつける心もまた人生に苦しみをもたらします。
そこで今回は、なぜ決めつける心が苦痛をもたらすのか?、決めつける心を手放すためにはどうしたらいいのか?を見ていきます。
決めつける心が苦痛を生み出す
私たちは、生きていく中で無数の判断を行っています。
あの人は間違っている、自分は正しい、あの発言はおかしい…などなど。
何かがあるたびに私たちは判断をしているのです。これらの判断は、決めつけと言ってもいいかもしれません。
そしてその決めつけは必ずしも正しいとは限りません。
いくら自分が正しいと思っていても、周りの人たちはそうはいってくれないかもしれません。
私たちの決めつけたことと、現実はギャップが常にあるのです。
自分はこう思っているのに、現実は思い通りに動いてくれない。
このようなギャップによって苦しみが生じるのです。
なぜ私たちは決めつけをしてしまうのか?
では、私たちはなぜ決めつけをするのでしょうか?
それは、決めつけることが気持ちいいからではないでしょうか。
あの人は間違っている、何にもわかっていない、頭が悪いなどと一方的に決めつけをする時、自分が相手よりも優位に立った気分にならないでしょうか。
何かを決めつけるということで、決めつけた対象よりも上に立ったように錯覚してしまうのです。
また、決めつけることでその対象を理解した気分になります。
理解した気になることで安心することができるからです。
つまり、私たちが決めつけを行うのは、単純に気分がいいからというだけなのです。
そこに合理的な理由は存在しないのです。
決めつける心を手放そう
決めつける心が人生の苦しみを生み出している。
決めつけには合理的な理由は存在しない。
であれば、苦しみを取り除くためには、決めつける心を手放すのが一番ということになります。
決めつける心を手放す方法は、自分が正しいと思わないことです。
私たちは普段意識することはないかもしれませんが、どこかで自分は正しいという思いを持っています。
だからこそ、自分や自分の考え、価値観などを否定されると怒りが生じるのです。
だからといって他人の決めつけたことを信じるというわけでもありません。
他人の決めつけもまた思い込みにすぎません。
大事なのは、正しいかどうかにこだわるのではなく、どのようにすれば一番いい結果を出せるかということに注目することです。
例えば、他人に自分の意見を反対されたとしましょう。
自分の意見が正しいという決めつけのもとに行動を起こせば、相手の意見を受け入れず、反論をするでしょう。
また、相手の決めつけが正しいとすれば、相手の批判を全面的に受け入れてしまう結果になるでしょう。
しかし、自分の決めつけも相手の決めつけも正しくはない、大事なのは一番いい結果を出すことだという立場ならばどうでしょうか。
自分の意見の正しいと思われる部分は曲げずに、相手の批判のいい部分を取り入れることができます。
こうすることによって、相手から批判されたという出来事から一番いい結果を導くことができたわけです。
今回のまとめ
・決めつける心が苦しみを生み出す。
・決めつけをする合理的な理由はない。ただ気分がいいから。
・自分は正しいという思い込みを捨てることが、決めつけをする心を手放すことにつながる。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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